概要
1942年7月15日生まれ。本名:アロン・ロドリゲス。
メキシコのルチャ・リブレを代表するルチャドールの一人、そして世界で最も著名な覆面レスラーの一人として、華麗な空中殺法で人気を博した。
1965年にメキシコのルチャの大会場アレナ・メヒコでデビュー。日本には1971年に初来日。
スパイロス・アリオンと組んでジャイアント馬場・アントニオ猪木の『BI砲』が持つインタータッグ王座に挑戦し、猪木とのシングルマッチも行われた。
73年10月からは全日本プロレスに参戦し、ジャンボ鶴田やザ・デストロイヤーと好勝負を展開。
『サマー・アクション・シリーズ』など夏場のシリーズに例年参戦しており、ドス・カラスとの兄弟コンビ(マスカラス・ブラザース)での来日は全日本の『夏の風物詩』ともいわれた。
また、MSG(マディソン・スクエア・ガーデン)における『覆面レスラーはマスクを脱いで素顔で出場しなければならない』というルールを破り、初めて覆面を被ったままMSGに登場した人物でもある。
俳優としても活動しており、これまで20本以上の映画(ルチャシネマ)に出演している。
70歳を過ぎた現在もリングに上がっており、現役最高齢の部類に入る。
ちなみに「膝に負担をかけず、アルコールよりもお寿司や肉(動物性タンパク質?)を摂り、静かな生活を心がける」事が重要らしい。
2012年にWWE殿堂入りを果たした。
2014年12月の東京愚連隊の興行にて、テリー・ファンク、船木誠勝とタッグを組み、往年の空中殺法も披露した。
2021年11月3日、秋の叙勲においてスポーツを通じた日本・メキシコ間の相互理解の促進への多大な貢献により、旭日双光章を授与した。
以降も度々来日しており、大体NOSAWA論外と戦っている。
覆面
リングネームはスペイン語で『千の仮面(マスク)』という意味であり、試合毎にマスクを変えることから "千の顔を持つ男" と呼ばれた。
ただし、初来日時には画像の覆面のデザインが奇怪に見えた事から「悪魔仮面」のニックネームが付けられていた。
日本で試合に出場した時には複数枚のマスクを用意して、リングに入場する際、マスクの上に別のマスクを更に被り(オーバーマスク)、そのオーバーマスクを投げファンにプレゼントするパフォーマンスが人気を集めた。
入場テーマ
ジグソーの「スカイ・ハイ」。全日本プロレスで使用されたのは映画主題歌版。
日本で発売したシングル盤は、マスカラス効果で洋楽チャート11週連続1位を記録した。
兄弟
弟に同じくルチャドールの竜巻仮面:『エル・サイケデリコ』、飛鳥仮面:『ドス・カラス』がいる。
手前の青いマスクがドス・カラス
余談
- 異常なまでにプライドが高いらしく、本当に扱いづらいワガママなレスラーとして有名。だが、メキシコへの差別が強い時代からその姿勢を貫き続けた結果、むしろその扱いづらさが彼のスター性を形成したとも言われている。
- 複数回結婚しているらしく、うち1人は日本人らしい。
- 新日本プロレスのJr.リーグ戦『BEST OF THE SUPER Jr.』のテーマ曲に別のアーティストがカバーしたスカイ・ハイが使用されている。