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武内P

たけうちぴー

アニメ版「アイドルマスターシンデレラガールズ」に登場する「プロデューサー」の通称。
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CV:武内駿輔

人物像編集

346プロの新企画、シンデレラプロジェクトを担当するプロデューサー。年齢は不詳。

190センチ前後の身長と鍛え抜かれたような肉体の持ち主であり、やや鋭い三白眼と目元のシワがトレードマーク社会人であるが、男主人公の王道である、眉間に髪が垂れているM字バングの髪型。また、考え事をしたり困った際には首筋に手を回す癖を持つ(上司の今西部長も同じ仕草をしているシーンがあるため、この癖は部長譲りの可能性がある)。好物はハンバーグ


厳つい外見に違わず、表情をあまり変えず、口数も少ないが、実直かつ誠実な性格の持ち主。

ハッタリや詭弁といった腹芸を弄するような真似はせず、根拠の無い約束で他者をぬか喜びさせるようはことは決してしない正直者である。

また、非常に礼儀正しく、たとえ相手が小学生であろうと必ず敬語で接する。敬語については第7話にてアイドルたちから「距離を感じるので自分たちの前では控えて欲しい」と言われ、しばし矯正に四苦八苦していたものの、結局は元のままに落ち着いてしまった(ゲーム本編で配信されているオーディオドラマ「NO MAKE」第7話では千川ちひろと矯正に奮闘する彼を確認できる)。


その一方、物語の前半では、未確定事項は極力語らない姿勢や口数の少なさが仇となり、誤解や認識の齟齬を招いてしまうことも多々あった。ただし、この無口ぶりはP自身が「過去の挫折」を教訓にした結果である為に、一概に問題があったとも言い切れない。また、持ち前の風貌と雰囲気から不審者に間違われやすく、危うく警察の厄介になりかけることもしばしば。

明るい表情を作ることが苦手で、10話にて城ヶ崎美嘉笑顔になるよう促された時は、「禍々しき霊気を感じる」と熊本弁で絶賛(?)した神崎蘭子以外の一同からはドン引きされる程の引き攣り笑顔を見せつけてしまった。


346プロ本社では比較的広めの個室が仕事場としてあてがわれており、社内ではそれなりの地位がある模様。部屋にはパソコンの他に、応接用のソファテーブルがある。また、346プロ内では高垣楓や美嘉など、シンデレラプロジェクトにとっての先輩アイドルたちとも知り合いであり、少なくともプロデューサーとしてのキャリアは浅くないと推測される。


「アニメ版シンデレラガールズのプロデューサー」として設定されたに過ぎない立場ではあるが、不器用ながらもアイドル達と向き合い、彼女達を支えるべく様々な行動を見せていく事で、多くの視聴者から共感や人気を獲得していく事になり、現在は「シンデレラガールズのプロデューサーといったらこの人(武内P)!」と言える程の存在感を見せている。

また、アイドルや女性キャラでないにも拘らず、きゃらふぉるむ等のグッズ化も果たしている。


名称について編集

アイドルマスター』シリーズに登場するプロデューサーには、基本的に明確な名前が設定されておらず、彼もまた同様である(実際、EDのクレジットでも単に「プロデューサー」とだけ表記されている)。


これまでのアイドルマスターの関連コンテンツにおいて、ドラマCDアニメに登場する声優が声をあてるプロデューサーに関しては、ファンの間では「声優の名字を通称として呼ぶ」という風習がある(たとえば、TVアニメ「アイドルマスター」に登場するプロデューサー赤羽根健治が声優を担当するため、ファンの間では「赤羽根P」と呼ばれている。また、ぷちます!に登場するPも担当声優の間島淳司から「間島P」と呼ばれている)。そのため、シンデレラガールズのプロデューサーもこの風習にならい、担当声優である武内駿輔の名字からこの呼称が付けられた。


このように愛称を付けられてはいたものの、担当声優である武内氏は「346プロ・プロデューサー」や「彼」という風に呼称しており、赤羽根Pのように公式から呼ばれることは中々無かったものの、2015年4月に開催された「ニコニコ超会議」にて、横山奈緒役の渡部優衣氏や天海春香役の中村繪里子氏から「武内P」と呼称され、「半ば」公式のものにまでなった。さらに、飯屋さんがとうとう呼称したのをきっかけにデレマス勢から次々と呼ばれ始めた。また、ニッポン朗読アカデミーでは早い段階から呼称されていた。


他の呼称として、アニモバPアニデレPなどもある。


本編での活躍編集

登場当初編集

新人アイドル14名をプロデュースするシンデレラプロジェクトの統括者として、彼女たちをアイドルとして育てるために尽力する。

アイドルに対して興味を持たないと言う渋谷凛に対し、決して折れることなくスカウトを続けた点から、プロデューサーという仕事に対する情熱が垣間見える。ネーミングセンス及びそのための言語知識も持ち合わせているようで、当初は彼が仮のユニット名としたニュージェネレーションズをメンバーの意図で正式名称たらしめ、アナスタシアの属するユニットにはロシア語を織り交ぜ、果ては神崎蘭子のソロユニットには外見から親和性のあるドイツ語を用いている。また、ニュージェネレーションズが宣材写真撮影で悩んでいた際には、裏でスタッフに自らのアイデアを提案する形で撮影を無事終わらせた。さらに、城ヶ崎美嘉のバックダンサーとして初ステージに立つNGsたちの緊張をほぐすべく、日野茜らに協力を依頼し、ライブを見事成功させた。他にも、デビュー間もないラブライカの番組出演の仕事をかなり早い段階で獲得(しかも複数)してくるなど、実務面では極めて優秀と言える。


一方、この頃は、アイドルたちと積極的にコミュニケーションを取りに行くと言うよりも、細かな配慮や大人としての役目を果たしつつ裏方に徹し、後ろから見守るようなプロデュース姿勢を取っている。後述する過去の経験もあってか、シンデレラプロジェクトメンバーから集合写真に誘われてもこれを遠慮するなど、何処か距離を置いた付き合い方を見せていた。

そうした姿勢や先述した口下手という欠点が裏目に出て、前川みくらのデビューを企画・検討している最中、先の見えない不安からデビューを焦る彼女たちに社内でストライキ騒動を起こされたこともあった。その際は誠心誠意謝罪し、迷惑をかけた周囲の従業員にも一緒に謝って回っている。

