概要
本作は『キン肉マン』の後日談として、1996年に『格闘エース』(角川書店)に掲載されたゆでたまごの読切漫画である。
この作品の反響が凄かったということで、1999年からは『キン肉マンⅡ世』が執筆されることになるのだが、『キン肉マンⅡ世』との矛盾点が発生したことで、後にジャンプリミックスに再掲載される際に加筆修正が行われ、ジャンプコミックス37巻にも修正版が収録されている。
現在では短編集『マッスル・リターンズ』でオリジナル版を、『キン肉マン』37巻で修正版を読むことが出来る。
なお、時系列は38巻以降の「完璧・無量大数軍編」の数年後に当たるので注意…なのだが作中では「キン肉マンが王位争奪戦を最後に姿を消した」と言及されており作中時間は曖昧。
そもそも王位を継承しといて静かな生活を送ろうと山でキン肉マンが暮らしていたという設定のため世界観も中々不明瞭。言うなれば新シリーズとも「II世」とも異なる世界線。ビビンバやキン肉真弓がどうなったのかは不明。
あらすじ
キン肉マンが大王に即位してから5年の月日が経ったある日、平和を祈念して行われた超人究極チャンピオンシップで激震が襲った。
BUKIボーイという無名の超人がウォーズマンやバッファローマンを破り、決勝戦でテリーマンに勝利したのだ。
友情パワーを馬鹿にするBUKIボーイに、ロビンマスクが東京ドームでの決闘を申し込むが、ロビンは練習中の事故により肋骨を負傷していた…。
その頃、長野県は南アルプスでは、マッスルというメタボな木こり超人が、はぐれ超人・クァンを養子にして仲良く暮らしていた。そのマッスルの元へケビンマスクが現れ、父のロビンを救って欲しいと頼む。
マッスルこそキン肉星に帰らず地球にいたキン肉スグルだったのだ…。
トーナメント出場超人
図表左上
図表左下
図表右上
- 上三人不明(ウルフマンやジェロニモ?)
- ティーパックマン(なぜか2回戦落ち)
図表右下
余談
- オリジナル版と修正版で登場キャラクターが変更されており、オリジナル版には5年の間に成長した青年のミート君が登場していたのだが、『キン肉マンⅡ世』の設定に合わせるため、修正版にはミート君は登場せず、当該シーンはすべてジェロニモに書き直されている。なおオリジナル版でジェロニモが登場していた箇所はウルフマンに書き直されている。
- クァンは『キン肉マンⅡ世』にも登場している。
- 『キン肉マンⅡ世』にも登場するケビンマスクが初登場したのはこの作品。オリジナル版では青年の姿で描かれていたが、『キン肉マンⅡ世』の年齢に合わせるためか、修正版では子供の姿に書き直されている。
- 『キン肉マン』37巻に掲載されている作品解説では、「ジャンプリミックスシリーズに掲載された、知る人ぞ知る作品」と記されており、出版社が異なるオリジナル版について触れられていない。