解説
元々はアメリカ・香港合作映画「燃えよドラゴン」の冒頭で主演のブルース・リーが放った台詞。
原典(英語)では "Don't Think. Feel!" 。
弟子(または弟弟子)に稽古をつけるに当たって行ったアドバイス。
稽古自体が「相手の動きに対して直感的に動けるようになれ、考えていれば隙が出来る」といったもので、考えて動いてしまうクセを直すために何度も同じ動作を繰り返させたが、結局直らず最後に釘を刺すように言い放ったのがこの
「考えるな、感じろ/Don't Think. Feel!」である。
該当シーンでの彼の演技をより正確に文字に起こすとすると"FEEEEEEEEEL!!!"とできるほどの激しい情感を伴っている。
この後に「It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.」と続く(要約すれば「それは月を指差すようなもの。指に集中していては栄光はつかめない」)。
なお、今でこそこの語感の良さから本項の邦訳が決定版の様に支持されているが、作家・寺山修司が著書「ポケットに名言を」で訳を試みた際は、英単語FEELの原義に忠実であろうとしたのか「考えるな、肌でつかめ」と表されている。上述のセリフが発された経緯を見直せば解るように、あのシーンにおいてブルース・リーが伝えたかった「感じる」方法とはアタマの中だけで行う動作ではないということなのだ。同時に考えるなというのが思考の放棄自体を指しているわけではないとも言える。
pixivでのタグとしても、映画や当該のシーンの内容よりセリフの本意にそった用法であり、あれこれ投稿者の意図を探るより作品を見たままに楽しめという意味である。
もしイラストのキャラと同じポーズを一緒にキメてノリを感じようと試みれば、ブルース・リーも彼岸で喜んでくれるかもしれない。
関連タグ
獣拳戦隊ゲキレンジャー:劇中人物ブルーサ・イーの教えはこれと全く同じ。