だが、何より彼の欠点が最も悪い結果を招いてしまったのは第6話であった。ラブライカとの合同ミニライブ後、城ヶ崎美嘉のライブの助演の時との違い(ハコの大きさや観客の数)に戸惑う本田未央に対し、フォローのために言葉をかけたものの、言葉足らずゆえに意図が全く伝わらず逆にトドメを刺す一言となってしまい、未央に「アイドルを辞める」とまで言わせてしまった。この時、Pは極度に動揺し、その場を立ち去る未央を呼び止めることすらままならなかった。さらに第7話冒頭では、未央の一件でプロデューサーへの不信感が頂点に達した凛の離反を招いてしまう。


過去編集

第7話にて、上司である今西部長の口から彼の過去の一端が語られる事となった。

それによると、過去にも担当アイドルとの軋轢を生み、脱落させてしまったことが何度かあったらしい。

物語序盤のあくまで裏方に徹しようとする姿勢は、それらの過去を反省して形成されたものなのである(その反省に基づく姿勢でアイドルとの軋轢を再び生じさせてしまったというのは、皮肉な話である)。

未央から「アイドルを辞める」と告げられて何もできなかったのも、このトラウマがフラッシュバックしたからだということが暗示されている。


なお、それ以前の人物像について詳しいことは明らかになっていないが、今西部長が彼の変化を「無口な車輪に変えてしまった」と表現していることから、当時は現在より口数が多かった可能性は高い。


再起編集

第7話では過去のトラウマ、未央の挫折、凛の信頼を失うなど余裕を無くし追い詰められていく。しかし、こんな状況にあっても、彼を信頼して未来を夢見る卯月の姿に背中を押され、彼女たちと正面から向き合おうと決意することになる。

NGsの進退を危惧するシンデレラプロジェクトの面々を前にしては、「絶対に彼女たちを連れて帰ります」と宣言。確定事項以外は基本的に口にしないという、これまでの描写からは考えられない姿を見せ、自身の意思と決意を伝えることで、未央と凛の信頼を取り戻した。


この事件以降、それまでの事務的な態度は仕事以外では鳴りを潜め、やや拙いながらもアイドルたちと積極的に意見交換や交流を試みるようになる。ポーカーフェイスがデフォなのは変わらないが、感情表現も少しずつわかりやすくなっていく(主に「困惑」といったものが多いが)。話数が進むにつれて、柔らかい表情を見せる機会も増えていった。

アイドルたちもそんな彼の姿勢の変化を好意的に受け入れており、時には生真面目さゆえに四苦八苦する彼を逆に手助けし、応援するようになっていく。また、それに伴って第8話を経てからはみくからは「Pチャン」、きらりからは「Pちゃん」、莉嘉からは「Pくん」、蘭子からは「我が友」と原作通りの愛称で呼ばれるようになっている。


第8話で登場した彼の手帳の中身には蘭子の『熊本弁』についてびっしり書き込まれており、彼女の個性について正面から向き合い理解しようとする姿勢が窺える。付箋の書き込みから他のメンバーについても相当メモっているものと思われる。

なお、2nd SEASON直前にゲーム内で配信された「応援1コマ」や、346プロダクションファンクラブ会報「Cinderella Cafe Vol.6」掲載の漫画「密着!シンデレラ24時~神崎蘭子編~」では、彼女の言葉をまとめたノートが2冊目になっているのが確認できる。


第9話では、人前に立つことが苦手な智絵里のためにその対処法をネットで調べていた他、未央の発案でカエル着ぐるみを着て彼女の緊張をほぐすことに協力している。ところで、この着ぐるみ…確か765プロのアイドルも着ていたような…


第10話では、街を歩く凸レーションの写真を撮っていたらついに警察に勾留されるという非常事態に見舞われ、行き違いの果てに凸レーションの失踪騒ぎにまで発展。何とか釈放された後、妹の危機に取り乱す美嘉に対し、「目を見て話してください!」と以前の彼ではおよそ出てこなかっただろう言葉で美嘉を宥め、落ち着きを取り戻させた他、「凸レーションは自由にさせたほうが面白くなるユニット」「時間が近くなれば、彼女たちならば合流よりも仕事を優先してくれるはず」とアイドルたちへの信頼が垣間見える発言もあった。


第11話では、デュオユニットに納得のいかないみく李衣菜に対し、正面から良いユニットだと力強く発言し、矛を収めさせた。曲も未完成の状態からイベントへの出演を強行しようとするみくと李衣菜に準備不足・期間不足の状況をわからせながらも、二人の決意と覚悟を確認した後は準備のために奔走。イベントでも弱気になりかけた二人の背を押して、無事にライブを成功させた。


第12話では、サマーフェスでのCP全員でのライブのまとめ役を新田美波に依頼。予定されている全体曲への不安を見せる美波に対し、挑戦することの意義を説く。他にも未央の「新曲もマスターしてみせる」という発言に「頼もしい言葉です」と笑顔を見せていた。


そして第一期最終回となる第13話、プロジェクトメンバー総出のサマーフェスをトラブルを乗り越えて成功させた際の集合写真には、穏やかな表情でメンバー達と一緒に写る彼の姿があった。


2nd SEASON編集

第14話では、帰国して社内の様子を見ていた美城常務に出くわし、既に把握されていた仕事ぶりを「有能な人材は大歓迎だ」と評価されつつも、緩んでいたネクタイを整えられ身だしなみには細心の注意を払うよう注意される。

一方、謎の影に付き纏われていることを察すると、居合わせたアイドルたちと相談する形となり、探偵気取りで見張りを始めた彼女らの様子も「楽しんでいるなら」と容認するなど、CPのアイドルたちと良好な関係を築き続けている様子が窺えた。


第15話では、美城常務の掲げたプランに対してただ一人反論。その際に彼女から代替案を提出するように要求され、そのための企画書作成に追われる。その上でさらにアイドル部門全体を覆う重苦しい雰囲気に中てられ、徐々に疲労が見え始める。

しかし、自ら彼の力になろうと決めたシンデレラプロジェクトのメンバーたちによる支援もあり、それを乗り越えて、美城常務に企画案を提出。ここから彼女に対して時折フェイントを見せつつも険を絶やさず毅然と構える様になる。


第16話では、冒頭、前回提出した企画案「シンデレラの舞踏会(仮)Power of Smile」に目を通す美城常務の前での豪論の末、不支援不干渉の形を以て承認される。「結果を出さなかった」際の責任に関して釘を刺されても真摯に聞き入れた。が、時既に彼女への叛意が増大していた。

