概要
爬虫綱カメ目に属する爬虫類の内、ガラパゴス諸島に住むガラパゴスゾウガメとインド洋・アルダブラ諸島に住むアルダブラゾウガメ(オオリクガメ)の通称。
両種ともにリクガメの仲間では最大の巨体を誇り、甲長は1mを超す。また陸生の脊椎動物としては最も長生きする事で知られ、200年以上の生存報告がある。概ね植物食。
正しくゾウのようだが、実はこの2種は系統的にそこまで近縁というわけではない。
両種ともに天敵やライバルとなる大型哺乳類の進出出来なかった島嶼と言う環境において、そのニッチ(生態的地位)を補うかたちで大型化に至った結果の収斂進化と見られている。
大航海時代に生息地がヨーロッパ人達に発見されてからは、船乗り達の食料として乱獲(動きが鈍い上、捕獲後に餌を与えなくても長期間生存し新鮮な肉が得られたため)された他、彼らが持ち込んだ山羊や豚などの外来種による深刻な被害を受けた。
結果、2種ともに激減し、一部の亜種は絶滅に追い込まれた。現在は2種類共に絶滅危惧種に指定されて厳重に保護されており、商用目的の捕獲・売買は禁止されている。