概略
和名 | ミシシッピアカミミガメ |
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英名 | Red eared slider |
学名 | Trachemys scripta elegans |
生息地 | アメリカ合衆国(在来種)、日本をはじめアイスランドなどの寒帯域を除く各国(外来種) |
体長 | 約28センチメートル |
繁殖形態 | 卵生 |
エサ | 魚、水生昆虫、甲殻類、両生類、水鳥の雛など |
ミシシッピアカミミガメとは、爬虫綱有鱗目ヌマガメ科に属するアカミミガメの亜種の一つ。
かつては近縁種共々幼体がミドリガメの商標登録名義で縁日、ペットショップ、ホームセンターなどで販売されていたが、成長して手に負えなくなり野外に放流する無責任な飼育者が続出し、各地で野生化、在来種のニホンイシガメとの競合や、様々な在来種の捕食、農作物への被害などが問題となっている。
こうした事例から要注意外来生物(現在は生態系被害防止外来種内の緊急指定外来種)に指定されており、その後「飼育や商業取引、放流などを禁止する特定外来生物に指定される」とも噂されていたが、過去に同様の問題から同じく北米原産のカミツキガメが指定された際登録を面倒がった飼育者の放流が却って急増したことから、現時点では要注意外来生物のまま変更されていなかったが、2023年6月1日、遂に特定外来生物に指定された。
ただし、前述の事例から、そのまま指定すると各地で野外に放流される可能性が高い為、商業取引と野外への放出は禁止だが、捕獲、飼育、無償譲渡は認められる条件付き特定外来生物を新たに新設し、アメリカザリガニと共に指定された。
余談だが、おふざけなのかゲシュタルト崩壊による誤記なのか、「アカピッピミシミシガメ」という表記が、2020年頃にtwitterを賑わせた。