話中ではアスタリスクのテレビ番組収録を引率した際に安部菜々と出くわし挨拶を交わす。程無くして行われた打ち合わせにて、管外の多くのアイドルたちが美城常務のプランにそぐわぬ人材として槍玉に挙げられたことに並々ならぬ不服を表明。前川みくの言を受け、菜々を含む管外のアイドルたちを協力者として庇護しようと動き出す。


その後は、他のプロデューサー・アイドルたちと連携を取りつつも相変わらず孤立無援なようで、第17話では各所へ協力を取り付けるために一人で行脚しており、靴の踵がかなりすり減っているのが確認できる。

そんな中で、個性を強化するための企画としてジュニアアイドルたちを中心とした「とときら学園」というバラエティ番組をスタートさせる。ちなみに出演ジュニアアイドルたちは幼児服を着ていたが、彼の発言からするに現場の判断による変更だったようである。彼の趣味ではなかった。

結局そのまま衣装変更が行われることは無かったが、撮影を見学しにやって来た美嘉と共に、番組の成功を確信したようだ。


18話では、自らの管轄下のキャンディアイランドとときら学園に出演させるべく、にはスタジオ内での企画を、かな子智絵里両名にはVTR撮影を指示した。ただ、すでに他のことでP自身手一杯だったのと、かな子と智絵里の弱点克服を優先してか、この両名のロケの引率は行わなかった。かな子と智絵里の二人は、取材対象となった切子職人からぎこちない態度を迷惑がられてしまう。おまけに、無理して敢行したダイエットが祟ってかな子が倒れ込んでしまった。その後、武内Pが駆け付け、この事態を把握。いっぱいいっぱいだったかな子と智絵里を励ました。加えて、場を同じくしていたKBYD輿水幸子による「アイドルは前を向いているものです」という激励も追い風となり、かな子と智絵里はインタビューを最高の形で締めくくった。


第19話では、アスタリスクのライブ後にオフモードの木村夏樹と遭遇、終演後にアスタリスク宛の差し入れと共に李衣菜への伝言を預かった。

「NO MAKE」とは夏樹との顔合わせだったのだが、「なつきち」と呼んでほしい夏樹と相変わらずの一歩引いたスタンスを通そうとした為、せめぎ合いが見られた、


第20話では冒頭、プロジェクトクローネに抜擢された凛とアナスタシアを連れて、美城常務に「承服しかねる」と抗議に向かうも、珍しく正論で返され、答えに窮してしまう。後に冷静になったのかプロジェクトそのものに対し、「悪い話ではない」と断ることができなかったと今西部長には話している。また、「秋の定期ライブ」の審査を通過しなければ、「冬の舞踏会」が開催できないこともそこで知らされた。凛については、偶然北条加蓮神谷奈緒の二人と一緒に歌っているのを目撃している。アナスタシアとは本人との話し合いを経て、プロジェクトクローネへ送り出すことを決意。また、凛との会話の中でプロジェクトルームを飛び出して行った未央とは何らかの話し合いが持たれたのか、最後に彼女をソロ活動させる旨を報告している。


第21話では前回では明らかにされなかった未央のソロ活動について回想している。その場に居合わせた美嘉も交えて話した結果であることが明らかになっている。最終的には凛も送り出した結果、「秋の定期ライブ」にはニュージェネレーションズは出演なし、ラブライカは美波のソロ、ローゼンブルクエンゲルには白坂小梅が参加(ローゼンブルクアルプトラウム)、アスタリスクには安部菜々と木村夏樹(アスタリスクwithなつなな)を加えた新体制となった。また、それとは別に個々の活動となった卯月に対し、小日向美穂とのユニット活動を提案する。


第22話、冒頭アナスタシアの出番を舞台袖で見守っている。CPはローゼンブルクアルプトラウムからのスタートとなったが、「冬の舞踏会」を口に出すみくに対して「そのことは一旦忘れて、お客様と一緒に笑顔で楽しんでほしい」、蘭子に対しては「存分に魂を輝かせてきてください」と激励する。プロジェクトクローネの鷺沢文香が緊張で倒れるというトラブルが発生すると、その場にいない常務に代わり独断でトライアドプリムスを先に出すよう調整役を担い、CPをMCに起用することで丸く収め、ライブは無事に終了。「冬の舞踏会」開催にこぎ着けた。

「NO MAKE」では速水奏から「チャーミング」と称され、困惑する姿を見せた。


第23話、養成所へ一旦戻りたいと話す卯月にその許可を出し、美穂とのユニット活動へのフォローを他のメンバーに頼んでいる。自身は度々、卯月の元に顔を出して様子を窺ったりしていた。ただ、現状のままではいけないと感じていたのか、ニュージェネレーションズのミニライブを企画するも、翻意させるには至らず、最終的に凛と未央にその解決を託すことに。その一方、卯月が休みがちになっていることで、凛に関わるプロジェクト(CP及びトライアドプリムス)に影響が出ていることが常務に知られる。常務は卯月を「切り捨てろ」とPに迫ったが、「卯月はCPにとって大切なメンバー」だとこれを断固拒否している。また、凛に「卯月に会いに行く」と言われた際には、地図をプリントアウトして手渡した。「『こちらに任せてください』って言わないんだ?」と質問した凛に対し、「あの時(7話)とは違います」と精神的な面で成長したことを窺わせた。

「NO MAKE」においてはプロジェクトルームを訪れた美穂を気絶させてしまうが、終盤、智絵里から笑顔について問われた際にみく曰く「今まで一番見た事ない笑顔」と称される程の笑顔を見せるものの、結局一度きりであった(イラストではその後の固い笑顔が描かれている)。


第24話、復帰した卯月に対し、レッスンを受けることを薦める。しかし、卯月の姿を見た美城常務から改めて卯月の切り捨てを勧告されるも、納得のいく筈もなく、「星はそこにあります。『今の』あなたに見えていないだけです」と反論する。と同時にニュージェネレーションズのミニライブのチケットを渡している。迎えたライブ当日、卯月を迎えに行く際には警備員から不審者に間違えられるも、卯月に助けられ、事なきを得る。ライブ会場に向かう途中、1話で346プロのライブが行われた会場に立ち寄る二人。プロデューサーはそこでようやく卯月の本音と向き合う事になり、下記にも記述してあるが「春に選考した理由を問われ、『笑顔』と答えました。それは今も変わりません」「向かったその先にあなたは1人ではありません。私たち(CP及び小日向美穂)が居ます」とプロデューサーなりに卯月を励ます。そして、卯月はステージの上でついに自分を取り戻し、それを舞台袖で見守っていたPは一人拳を握り締め、ライブの大成功を確信したのだった。


