スニゲーター
すにげーたー
「ケケケー オレの体は進化を自由に操り、体の皮をはがすことによって、あらゆるはちゅう類に変化させていく脱皮超人だーっ!!」
「ケケケ…悪魔は一人では死なない、必ず道連れをともなう…!!」
「教え子たるもの、師を超えて1人前。なのにこれじゃああいつら半人前じゃねぇか。そんなんじゃまだ、教官のオレがくたばれねぇ!!!」
初登場は黄金のマスク編「恐怖のワニ地獄の巻」。「地獄めぐりNo.1・ワニ地獄」を司る、悪魔六騎士の最初の刺客。
脱皮することにより、様々な爬虫類(劇中ではカメ(リクガメ)→ヘビ→エリマキトカゲ→カメレオン。新章ではワニガメやコモドドラゴンにも)に姿を変える
ことが可能。また体の一部を失っても、トカゲのように再生する。
基本形態はワニとスニーカーの合体超人だが、真の姿はティラノサウルスの足である。
試合では負けたもののキン肉マンの超人強度を奪って道連れにし、実質的にキン肉マンを殺した(仮死状態)最初の超人となった。
なお、文庫版などの作品では超人強度が4000万パワーと、悪魔将軍やネプチューンマンを超える超人強度を叩きだしているのだが、これについては、「400万パワーの単純な誤記」「当時のキン肉マンの火事場のクソ力を吸収することのできる限度」など意見が割れている。
続編の『キン肉マンⅡ世』では息子のスニゲーターJr.と孫のMAXマンが登場した。
当時キン肉マンと刺し違えた試合を見ていたJrはキン肉一族に復讐を誓ったが、生まれつき病弱なためとてもレスラーには成れず、星一徹と化して息子のMAXマンを鍛え上げた…らしい。
新章「無量大数軍編」にて、指導官として七人の悪魔超人たちを鍛え上げた鬼教官であったことが明かされ、指導者としてのキャラ付けがされた。「弟子は師匠を超えて一人前」との持論を持つ。
この考えは、自らにも当てはめており、ガンマンが悪魔将軍と同等であると認めた際、このことを自らに言い聞かせ、師匠超えを成し遂げようと、変身に比重を置いた戦い方を変えた。
また、師匠超えを成し遂げられず散った弟子たちの最期を聞かされたときには、自らを奮い立たせ、火事場のクソ力のようなオーラを出し、地獄の封印を解いた。
面倒見の良いところもあり、「オモチャみたいなヤツ」とこき下ろしたスプリングマンの修行に最後まで付き合っている。ステカセキングとスプリングマンは特に手間のかかった出来の悪い教え子だったと語っているが、それだけに彼らのことを気にかけており、スプリングマンの亡骸を見たときには思わず涙しており、七人の悪魔超人たちの安否確認の際に真っ先にステカセキングの名前を挙げていた。
ディープオブマッスルでは、教官という地位と、スグルとの戦いで敗北が確定するや彼のパワーを奪って後に繋げる戦略に変化させた事もあり、悪魔超人随一の理論派というキャラ付けがされ、指導時は厳しいが、指導が終われば労いと柔らかい言葉で欠点を伝える飴と鞭を使い熟す一面を見せる。
特にステカセキングは、同じ変身超人であることから、成長を期待して気に掛けているが、同時に彼の頭の悪さ(自尊心の高さ)に悩まされてもいた。
第一部にて超人墓場からの脱獄を試みるもオメガマンに捕獲され、オメガマンがキン肉マンとの戦いに敗れ死亡した後に解放され、2年の雌伏の時を経て復活した。
しかし、変身という最大の武器が通じず始祖の中で最も血に飢えていたが故に脳内は「相手を殺せる喜び」に溢れていたという二重の意味で相性の悪い相手であるガンマンの牙城を崩せず、バッファローマンからスプリングマンやステカセキングら教え子達の戦死の報を聞いて動揺したところを突かれ、敗北した。
死ぬ間際に「手間のかからなかった優等生」であり、無量大数軍との戦いで生存したバッファローマンとブラックホールに「ガンマンを倒して、俺を超えたことを証明してみせろ」と言い残し死亡した。
ちなみにJrは全くこのことを知らなかったようである。孫を鍛えるのに忙しく世俗と隔離した生活をしていたのか、あるいは新編ではJrの設定も消えたのかもしれない。
上述のこの教えだが、無量大数軍編において、彼の師である悪魔将軍が超人閻魔と対峙した際「師を超えるのが弟子の務め」だと発言している。
その直後、尊敬する師であるザ・マンが教えたと言っている。
超人の中の超人であった彼が変わり果てても、その教えは、弟子のゴールドマンや孫弟子にあたるスニゲーター、そして、今の世の超人たちに根付き、息づいている。
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