概要
「キン肉マン」のエピソードの一つ。
ロビンマスクを下し超人オリンピックで優勝したキン肉マンが、防衛戦の為ハワイに渡り、伝説超人プリンス・カメハメと出会い、三つ巴の団体抗争が繰り広げられているアメリカ超人界を平定すべくタッグマッチでと闘うというエピソード。
生涯の師との出会いによるキン肉マンのダメ超人から一流超人への脱皮、テリーマンとキン肉マンのコンビ「ザ・マシンガンズ」の誕生、ロビンマスクの再起などが描かれている。それまでのギャグ中心の展開とは打って変わってシリアスであり、画風も大きく異なっている(後述)。
新キャラ
ハワイ超人
世界超人協会
世界超人評議会
世界超人同盟
キン骨マン配下
その他
余談
このエピソードはアメリカンコミックを意識した作画になった上に戦いの舞台となったのが読者に馴染みの薄いアメリカであり、かつ「プロレスが三度の飯より好きだ」という読者以外には分かり辛い団体抗争(特に世界超人協会とハラボテ委員長らが属する超人委員会が別の団体であることに気づかなかった読者も多かったようである)を描いた為か、打ち切りを心配するほど人気が低下したと作者が後に語っている。現在ではキン肉マンの実力派超人への脱皮を描いたシリーズとして評価がなされている。
アニメ版では「世界遠征編」に変更され、作者の意向もあって話が簡略化されている。アメリカにも行っているのにテリーマンの出番は全く無く、当然マシンガンズも結成されないにもかかわらず、『夢の超人タッグ編』ではテレビに映っていないところでマシンガンズがアメリカを席巻したことになっている。また、チャンピオンベルト剥奪の理由も原作とは異なり、第2次怪獣退治編は丸カットされた(ビビンバの出番がアニメ第1期では映画『大暴れ!!正義超人』を除き全く無いのもそのため)。
なお、原作ではキン肉マンが靴墨とサングラスで変装して「アフリカ出身の残虐超人、ザ・シャネルマン」を名乗るエピソードがあり、これもアニメではカットされたが、埋め合わせの意図なのか後のウォーズマン戦に黒塗りサングラス姿で踊りながらラッツ&スターの「め組のひと」をフルコーラスで歌うシーンが挿入されている。
以下、旅の行程
- キン肉星(原作通り即Uターン)
- ハワイ(ほぼ原作通り)
- アメリカ(原作における遠征編序盤。VSローデス)
- フランス(VSマジシャン)
- ケニア(怪獣テンドーンと対決)
- タンザニア(VSボーズ)
- ブラジル(VSロビン)