第25話、「シンデレラの舞踏会」の責任者としてスタッフに指示を出す場面から物語は開始。それぞれの出番を迎えるシンデレラプロジェクトの面々に対し、「笑顔で頑張ってください」と変わらぬその姿を部長に良い意味で突っ込まれてしまう。現場に降りてきた美城常務に「君の理想はお伽噺以下」と断じられるも、プロジェクトクローネに選抜されたことで凛とアナスタシアの新たな可能性を開いたこと、それが結果的にCPの他メンバーが部署の垣根を越えて活動していくきっかけになったことを感謝し、重ねて彼女に「私にしか見えない星もあれば、貴女にしか見えない星もある」と返した。ニュージェネレーションズのパフォーマンス後には深く頷き「いい笑顔でした」と3人を激励する。

時が過ぎて、年度が変わった春。地下室の旧プロジェクトルームはその役目を終え、シンデレラプロジェクトのプロジェクトルームは再び場所を移し、メンバーも「2期生」を新たに募集。春のライブでは1話と同じ構図になった卯月、未央、凛を再び見上げ、「1期生」となったそれまでの14人を新たなる「シンデレラガールズ」として送り出すのであった。

「NO MAKE」では卯月が通っていた養成所に卯月とは別の用件で出向き、(当然であるのだが)武内Pに慣れていない養成所の面々から悲鳴を上げられている。その後、卯月と合流し星に纏わる話をしていく内に本編でも滅多に見られない程、饒舌になった結果。「舞踏会」の打ち上げにて星に纏わる話をするよう未央に無茶振りをされ、凛に「置いていくよ」と言われた際には困惑したように「それは困りましたね」と返し、サイドストーリーを締めた。


主要キャラクターとの関係編集

ネタバレ注意

彼女と武内Pの出会いから、この物語は始まる。初対面時こそプロデューサーの風貌に怯えたものの、CP所属後は一貫して彼のことを信頼している。当時の必要最低限の話しかしようとしないPに進んで質問したり、スカウトに同行したりと、持ち前のコミュニケーションスキルを発揮し、(卯月自身がアイドル界の厳しさと大成する難しさを知っていることもあってか)前向きにアイドル活動に取り組んでいた。

3話NO MAKEでは、プロジェクトでの活動に問題はないか心配するPに自分の気持ちを伝えたり、凛や未央の足を引っ張っていないか相談するなど、他のメンバーがPとまだ距離があった時期から良好な関係を築いていた。

7話で未央と凛がプロデューサーと険悪になった際も、卯月だけは変わらずPを信頼し続けていた。このことが、憔悴し切っていたPを奮起させ、問題を解決する大きなきっかけとなった。

13話NO MAKEでは、養成所時代の同期からファンレターをもらったことを卯月から報告される。思わず泣いてしまう自分を変かどうか聞かれると、それが卯月の良いところだと褒め、改めてこれからのプロデュースを互いに約束した。

22話以降、卯月が思い悩み、再び養成所へ通いたいと言い出した時は本人の意向を汲んで許可したが、Pも卯月の様子の違いに気づき、自分自身も定期的に養成所に通うことでCPとの橋渡しとなっていた。また、美城常務と卯月の処遇を巡って対立した際には、卯月はCPに必要不可欠な存在であると主張し続けた。

卯月は、23話において凛と未央に本心を吐露したものの、答えを出せぬまま24話のクリスマスライブ当日になってしまう。卯月の学校前まで迎えに来たPとライブ会場への移動途中、自分にはキラキラした何かが無く、それを頑張っても見つけられなかったら・・・と本音を語る卯月に対して、Pは「春に出会った時、私は貴方に、選考理由を質問されました。私は、"笑顔"だと答えました。私は、今、もう一度同じことを質問されても、やはりそう答えます。貴方だけの、"笑顔"だと」、「今、貴方が信じられなくても、私は信じています。貴方の"笑顔"がなければ、ニュージェネレーションズは、『私たちは』ここまで来られなかったからです」と伝える。その後卯月は『自分には何かがあると信じているから、眩しいキラキラしたアイドルになるために、怖くても、不安でも、それでも自分の可能性を信じて頑張りたい!』と決意する。クリスマスライブで輝く卯月を見て、Pは卯月が確実に一歩を進めたことを確信する。

25話NO MAKEでは、卯月と会話を続ける後に、寡黙なプロデューサーもつい饒舌になってしまっている。未央と凛が駆け出してしまい、置いていかれた形になった卯月はふと一人で星を見上げる。そこへちょうど用事を済ませたPが合流し、卯月のペースで一緒に事務所へ向かうのであった。その時に卯月の荷物を持ってあげるPのさりげない優しさと、彼女(たち)をきちんと女性扱いしているPの様子が叙述された。

武うづ



卯月とプロデューサーに誘われて始めたアイドル活動であり、どのCPメンバーにも該当するが、当初はプロデューサーとは微妙な距離感があった(一話の凛の自室に飾ってある青のエゾギクは「変化」などの意味のほかに「あなたを信じているけど心配」という意味もある)。

とは言え、3話NO MAKEでは未央に「喋り方がPに似ていた」と指摘されており、Pと出会ってからの期間は短いが多少の影響は受けていた様子。

プロデューサーに対する不安感は7話で噴出し、アイドルにもっと正面から向き合うことを求めたが、Pは過去のトラウマから行動を起こせなかった。元々アイドルを続ける動機が薄かった凛は、このPの態度を受けて失望、CPの活動を休むようになってしまう。その後、Pが再起して未央の復活に成功、凛との関係も修復された。

以降は蘭子との意思疎通に悩むプロデューサーに凛がアドバイスするなど、メンバーたちに積極的に歩み寄るよう努力するようになったPと共にメンバーの調和を維持する役割をそれとなく務めるようになっている。マジックアワーnew generations特別編では、Pは「NGsはそれぞれがお互いの個性を生かし合う、良いユニットだと思います」と発言。それを受けて凛は「プロデューサーも、初めからそういう風に・・・っふふ、まあ、いいか!」と返答。これまでの事務的な態度から変わり、自然な振る舞いを見せるPに対し、凛のPに対する態度も変化しつつある。

