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ハルク・ホーガン

はるくほーがん

アメリカ合衆国のプロレスラー。リック・フレアーと双璧にして対極をなすアメリカンプロレスの伝説的レスラーである。
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" gonna do, when Hulkamania runs wild on you?"

(どうする、ブラザー!?ハルカマニアがお前を襲うぞ!!)


人物編集

本名:テリー・ボレア(1953年8月11日~)

身長:201cm 体重:137kg(全盛時)

リングネームアメコミの「超人ハルク」から。


WWFの黄金期の礎を作り上げた生ける伝説。その人気の高さはニックネームの多さにも反映され、「超人」「リアル・アメリカン」などがある。

古館伊知郎曰く「現代に蘇ったネプチューン」。ただし、ホーガン自身も認めている通り若い頃からステロイドを常用してきたため、頭髪は禿げあがっている。


必殺技はアックスボンバーとギロチンドロップ。

特にアックスボンバーは、アントニオ猪木をガチ失神に追い込んだ(?)殺人技として、今なおプロレスファンの間では語り草となっている(1983年6月2日「猪木舌出し失神事件」)。この試合後のオロオロした姿から海外のディープなファンからも、「レスラー」と見なされることが多い。

しかし、新日本プロレス時代にはクラシックなレスリングを行う器用な一面もあり、実際にYouTubeなどで新日本プロレス時代のホーガンの試合を見た海外のファンが「ホーガンレスリングできんじゃん!」とその評価を改めるコメントをしている。


伝説的プロレスラー編集

ホーガンは少年時代から体が大きかったが運動神経がにぶく、スポーツが苦手だった。

マイクパフォーマンスの得意なボディビルダー系レスラー、スーパースター・ビリー・グラハムに憧れ、ボディビルで体を鍛え、ロックバンドを組んでMCで客を盛り上げる話術を磨いた。


豪快で分かりやすい試合運びやそのカリスマ性により多くのプロレスファンを獲得した。

熱烈なハルク・ホーガンファンは「ハルカマニア(Hulkamania)」と呼ばれ、1987年3月29日に行われたアンドレ・ザ・ジャイアントとの直接対決では観客動員数93,173人という記録を残し「社会現象」「国民的ヒーロー」とも言われた。


日本における興行では右手人差し指を高く掲げて「イチバーン!!」と叫ぶ決めポーズも人気を博し、それをモチーフに「一番」と漢字で刺繍された入場コスチューム・グッズなども多数存在する。

この「一番」はアメリカへも輸入され、"ICHIBAN"はナンバーワンの事を指す単語としてアメリカのプロレスファンの間でも有名なフレーズとなった。

アメリカ興行におけるコスチュームは鮮やかな赤と黄色をテーマにし、頭に赤いバンダナを巻いたスタイルが最も有名なものである。


ヒールターン編集

1996年7月にはまさかのヒールターン(ベビーフェイスが悪役になる事)を実行し、スコット・ホール(レイザー・ラモン)、ケビン・ナッシュ(ディーゼル)らと「ニュー・ワールド・オーダー(nWo)」を結成、ニックネームを「ハリウッド」に改めた。

WCWと対立する新団体という形式でこのユニットは結成されており、新世界の秩序を自称する過激なマイクパフォーマンスでWCWに挑戦状を叩きつけ、抗争が開始することとなる。


トレードマークのコスチュームも黒いバンダナと胸にnWoのロゴ入りシャツに変更され、見込みのある選手にはこのnWoメンバーTシャツを渡して直接勧誘をかける等の斬新なギミックやカリスマ性のあるパフォーマンスで多くのファンからの支持を受けた。

nWoは非常に人気の高いユニットとなり、その人気はファンのみならずWCWの正規選手を引き抜き、更にはWCW副社長、バスケットボール選手のデニス・ロッドマンまでもがnWo支持を表明するという一大ムーブメントを巻き起こした。


このヒール軍団nWoとWCW正規選手たちの戦いをテーマにした興行シリーズは非常に高い人気を博し、ライバル団体であるWWFとの番組視聴率競争で連日大勝。

そのあまりの人気ぶりに「WWEは倒産するのではないか」という声が出るほどであった。


現役復帰編集

2001年にWCWが崩壊したのを最後に家族と過ごす時間のために引退。

一線を退くかと思われていたが、2002年2月にWWEにおいてnWo総帥として復帰。

悪の総帥ハルク・ホーガンを絶対的ベビーフェイスのザ・ロックが迎え撃つという筋書きで試合が組まれたものの、いざ試合が始まってみると伝説的ヒーローであるハルク・ホーガンへの声援が会場を埋め尽くし、ザ・ロックが逆にブーイングされるという珍事が起こった。

