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ザ・ファンクス

ざふぁんくす

ザ・ファンクスとはアメリカのプロレスラー、ドリー・ファンク・ジュニア(兄)とテリー・ファンク(弟)による兄弟タッグチームである。
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概要編集

彼等が日本のプロレス界で活躍する以前、外国人レスラーはファイトスタイルの内容にかかわらず、ヒール(悪役)の役目を背負わされているのが大方の見方だったが、全日本プロレスでトップヒールとして君臨していたアブドーラ・ザ・ブッチャーザ・シークの2大ヒールレスラーとの抗争により、いつしかベビーフェイス(正統派)の役割を担うようなり、ジャイアント馬場ジャンボ鶴田ら日本人レスラーとタッグを組む機会が多くなった。

1977年12月に行われた『世界オープンタッグ選手権』最終戦は日本プロレス史に残る名勝負で、ブッチャーがテリーの右腕をフォークで突き刺して出血多量の戦線離脱に追い込み、ブッチャーとシークが二人がかりでドリーを痛めつけていたところをテリーが救出に入るという感動的なシーンは昭和プロレスファンの語り草となっている。


外国人レスラーでは珍しく、女性(主にテリーの)ファン中心に親衛隊が結成されてチアガールまで登場し、そのアイドル張りの熱狂的人気はテリーが引退する1983年(翌年現役復帰)まで続いた。

2009年には揃ってWWEの殿堂入りを果たした。


余談だが、この頃の全日プロではファンクス以外にも白覆面の魔王の異名を持つ覆面レスラーザ・デストロイヤーが助っ人として日本陣営に加わり、同じく人気覆面レスラーだったミル・マスカラスは全日参戦時では最初からベビーフェイスだった。


ザ・ファンクス編集

ドリー・ファンク・ジュニア編集

ニックネーム:『グレート・テキサン』

得意技:スピニング・トーホールド、ダブルアーム・スープレックス、エルボー・スマッシュ、ショルダー式ネックブリーカー他

タイトル:NWA世界ヘビー級王座(第46代)、インターナショナル・ヘビー級王座(第10代、第12代)

原作版タイガーマスクでは上記のNWA世界ヘビー級王者としてタイガーマスクの挑戦をうけると同時に、最後の対戦相手にもなった。

2008年引退。第4代PWF会長。



テリー・ファンク編集

ニックネーム:『テキサス・ブロンコ』

得意技:スピニング・トーホールド、テキサスクローバーホールド、ナックル・パート、ローリング・クレイドル他

タイトル:NWA世界ヘビー級王座(第51代)

キン肉マンの登場人物テリーマンのモデルとして有名。上記の得意技もそのまま反映されている。

日本と地元のテキサスを除き、アメリカではヒールとして活動する一方、俳優として数本の映画やドラマに出演していた。

2023年8月23日、死去。後年は認知症を患い、介護付きホームに入所していたという。


入場テーマ曲編集

入場テーマ曲 スピニング・トーホールド(クリエイション)

1977年の世界オープンタッグ選手権(現在の世界最強タッグ決定リーグ戦の前身)から使用した入場テーマ曲。

ファンクス最大の得意技をそのまま曲名にしており、プロレス関連のテーマ曲の中で非常に高い音楽性と完成度から後年、B'z松本孝弘が自身のアルバムにカバーした程の名曲である。

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