10話のエンディングの一枚絵や、13話ライブ後のアイドル活動に対するワンシーンなどから、凛とPとの信頼関係がさらに発展しているのがわかる。

21話のトライアドプリムスとしての初ステージに立つ際の、「行ってくる。見てて」「もちろんです。私はあなたのプロデューサーですから」というやり取りは、二人の信頼関係が結実した瞬間だと言えるだろう。

22話頃から卯月の様子に変化が現れた際も、凛はPに相談し、「卯月に会いたい、養成所の場所教えて」等、自分の意見をはっきり伝え、Pもそれに応じる形で協力することで解決に向かった。

武凛



6話終盤で、すれ違いによって未央はライブが大失敗をしたと思い込み、「私、アイドルやめる!」とプロデューサーの元を去ってしまう。 Pは未央宅を訪れるも適切な言葉をかける事が出来ず、彼女を連れ戻すことができなかった。

Pは当初、過去のトラウマの記憶も手伝って、これを未央本人の問題として干渉できずにいた。しかし、卯月の言葉に後押しを受け、少々体を張った手段と彼ならではの偶然もあり、ようやく未央と会話をすることに成功する。 客入りが少なくライブが失敗したと思い込んでいた未央に対し、ライブは成功だったと答え、来てくれたファンが笑顔だったことを指摘する。自らの勘違いをついに悟るも周りに合わせる顔がないと言う未央に対し、「私はこのままあなたたちを失うわけにいきません」と伝えた。彼の行動の結果、未央は立ち直ってアイドルを続け、13話ではファンレターを受け取った未央から「プロデューサー、ありがとう・・・アイドル、やめなくてよかった!」と言われることになる。

20話ではTPとNGsの間で気持ちが揺れる凛に対して「その新しい何か・・・って、ニュージェネじゃできない?」「私たちとじゃ、駄目なの?」と問いかけ、その場を飛び出してしまう。階段を駆け上る未央とすれ違ったプロデューサーは状況を悟ると、6話終盤の時とは違い、すぐに未央を追いかけた。その後の話し合いにより、後日ミーティングでソロ活動を発表することとなる。

武みお



もともとシャイで独自の喋り方(熊本弁)をする蘭子は、CPの中でも一際異彩を放つ存在であり、一人でいることが多く(決して他のメンバーがシカトしたり仲間外れにしているわけではない)、そんな彼女を理解するためにプロデューサーは熊本弁を律儀にメモをしていた。

CDデビューの決まった蘭子はPと打ち合わせを行うが、Pは蘭子のキャライメージに対して、自分と彼女に相違があることを理解する。しかし「その違いに何の意味があるのか?」が分からず、普段の振舞いを否定されたように感じた蘭子はむくれてしまう。蘭子の花を見た時のつぶやきや、アーニャの「蘭子はホラーが苦手で、ホラー映画も見ない」といった発言を聞き、自分が提示したものが蘭子が求めるものと正反対だったことに気付く(未央の発言から、CPメンバーも蘭子に対してホラー好きとの印象を抱いていたことが窺える)。

その後、凛のアドバイスもあって、Pは蘭子に歩み寄り、彼女の好物であるハンバーグを話のきっかけとして会話を始める。蘭子はここでついに自分の構想ノートをPに見せた。Pは描かれている内容について質問を始める。またしても自分の考えを理解されないのではと蘭子は思ったようだが、ここでPは「とても大事なことだと思うのですが」と付け加え、彼女の考えを理解したいという意思を示した。蘭子もここでようやくPの熱意を確信し、Pに自分の構想を力いっぱいに披露した。こうして蘭子のイメージを具現化したPVが出来上がる。そこで蘭子は「私のことを理解してくれて、ありがとう」とPが歩み寄ってくれたことに感謝し、以後Pのことを「我が友」と慕うようになった。

デレラジA公開録音では「プロデューサーは私のことを理解してくれてるから・・・」と発言。さらにドラマCDでは「好きな男性のタイプは」という質問に対し、『黒き翼を翻し、罪を背負うも、心に高潔を抱く甘美なる瞳を持つ者』と、武内Pとも示唆できる返答をしている。

また、PがCP公式サイトに蘭子の弱点(ホラー系)を勝手に記載していたことに対して、「魔王の顔も三度まで、だもん!」と許している。

22話では熱くなるほど熊本弁を使用する蘭子を慮てか、Pがライブ一番手の蘭子に対し熊本弁で「神崎さん、存分に・・・魂を輝かせてきて下さい」と鼓舞。その言葉に心底嬉しそうにする蘭子が見られた。

最終話放送前のアニメ公式サイト特別仕様でも、いつも通りの言葉遣いで舞踏会への意気込みを語る蘭子の言葉を翻訳している。割とざっくりした訳になっているので、多少は慣れたのだろうか。

武蘭



世話焼きで周囲に気を遣うタイプのきらりは、積極的に他のメンバーとコミュニケーションを図るのみならず、プロデューサーのフォローに回るシーンが多かった。

Pとの直接の絡みが多いわけではないが距離は近く、10話や14話のスナップではPの隣にいるのは凛や卯月ではなく、きらりである。他にも(間接キスになることに気づいていないのか)Pにクレープを一口食べる?と言ってみたり、『あんきらンキング』出演時にはきらりの身長コンプレックスを気に掛けるPを逆に励ましている。

好きな男性のタイプは「きらりはぁ…きらりよりぃ、おっきぃ人がいいなぁ」「それにね、おっきぃっていうのは、身長がおっきいってだけじゃないんだよ?」と答えている。一方でPも「凸レーションには自分も(ファンも皆)元気を貰ってます」と発言しており、良好な関係であることが窺える。

武きら



きらりと同様、プロデューサーとの絡みが特段多いわけではない。そもそも、杏はその超絶マイペースな性格から、他のメンバーとつるむこと自体が少ない(CIやきらりは除く)。そんな杏だが、実は周囲をよく見ていることが随所で描かれている。この点が、アイドルを導いていくのが本職のPとの共通点とも言える。そして、実際にそうした部分を通じての両者の交流場面がある。

NO MAKEの14話で、自分たちのソロデビュー曲を聞きながら眠ってしまった卯月・智絵里・かな子の3人に対し、Pは「無理をさせてしまっていた」と自分を責める。しかし、その場にいた杏は、3人の穏やかな寝顔を根拠に「疲れてはいるが、仕事が辛いだなんて思ってないよ」と、その導きが決して間違っていないことをPに気付かせている。

その他、アイドルたちのちょっとしたからかいや冗談には弱いPだが、杏のサボり芸に対しては毅然とこれを咎めつつ、それでいて彼女の本心(本当は仕事が楽しい)を見抜いているかのような温かな眼差しを向けている。このPの態度に対し、流石の杏も微妙にペースを乱されてこそばゆいかのような反応を示しているのが興味深い。

