ミドリガメとは、ミシシッピアカミミガメをはじめとした亀の幼生の通称である。
概説
アカミミガメのミシシッピアカミミガメの仔が美しい緑色を呈する事からこの名がつけられた。
フロリダガメやクジャクガメなど、多種のカメの仔を含めてミドリガメと呼ぶ事もある。
嘗てはペットとして大量に輸入されていたが、飼いきれなくなった個体の違法放流により生態系の破壊、特に在来種であるイシガメやクサガメの個体数減少が懸念されるようになり、日本では2020年に輸入・飼育の一切を禁止する方針で環境庁が調整を開始している、
がその方針は見送りとなった。詳しくは環境省のホームページをご覧ください。2020/11現在
因みに仔ガメの内は甲長5センチ前後で可愛いものだが、成長すると甲長30センチほどになり、家庭用の小さな水槽で飼う事が難しくなるばかりか性質も荒々しくなり、手がつけられなくなる。
繫殖力や生命力も強く、つがいが一対できるとそこから一気に増えてしまう。
特に日本では縁日の屋台で金魚釣りと並んで「亀釣り」として人気を博し、子供に人気だった。
ただこの手の生物はカラーひよこなどと同様に、成長しきると飼えなくなるかそれまでに興味が失せてしまうため、殺すには忍びないと各地で放流されて爆発的な繁殖を許してしまった。