「 失敗したらなんてもしもは、失敗した時、一緒に考えればいいんだって! 」
(CV:米内佑希)
概要
Cygamesの運営するマンガサイト「サイコミ」上で廾之(きょうの)が連載している『 アイドルマスターシンデレラガールズU149 』に登場するプロデューサー。
プロデューサー個人に名前が与えられない『アイドルマスター』シリーズにおいて、当初は「 U149P 」の通称が用いられることが多く、ドラマCDの収録に伴って米内佑希がキャスティングされたことから、これまでの慣例に倣う形で「 米内P 」という呼び名も浸透しつつある。また声優の名前から「471P」と呼ばれることもあるようだ。
2023年4月からのアニメ版でも引き続き米内が続投している。
人物像
とある芸能プロダクションに務めており、異動によって夏に第3芸能課へ配属となった、新米プロデューサーの青年。
成人男性にしてはだいぶ小柄で、160cm前後であると思われる。一人称は「俺」。声質も高く、童顔や跳ねた髪型も相俟って少年のような風貌は武内Pと正反対と言っても過言ではない。アイドル達と川崎駅で待ち合わせた際には真っ先に到着していながら、人波に埋もれて見つけてもらえなかったこともある。自身の見た目のことは気にしているようだが、所属アイドルからは 「(要望・要求を)他の大人と比べてなんか言いやすい」「怖くない」「目線近い」 とプラスに捉えられている様子。作画上の理由として149cm以下のアイドルと同じ小間に入れるように身長が低いようだ。
プロデューサーになるにあたって三船美優や片桐早苗のような大人の女性のプロデュースを望んでいたようで、大人アイドルの企画はすぐに思いついたり、美優のグラビアポスターを持ち歩いていたり、本人に対面した際にはデレデレの顔を見せたりしている。異動時の引き継ぎが円滑にはいかなかったらしく、第3芸能課の情況はおろか所属しているメンバーについても把握していなかった。
根はまじめな性格であり、第3芸能課へやって来て最初にした仕事は、半ば物置と化していた部屋の片付け。不本意でも担当になったアイドルたちをどのようにプロデュースしていくか真剣に悩み、思いついたことを即実行に移し仕事を勝ち取ってくるほどの熱血漢。担当アイドルの力を信じ、時にはクライアントに抗弁するなど少々青臭いところもある。
レッスンや裏方の仕事の重要性を説くなど、地道かつ着実なプロデュースを志向している様子が窺える一方、小さくまとまっているわけでもなく、上司からは「体は小さいが発想は大きい」と評価されている。最たるものが第3芸能課全員の同時デビュー計画であり、その熱意は紆余曲折を経て準デビューという形でひとつの成果を見る。
フランクな言動に反して、担当アイドルを対等に扱う姿勢を崩さず、最年少の9歳組が相手でも常に「(名字)さん」と呼ぶ。「プロのアイドル」と「子供」、二つの顔を持つ彼女たちとの仕事を通じて気づかされることは多く、そのぶんフォローやケアを出来るかぎり行い、共に歩み、時には先に立って導こうと奮闘する姿が印象的。
第3芸能課の物語序盤の集大成とも言えるライブのオープニングアクトという大仕事をアイドル達が無事にやり遂げた際には、彼女らの前で思わず泣いてしまう涙脆い一面も見せた。コミカライズにおける先輩・内匠Pとは異なり、プロデューサーとしても大人としても模範的な態度をとる場面が多い。
プロの現場においては経験の浅さや素直さが裏目に出ることもあり、担当アイドルが他事務所のアイドルからプロとしての姿勢を諭された際には相手方に感謝を述べるも、「本来はあなたから教えるべきことのはず」と苦言を呈されてしまう。アイドルが現場で求められる役割、その中でいかにそれぞれの強みを発揮するか、プロデューサーとしてどのようにサポートするべきか、自問自答する姿はやはりアイドルからも見られていたりする。
