世の中には勝利よりも勝ちほこるにあたいする敗北がある
漫画「キン肉マン」劇中の、第21回超人オリンピック3次予選、新幹線を突き飛ばして距離を競う「恐怖の新幹線アタック競技」で、テリーマンが線路上の子犬を助けるため自らの突き飛ばした新幹線に走って追いつき止めた結果、距離的には通過圏内だったにもかかわらずルール(※)上失格になってしまった…という場面で引用された格言であるため、それに関連するシーンで使われることが多い。
たとえルールの上で敗北しようとも、自らの栄光をかなぐり捨てて小さき命を守ったテリーマンの行動は多くの者の心を打ったのである。
ちなみにウルフマンは、キン肉マンの妨害で最下位&予選落ちがほぼ確定していたが、テリーマンの失格により繰り上がり入賞し、本選に進むことができた。
※脱線を2回する、踏み切り線を越える、一度手から離れた新幹線に触れると失格となる。
テリーマンが失格になったのは最後のルールに抵触したため。
なお新幹線を止める前、しばらく子犬の前で新幹線を待ち構えていたため、
「その間に子犬をどければ良かったのでは」と読者から突っ込まれることも多いが、
結局踏み切り線を越えているため失格は免れない。
ただ当時の新幹線は全線高架であり、そんな場所に子犬が迷い込むことは普通ありえないし、地球は丸いのでそんな先の線路上が(仮に平らだったとしても車両の影になるはずで)見えるわけはないのだが。
まぁ、ゆでだから……
補足
ちなみに、テリーマンの息子であるテリー・ザ・キッドも悲願達成を賭け挑んだ超人オリンピックにおいて、海で溺れた子供を助ける為父親同様に失格となっている。
2017年9月発売予定のSHFテリーマンに、この場面に登場した子犬が付属する。
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フレイザード:本記事の対義語と成り得る名台詞を残している