2人の間には、見えにくいながらも確かな信頼が築かれていることがわかる。

武杏



智絵里には強面のプロデューサーの姿はたいそう恐れられている・・・かと思えばそのようなことはない。むしろ、物静かな武内Pであるが、人と話すのが苦手な智絵里とのコミュニケーションは積極的に見える。

9話ではキャンディアイランド初のテレビ出演が決まって緊張してしまった智絵里のために対処法をネットで調べていた他、未央の発案でカエルの着ぐるみを着て彼女の緊張をほぐす事に協力する。一方でテレビ出演後の話である9話NOMAKEでは悩みを抱える智絵里が、話を聞こうとするみくや美波に対しては上の空であるのに対し、Pには相談を持ちかけている。その後「失敗したら、ゴメンなさい・・・」という智絵里に、「失敗したとしても見守ってくれる人がいれば、大丈夫です」と答えて安心させている。

18話ではインタビュアーに抜擢されて不安がる智絵里に声を掛け、一緒にクローバーを探したり、仕事がうまくいかず泣き出してしまう智絵里(とかな子)に飴を渡して励ましたりと、彼女の性格を案じてか、不器用ではあるが、より気にかけている様子が見られる。

武ちえ



人一倍プロ意識が強く、5話ではデビューを巡ってプロデューサーに何度も問いかけるが、はっきりした答えを出してくれないPに反抗すべく、ストライキを決行する。みくのアイドルへの想いとCPへの期待をぶつけられたPは、今までの自分の態度を改めてみくに謝罪し、デビューについては全員分考えていると、初めてその段階で確定事項でないことをみくやCPメンバーに伝えた。

7話では、ニュージェネ解散の危機に不安がる他のCPメンバーを代表してプロデューサーにどうするつもりなのかを尋ねる。この時、Pは未央と何としても会って話をする覚悟を決めており、「大丈夫です、ニュージェネレーションズは解散しません」「彼女たちは、絶対に連れて帰ります。だから皆さん、待っていてください」とみくたちに答え、みくたちはPを信じて待つこととなった。

ちなみに、みくのデビューが決まったのはアニメ1期終盤の11話であり、途中何度も早くデビューしたい旨を伝えたり、デビューに際しても相変わらずP(や相棒の多田李衣菜)に自分の意見をぶつけていくスタイルは変わりなく、Pの方もみくと向き合っていく姿勢を見せている。

また、Pの企画するシンデレラの舞踏会には積極的に協力し、自分たちから企画を提案して良いか聞いたり、後述する菜々の一件以降、CPと他部署との協力体制を築くきっかけも作っている。

16話では会社の方針と自分のポリシーとの間で思い悩む安部菜々を心配するみくに対し、プロデューサーは(仕事外だが)菜々のステージを見に行くことを提案する。ステージに立ってなお考えが揺れ動く菜々に、みくは「みくやナナチャンが大事にしてること、皆に認めさせてやるにゃ」との信念の下、一人ウサミンコールを敢行する。その結果、ファンやプロデューサーのアシストもありステージは成功し、菜々はこれからも自分を貫くことを決める。そして会場からの帰り道、みくはPにシンデレラの舞踏会で他部署との協力をするのはどうかと相談するのであった。



実は、CPメンバーでありながら本編ではほとんど接点がない。アーニャとプロデューサーがまともに会話をしたのは20話が初である。

cinderella cafe(346プロダクションファンクラブ会報)曰く、アーニャはスカウトされたとのことだが、それがPによるものかは不明(ただし、20話では今西部長がアーニャと凛を「彼女たちは君が見つけたシンデレラ」と返している)。

16話NO MAKEでは、武内Pの掲げた企画について自らの方向性について悩んでいた蘭子の相談相手となる。その中で、アーニャ自身も蘭子と同様の悩みを抱いていたことを吐露。もともと笑顔は苦手だと思っており、自分と蘭子には生来のクールな雰囲気から、武内Pの企画の主題である「笑顔」が似合わないのではないか、という悩みを自覚する。だが、かな子が差し出してきたシュークリームを一緒に食べている内に自然と笑顔になり、かな子から、そして部屋にやって来た武内Pからも、良い笑顔をしていると褒められた。

20話で常務からプロジェクトクローネへの参加を提案されたアーニャは、Pにクローネへの参加への期待と不安を披露。それに対しPは「自分自身に前へ踏み出す意思があれば、全力でその道をサポートする」と応援を約束し、これを受けてアーニャもクローネへの参加を決意する。

22話NO MAKEでは速水奏が「CPのプロデューサーはとってもチャーミング」と凛やアーニャから聴いていたと発言している。凛がそのようなことをダイレクトに言うとは考えにくいので、おそらくアーニャが言ったのだろうと思われる。

武アニャ



 CPの中では最年長の19才。武内Pが最初にユニットデビューを決めたうちの一人であり、リーダー役を任せるなど信頼も厚い。合宿でまとめ役を依頼する際には、他のメンバーに先んじてサマーフェスで全体曲を披露することを美波に告げている。美波は不安がありながらもPの方針に共感して新しいことにチャレンジする決意をし、合宿中にバラバラになりかけたCPの気持ちを一つにしようと奮闘している。

 美波は合宿中に「自分がアイドルになるなんて考えたこともなかった」と語っており、Pにスカウトされた事がアイドルになったきっかけと思われる。またこの合宿が行われた場所は765プロ劇場版で合宿をした場所でもあり、赤羽根P天海春香をリーダーに指名したエピソードとも重なっている。

 しかしサマーフェス当日、美波が緊張による発熱で倒れてしまう。美波がリーダーの役割をしっかり果たしていたことが仇となり、いまだ10代の新人アイドルである美波自身の不安や疲労にPは気付くことができなかった。Pは自分が負担をかけてしまったと悔いていたが、美波も自分が遅くまで練習していたせいだと述べるなど、責任感の強い性格は同じ様子。

 美波は出演を訴えるが、Pは美波の体調を考えてステージへの出演を許可しようとはしなかった。Pの断固とした口調に美波はそれ以上の反論はしなかったが、アーニャだけでも出て欲しいという願いもあり、代役の蘭子とともにアーニャをステージに上げた。Pも何とか美波をステージに立たせたいという思いは持っていたようで、ギリギリまで熱を測るなど出演の可能性を探っていた。そして雨での中断後、体調が回復した美波が全体曲への出演を願い出た時にはPも許可を出している。