事務所所属のアイドルの卵たちと出会うことになった彼だが、連載開始から3年を経て、同じ仕事で顔を合わせた無所属のモデルをスカウトする機会を得た。さらにこれまでの実績が上層部からも認められたことで、新たに事務所入りした2人のアイドルを任されるまでになった。
所属アイドルとかくれんぼをした際には備品のきぐるみを持ってきて隠れたり、「見つかったけれど捕まってはいないのでゲームオーバーではない」と詭弁を弄して逃げ出すなどの大人の本気を見せている。しかしさすがに上司にも所属アイドルにも呆れられて双方から説教を食らう羽目に。
仕事中はワイシャツとネクタイの上にジャンパーを着ており、基本的に腕捲り姿。但し、挨拶回りではスーツに着替えるなどTPOは弁えている模様。ちなみにスーツ姿を見た梨沙からは 「ぱっと見中学生みたい」 と言われてしまっており、敢えてジャンパーを着ているのはやはり見た目を気にしてのことなのかもしれない。ジャンパーにはこだわりがあるようだ。
現場でいきなり着ぐるみ役を任されたり、アイドルのためならスカートも厭わずに履いてみせるユーモラスな立ち回りも見られる。仕事仲間が子供とあって、アメを袋ごと持ち歩いていることも多い。
芸能プロダクション入社後なのかそれ以前のことなのかは不明だが、映像制作に携わっていたことがあり撮影機材の扱いにも熟達している。
第3芸能課所属アイドル
佐城雪美… 初めてスカウトした無所属のモデル。
遊佐こずえ… 別事務所より移籍。
10周年記念ライブ M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!
10周年記念ライブツアー『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』の最終公演は1日目が過去のLIVE、2日目が10年間のコンテンツの歴史を振り返る趣向であった。また、開催日時点でボイスが実装されているアイドルは全員登場し、ステージに出演しないアイドルはMCを映像出演で担当した。
2日目のMCコーナーでワイルドウインドガールの内匠Pが登場し、会場のP達が内匠Pが登場しなら彼もと思い始めたところに「部長に怒られないうちに帰る、後の事は飲み屋で知り合ったちょっとちっちゃい同業者に任せた」と退場し、期待が高まる中緊張気味に登場して第3芸能課のステージを見守っていった。ちなみに米内Pは内匠Pを「いかつくてチャラいP」と称している。
アニメ版
作品の舞台となる大手芸能事務所の入社3年目。つまり大卒からストレートで新卒入社だとすれば年齢は24歳か25歳ということになる。身長に関してはアニメ公式サイトのキャラクター紹介で第3芸能課アイドルと並んでおり、アイドルとの比率から身長を割り出せるかも知れない。
会長のトップダウンで設立された第3芸能課だったが、会長の思い付きで振り回され続けてきた部長は端からやる気がなく、次長も課長も会長にはほとほと迷惑していたので給湯室で喫煙しながらの愚痴混じりの話し合いの結果、なかば生贄的に候補に上がり外回り中に電話で打診されるが本人は非常にやる気であり、目を輝かせて(詳細を聞かずに)受諾し、姉にも大喜びで報告していた。
彼を推した課長には可愛がられているのか責任を感じられているのか、食事を奢られたり飲みに誘われたりしている。
酒は少なくとも強いわけではないようで、よく顔を赤くしたり、酔った勢いで部長に口答えして課長を青褪めさせ翌日二日酔いに苦しみながら謝ったりしている。
なお、三船美優が好きなのはアニメ版でも変わらないようだ。さらに川島瑞樹と片桐早苗も好きらしく、名字呼びが基本の彼には珍しく早苗の事は早苗さんと呼んでいる。
トカゲのしっぽが切れるのを見て以来爬虫類が苦手であり、小春がヒョウくんを連れてきた時には梨沙と一緒にソファの陰に隠れていた。さらに小さい頃はほうれん草が苦手だった。
第1話では交差点内で電話して立ち止まりクラクションを鳴らされ、第5話では夜中の公園で姉と電話しながら遊具を一通り遊び倒した上ジャングルジムのてっぺんに立って星を見上げてみたりとコミカルな描写も多い。