「象徴的選手vs象徴的選手(icon v.s icon)」という格好で始まったこの試合は歴史的な意味も非常に大きく、ザ・ロックが最終的にハルク・ホーガンを下し、これを観客は大声援で迎えた。

これにより旧世代の象徴から新世代の象徴へと「世代交代」が成し遂げられたと言われており、ハルク・ホーガン自身もこの試合後にはベビーターン(悪役からベビーフェイスになること)している。


しかし、この人気が気に食わなかったWWEのCEOであるビンス・マクマホンはハルク・ホーガンに出場停止(自宅待機)を命じ、飼い殺しにすることを目論む(選手とその上司である氏の対立は非常に人気があり、多々発生している)。

せっかく復帰したにもかかわらず試合には出られないかと思われた矢先、WWEが運営する2つのプロレス番組「RAW」と「Smack Down」責任者間における選手争奪戦において「正体不明の超大スター」としてSmack Downに「ミスター・アメリカ」が参戦。


このミスター・アメリカ、取ってつけたようなマスクを付けてはいるものの特徴的な金色のヒゲ、ビルドアップされた肉体、入場曲、入場パフォーマンス、腕につけている白いリストバンドなど誰がどこからどう見てもハルク・ホーガンの特徴を多数備えていた。

しかし、試合開始前に「お前はハルク・ホーガンだろ!」と詰め寄られても「俺はホーガンじゃないぜ、ブラザー(「ブラザー」はホーガンの口癖である)」とすっとぼけてみせ、彼の正体は大きな話題となった。


このようなパフォーマンスに対してビンス・マクマホンは激怒し、ミスター・アメリカをなんとか解雇しようとするがミスター・アメリカを雇用したのは権限を与えられたSmack DownのGM(最高責任者)であるため一存では実行できない。

そのためミスター・アメリカの正体を暴いて契約を無効にするために策を弄し、最終的には実力行使や嘘発見器を持ち出す等の一見馬鹿馬鹿しくも見える抗争が繰り広げられた。

この二人の戦いも非常に高い人気を獲得していたが、2003年にホーガンがWWEを離脱すると同時にミスター・アメリカも姿をくらませ、打ち切りとなった。


2005年には再び「WrestleMania 21」にてWWEに復帰。WWE殿堂入りを果たす。

それ以降は様々な興行に単発で参戦、新団体「ハルカマニア」の立ち上げなど精力的に活動を行っており2014年には60歳を越えてなおWrestleManiaのホストとして参加、更に所属レスラーとして名を連ねた。

しかし、2015年に、8年前に録音された会話の中に人種差別発言があったとして解雇されてしまった(娘が黒人男性と交際していたことに不満を抱いていたホーガンは「ニガー」と連発したらしい)。これを受けてグッズなども販売停止となった。

その後、2018年に電撃復帰。その後はWWEの大きなイベントに現れて元気な姿を見せている。

さらに、2020年にはnWoとしての殿堂入りが決定した。


まさに名実ともに「生きる伝説」と言える選手である。


得意技編集

見た目にも凄まじい豪腕(新日時代には公称プロフィールで57.5cmあったという)から繰り出されるアックスボンバーは必殺の威力があるとされ、アントニオ猪木の他に長州力藤波辰爾天龍源一郎グレート・ムタ蝶野正洋等の並み居る強豪レスラーをマットに沈めた事で日本でのその存在感を非常に大きいものとした。

スタン・ハンセンウェスタン・ラリアットのパクりでは?という問いに対し、「ラリアットは腕を伸ばしてやるが、アックスボンバーは腕を曲げてやるので別の技」と答えているが、現在は全く同じになっている。

なお、使用に際してはラリアットを必殺技とするスタン・ハンセンに許可を取らないといけなかったが「スタンのラリアットは真っすぐ伸ばしてやるが、アックスボンバーは腕を曲げてやるので、違うんだ」と説明すると、ハンセンは「オマエが使うならいい」とすぐにOKを出してくれた、との逸話がある。


