カメ目の中でも、リクガメ科に属する陸棲のカメの総称。泳ぎが得意なヌマガメ(ミドリガメなど)やイシガメ(クサガメなど)、ドロガメとは異なり、一生を陸地で過ごす。
但しセオレガメ属の一部やムツアシガメ属などのように、頻繁に水に漬かるような生活を送る種もいる。良く知られたゾウガメもリクガメの仲間である。
陸での生活に適応して、非常に四肢が太い。背甲はドーム状やアーチ状に盛り上がる傾向がある。背甲の重さの為非常に緩慢な種類が多い。「カメ=のろま」のイメージはリクガメの生態に起因するものである。
食性は種類によって完全草食と草食寄りの雑食に分かれ、後者は昆虫、陸棲の貝類、動物の屍骸(同じ仲間のカメの屍骸含む)などを食べる事もある。一部のリクガメは草食哺乳類の糞も平気で食べる。このため、野生採集個体を飼育する場合は駆虫する事が推奨されている。
生息地では畑を荒らす害獣とされることもある。
小型のリクガメの中にはペットとして人気が高い種も存在し、その中の一部の種は養殖もされている。また、食用として過剰に狩られている種も多い。その為各地で減少傾向にあり、保護が進められている。
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