姉(CV:相川奈都姫)にはすでに子ども(CV:望田ひまり)がおり、プロデューサーに対してもいろいろと助言を行っている。初めて姉の顔が明かされた第5話では「三船さんと早苗さんと、川島さんも魅力的」と山手線内で熱弁を振るっており、たしかにこの3人を混ぜたのをベースに米内Pを女体化した感じの容貌をしている。
仕事面では撮影から動画編集まで一人でこなしたり、作詞に才能を見せるなど割と多才である。
一方でがさつな性格で片付けが下手であり、回を追うごとにデスクの上が散らかっていく。パソコンのデスクトップも自室も散らかっており、姉と通話しながら料理して食べるまでが描かれたがその工程も雑。サッカーが好きなようで、自室にはサッカー選手のポスターが複数枚貼られていたり、サッカー雑誌が男性ファッション誌とともに置かれていたりする。
アイドルたちが小学生という点や彼自身の未熟さからプロデュースは難航するがアイドルの前では弱音を吐くことはなかった。しかし11話で両親や米内Pや大人に対して溜め込んでいたありすの感情をぶつけられた事から第3芸能課の夢を応援したい気持ちと不甲斐無さを吐露しつつ号泣、ありすの「大人と子供の違いは、大人は泣かない」という大人観を打破した。
そして「ありすでいいです」とありす呼びの許可を受けるものの、これはしっくりこないのでやっぱり橘でもいいという事になった。
スターライトステージ
「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」ではいくつかのコミュで本人らしき存在が確認出来たりする。
- 「ドレミファクトリー!」イベントコミュでは、コミカライズ発楽曲の前例に倣ってかプロデューサーの言動が米内Pに近いものになっている。
- 「New bright stars」イベントコミュ3話では、千川ちひろとプロデューサーの間の話で「第3芸能課担当Pが意気込みに燃えている」という話を聞ける。
- 該当コミュへの分岐は『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』2日目終了後、アニメ「U149」の制作が発表されて以降に公開されている。
- 『Shine In The Sky☆』コミュはアニメU149のサイドストーリー的扱いであり、米内Pもボイス付きで登場する。
- シンデレラガールズ劇場わいど☆ 第638話では第3芸能課劇場と称していつものプロデューサーと違い顔出しで登場している。
彼の呼称について
作中で彼自身の氏名が登場せず、かつ他のPのように担当声優がついていなかったことから、作品名をとってU149P(あるいはチビP)と呼ばれていた。
しかし単行本第1巻が刊行されるにあたり、特装版にボイスドラマを収録した特典CDが付属することが発表された際には、プロデューサーもドラマに登場するという情報もアナウンスされ、誰がCVを担当するかで界隈を賑わせた。
そして2017年7月25日放送の「サイコミ」の単行本創刊を記念した公式ニコニコ生放送にて、CVが米内佑希である事が発表され、これ以降、記事名の米内Pとも呼ばれるようになる。ちなみに米内も身長159cmとプロデューサーばりの小柄で、彼のプロフィールが判明した際には「リアルU149P」などと言われたりした事も。
余談だが、「武内」「内匠」「米内」と、『シンデレラガールズ』におけるプロデューサー役の声優は3人連続で「内」を含む姓の持ち主となった。そのくせ読みは「たけうち」「たくみ」「よない」と全く一致しない。
2018年4月23日放送の『デレラジ☆』第102回にて共演が実現し、プロデューサー姿の3人がパーソナリティを務めた。冒頭では3人のPによるミニドラマが流れ、その後も3人が告知するCMが番組内で度々使用されている。
関連項目
U149P - 別名
間島P Pヘッド 赤羽根P 武内P 内匠P 石川P - 同業者
仁兎なずな(あんさんぶるスターズ!) - 中の人が演じるアイドル