アメリカにおいてはハルク・アップと呼ばれる独特のムーブを度々使っており、劣勢の状態からファンの声援を受けて小刻みに震えながら自身の戦意を高揚させた後、最終的には相手のパンチを受け止め、相手を指さして「YOU!」と叫び、効いていない事をアピール、更にパンチを打とうとしてきた相手の拳を受け止めてカウンターを浴びせ、よろめいたところをロープに振ってビッグ・ブート(足裏を当てるフロントハイキック)を見舞い、最後は倒れた相手にランニング・レッグ・ドロップを打ち込んで仕留める…という一連の流れが「ハルクアップ・コンビネーション」と呼ばれる必殺ムーブとされている。


影響を与えたキャラクター編集

彼が日本のプロレスファンに与えた影響は絶大なものがあり、

特に漫画・ゲーム業界では「アメリカンプロレス」キャラクターのひな形となった。

その人気たるや、そこら中の格闘ゲームで彼をモデルにしたキャラが誕生したほどである。

以下はその一例であり、これ以外にもプロレスラーやパワーキャラのコスチュームの

モデルとなることが多々存在する。

また、ハルク・ホーガンが得意としてたボディビル風の決めポーズや

着ていたシャツを安々と引き裂いて見せるパフォーマンスなどが

「プロレスらしい」ポージングやパフォーマンスとして定番となった。

以下はその一例である。


『キン肉マン』に登場する完璧超人。

読者公募超人であった『イチバンマスク』と『ハルクマシーン』を合体させた結果、

ハルク・ホーガンとスタン・ハンセンを合体させたような超人となった。

特にオールバックにした金髪、特徴的な口ひげ、必殺技の「喧嘩(クォーラル)ボンバー」、

右手人たし指を掲げて「ナンバー・ワン!」と叫ぶ決めポーズ等、

ハルク・ホーガンを超人化したようなキャラクターとなっている。


  • アレックス (ストリートファイター)

『ストリートファイターIII』シリーズ主人公。

長めの金髪を赤いバンダナでまとめており、同作登場キャラクターである「ヒューゴー」との

試合前に入る特殊演出はホーガンVSアンドレ・ザ・ジャイアントの試合前のパロディである。


『II』時代からザンギエフがハルク・ホーガンの決めポーズをとってたり、

別シリーズにあたる『マッスルボマー』シリーズでほぼ本人というキャラクターが登場するなど、

カプコン製ゲームの中でパロディとして登場する機会は何かと多い。


  • マッスルパワー(ワールドヒーローズ)

『ワールドヒーローズ』登場キャラクター。

初代の頃は特徴的なヒゲに「No.1」が決めゼリフとなっているなど完全にハルク・ホーガンであったが、

『2』以降では流石にまずかったのかヒゲが剃られることとなった。

なお、ゲーム中の設定では「子供たちにどエラい不評だったから渋々ヒゲを剃った」と言う事にされている。


『LIVEALIVE』現代編に登場するキャラクター。

ハリウッドスターにしてアメリカマット界『一番』の男であり、名前や見た目も然る事ながら「モーガン イチバーン!」などの台詞、必殺技『マックス・ボンバー』を使うなど、彼がハルク・ホーガンモチーフのキャラである事は一目瞭然。


  • アホーガン(やっぱ!アホーガンよ)

『やっぱ!アホーガンよ』の主人公。

『やっぱ!アホーガンよ』は1984年から90年までコミックボンボンに掲載されたかなり下品なギャグマンガで、アホーガンもすぐに排泄物やら巨大な局部を出したりといった下ネタに走るキャラである。

他に口髭の先端が手状になってて感情に従って動いたり「くわーかっかっかっか」という笑い声をあげたりするという特徴がある。


主に団体経営ゲームの時に登場する。女子プロレスラーだが、ホーガンがモデル。

必殺技のポセイドンボンバー(ラリアート)も「現代に蘇ったネプチューン(ネプチューン>ポセイドン)」+「アックスボンバー」から。

登場する作品では基本的に最強キャラ。ただし「名前」「必殺技」「強キャラ」と言う以外にホーガン要素は薄い。


関連イラスト編集

ハルクホーガンのコスプレをした
原作を知らなければ、まず違和感を感じないだろう
センシティブな作品センシティブな作品
ハルク・ホーガンのファンの総称は「ハルカマニア」。そこから生まれたと思われるイラスト

関連動画編集

ハルク・ホーガンといえばコレ、と言われるほど有名な入場曲。

その名も「Real American」


日本でも絶大な人気を誇り、某有名メーカーの家電製品のCMにも出演した。恐るべし、バブル経済。

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