 14話ではラブライカに付き添うPの姿も見られる。常務によるプロジェクト白紙化のあおりで物置部屋へと追いやられた際には、血気にはやるメンバーを「お掃除だって、立派なお手伝いよ」と諫めるなど、CPのお姉さんとしてPをサポートしようと務めている。765プロにおける赤羽根Pと秋月律子の関係性にも通じるものがある。

 凛やアーニャのクローネ参加問題の渦中の20話では、夏の合宿中の「一歩踏み出してみて、よかったって思えたから」という美波の言葉を武内Pも知ることになる。Pがスカウトしたことで美波のチャレンジする気持ちに少なからず影響を与え、また美波の言葉がアーニャを通してPの心境にも回帰している。

 21話でクローネ参加の件を聞いた他のCPのメンバーたちには動揺もあったが、ソロ活動に向けてレッスンに打ち込む美波の姿を見たことで、みんなで新しい冒険をするという気持ちを共有する。そんな美波たちの姿を見て、Pもまた目を細めていた。

武みな



CPメンバーではないが、よくCPに顔を出すためプロデューサーとの接点はCPメンバー並に多い。

PとはCP創設前からある程度交流があるようで、2話の時点であいさつ無しのアンタ呼びをはじめ、卯月・凛・未央を自身のライブのバックダンサーに起用するよう、Pに(美嘉のプロデューサーを介さずに)直接提案している。それ以外は先輩アイドルとして、プロデューサーと共に舞台袖でCPメンバーの成長を見守っていることが多い。

基本的に、CPの方針や問題には「アタシは部外者だから」と一歩引いた態度をとるが、Pの凸レーションの方針に対しては、妹の城ヶ崎莉嘉が所属していることもあってか、美嘉が突っかかる構図も見られた。

10話では行き違いが重なって、莉嘉が事件に巻き込まれたと思った美嘉が鉢合わせしたPに詰め寄る。事態が把握できていないPは「目を見て話して下さい!」と言って美嘉を落ち着かせ、「行き違っているだけなら、彼女たちはちゃんと仕事を優先させてくれる筈ですので」と、凸レーションとの信頼を見せる。その後凸レーションのイベントは無事に終了し、「さっきは取り乱しちゃってごめん」「いえ、元はと言えば全て自分の責任です」といったやり取りを経て、二人の間のギクシャクは元に戻った。

20話以降の未央のソロ活動に際しては、Pと未央と美嘉の三人で話し合いが行われており、その時の美嘉の言動も未央のソロ活動を決断する一因になったと考えられる。

武美嘉



CPのメンバーではなく、アニメ本編でも殆ど接点はないが、ドラマCDやNO MAKEなど本編以外での二人の絡みが非常に多い。

蘭子のドラマCDでは蘭子一人での収録を不安視したプロデューサーが通訳と補佐役を兼ねて小梅を招集。小梅も急な要請だったにもかかわらずPの要請を快諾している。ラジオ収録後では小梅のホラーの話題にPも関心を示していた(二人の会話を聞いていた蘭子が怖がって逃げ出してしまったため会話自体はそこで終了してしまったが)。

11話NO MAKEでは寮で共同生活を送るみくと李衣菜を心配したPが夜10時と遅い時間にもかかわらず電話で小梅に二人の様子を尋ねており、小梅も『あの子』に言及しながら楽し気に対応していた。

22話NO MAKEではライブ直後のPを見て「なんだかいつもより楽しそう」と発言している(同じ場にいたCPの莉嘉とみりあはPの変化に全く気付かなかった)。また、倒れてしまった鷺沢文香を看病する橘ありすの面倒を見てほしいと速水奏からPがお願いされた際に、まだ自分の仕事が残っており、年少の三人(みりあ、莉嘉、小梅)にありすの世話を任せることに難色を示していたところ、小梅は「もし迷っても、『あの子』が教えてくれるから大丈夫だよ」と進言。プロデューサーも『あの子』の存在に疑問を挟むことなくこれを承諾。二人のやり取りを見ていた莉嘉に「Pくん、小梅ちゃんばっかり頼りにしてない?」とツッコまれている。

デレラジAの公開録音で蘭子の「こ、小梅ちゃんも・・・(プロデューサーのこと好き?)」との問いに「うん」と答えている。理由は「いいゾンビになりそうだから」とのこと。

武梅



後半のストーリーにおいてはアイドルの自主性を尊重し、笑顔で居続けられる事を第一とする武内Pとアイドルの気持ちを無視してでも性急に成果を出す事を求める美城常務との対決が主軸となっているのだが、今西部長の口から語られた武内Pの過去から察するに、武内Pもかつては美城常務と同じやり方をして失敗したとも解釈できるため、武内Pにとって美城常務との対決は同時に過去の自分との対決であったとも取れる。

当初こそ度々、美城常務の強引なやり方に異を唱え、反抗的な姿勢を見せていた武内Pだったが、最終的には互いの主張こそ平行線のままだったものの、美城常務だからこそ見出せた輝きまでは否定することなく認めている事から、美城常務との対決を通じてかつての自分を全否定する事なく受け入れられるようになり、本当の意味で過去の呪縛から解放されたのかもしれない。



その他の公式展開編集

そのアイドル並の人気の賜物か、現実のイベントやアニメ以外の媒体においても様々な形で関連している。


ライブイベント『THE iDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SUMMER FESTIV@L 2015』においては限定グッズとして、武内Pのぬいぐるみ、その名も「Pぐるみ」が販売された。

本編でおなじみの名刺を差し出すポーズが再現されており、さらにこの部分に実際に名刺を挟むことができるというこだわりの深い設計となっている。


アニメ第24話の翌週に放送されたSpecial Program放送終了後には、フライデーナイトフィーバーキャンペーンの特典として武内Pが着ている「紳士用スーツ」がぷち衣装として配布された。


さらに、アニメBlu-ray・DVD第6巻の特典として、『スターライトステージ』のルームアイテム「シンデレラプロジェクト担当のプロデューサーデスク」が手に入るシリアルナンバーが封入。

このデスクをマイルームに置くと、なんとルーム内にぷち仕様の武内Pが登場するのである。

完全新規収録のセリフまで実装されており、美城専務の名を出すなどアニメ第25話より後の時間軸を意識している事が窺える。


また、直接関わりはないが、変則的な形で関連コンテンツに影響を与える例も。

2016年3月にソーシャルRPG「グランブルーファンタジー」において開催されたシンデレラガールズとのコラボイベント「シンデレラファンタジー 少女たちの夢の続き」では、黒色の生物という新たな敵キャラが登場。

こいつがどう見てもぴにゃこら太に武内Pの要素を融合させたようにしか見えないと話題に。

CVも案の定武内駿輔である。

なお、同様のキャラがちゃっかりソーシャルゲーム版シンデレラガールズの方にも登場している。

詳しくはぴにゃこら太の記事を参照。

Pにゃこら太


備考編集

その容姿や性格はアイドルマスターシンデレラガールズのゲーム中に於ける各アイドルのプロデューサーに対する反応を統合する形で形作られているとの説がある。シンデレラガールズ劇場に登場するプロデューサーは長身で体格に恵まれているように描かれており、諸星きらりよりも頭半分ほど大きい、目つきがぴにゃこら太、手配書にいそう……などなど、これまで明かされてきた断片的な情報と見事にマッチしている。ちなみに身長はアニメ第一巻初回生産限定版の設定資料によれば185cmらしいが、アニメ設定では同じく185cmのきらりより大きく描かれていることもあるため、あまりはっきりしていない。アニプレックスの鳥羽洋典氏のインタビューでは、若さがあり、不器用で朴訥としていて、でも仕事はしっかりできるとされている。

年齢について公式な発表はないが、346にアイドル部門が創設されて2年であり、過去に一度はアイドルのプロデュースを行っていることから、新卒(22歳)で入社したとしても最低24、5歳である。

余談ではあるが、佐々木千枝担当P(デレラジAイベントでのボイスドラマ)及び佐久間まゆ担当P(アニメ第14話)、映画部門の社員(第20話の「NO MAKE」)の3人が同期として確認されている。


2015年1月9日深夜のアニメ第1話のOAおよび同時に行われていたニコニコ生放送で発表された直後から、担当声優である武内が17歳(現役高校生。当時)と非常に若く、声や演技、さらには本人の見た目もその年齢に似合わない非常に落ち着いたものであったことが(スタッフ曰く、オーディションを続けていく中で、奇跡的に「見つけた!」らしい、石原章弘D曰くオーディションでプロフィールの年齢欄を見た時「冗談だろ!?」と思ったとの事)アニメ本編の内容と並んでTwitterなどのSNS上で大きな話題となり、ついにはTwitterのトレンドワードに丸一日にわたって「武内」が残り続けた。pixivでも「武内P」のタグが付いたイラストが急増。OAから1日と経たずに100枚超え、20日かからずに1000枚超え、と言う脅威の人気っぷりである。


なお、あまりの人気沸騰ぶりに、第1話放送から1週間でpixivスポットライトに特集が組まれている


二次創作の傾向編集

武内Pとアイドルの日常」タグでは、シンデレラプロジェクトメンバーに留まらず、原作ゲームに登場するアイドル全般との関係性が広く想像されている。年齢設定が明かされていない事もあり、武内Pの年齢を武内駿輔と同じ17歳と設定する二次創作もある(17歳を自称する安部菜々とは丁度逆の構図だが、これはあくまで二次設定である)。


体格については、アニメと同様に、諸星きらりより大きめに描かれ、だいたい190cmから、場合によっては2メートルを超えるくらいの長身として描かれることが多い。また、プロスポーツ選手のように鍛え上げられた肉体美とされることもある。


私生活についてはアニメでもほとんど明らかとなっていないので、かなり自由に描かれる。几帳面な性格を反映して、家も綺麗に整理整頓されて食生活に気を使ってる場合もあれば、仕事にかまけて家は放ったらかしで散らかり放題、食事も手早く食べられる弁当や出前ばかりという描かれ方もある。


基本はアニメに登場するアイドルを含めた各登場人物との絡みを描いた作品が多く、複数のカップリングタグが見受けられる傾向にある。多くの場合は武内Pを先に置いた「武○」という形で作られているようだ。

アニメ本編やNO MAKEで接点の無いアイドルとの二次創作では、寡黙な性格など共通点の多い鷺沢文香や独自の世界観を持つ二宮飛鳥、その多くがPとは正反対の一ノ瀬志希など、実に様々なアイドルとのコラボレーションが創作されている。


また、本編がアニメ版アイドルマスター及びその劇場版との世界観の共有が示唆されていることから、赤羽根Pと遭遇するシチュエーション等を妄想して描いたイラストもそれなりの数に及ぶ。

真面目で誠実だがちょっと不器用という点では似た者同士ながら、柔和で明るく溌剌とした赤羽根Pに対し、実直且つ寡黙で無骨な武内Pと、好対照な二人と言える。

赤羽根Pとの関係に関しては「先輩後輩」という間柄で設定を膨らませる諸兄や淑女も多い。(→タケバネ)

ただしニコニコ超会議2015で披露されたミニボイスドラマでお互い敬語で喋りつつ名刺交換していたところを見る限りでは、どうやら面識はあまりないようだ(そもそも一種のパラレルワールドのようなもので、「設定」として世界観に一定の繋がりはあっても、公式設定かどうかも定かではない。ニコニコ超会議ならではのファンサービスである)。


容姿編集

「ドーモ、シブヤ・リン=サン。はじめましてプロデューサーです」

特徴的な長身、スーツ、黒髪、三白眼、無表情な顔もあって、登場当初、Fate/staynight葛木宗一郎ニンジャスレイヤーフジキド・ケンジに例えられたりコラ画像がたくさん作られた。


関連イラスト編集

センシティブな作品すし

プロデューサーはいつも大変センシティブな作品

4thお疲れ様でした的な絵と落書き諸々みんなでスカウトでごぜーます

みりあさんに~


関連項目編集

アイドルマスターシンデレラガールズ

アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ)

プロデューサー(アイドルマスター)

アニデレP アニモバP 赤羽根P 石川P

間島P 内匠P 米内P Pの系譜


二次創作

妖怪名刺だけでも

武内Pとアイドルの日常 Pドル

当然の結果です いい笑顔です


カップリング

武うづ 武凛 武みお 武蘭 武きら 武ちえ

武アニャ 武杏 武莉嘉 武みな 武みり

武楓 武美嘉 武梅 武あり 武文 武奏

武ちひ 武城 タケバネ モブ武P


その他

Pにゃこら太


外部リンク編集

もうこいつがヒロインでいいよ! 話題沸騰「アイドルマスターシンデレラガールズ」武内Pが人気な理由(ねとらぼ)

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