概要
渋谷凛・神谷奈緒・北条加蓮のトリオはそれまでファンの間でりんなおかれんという名で呼ばれていた。公式ユニットとしての初登場は2013年3月に開催された「アイドルLIVEツアーinイタリア」におけるライバルユニットで、この際に与えられたユニット名がトライアドプリムスである。
「トライアド(Triad)」は「3人組」や「三和音」を意味する名詞、「プリムス(Primus)」は「最高の」や「最初の」を意味する形容詞(ラテン語からの借用語なので名詞の後ろに付く)であり、解釈は分かれるが共にトップを目指す3人にはぴったりのユニット名である。
トップヘの道は甘くないよ
凛とステージに立ちたいな…
行こう奈緒。凛が待ってるよ!
「同属性&同系衣装ユニット」の一種ではあるものの、後述の通り3人分の同系衣装が揃ったのはトリオの成立よりも後になっている。また複数のSR+が同じコンセプトにまとめられていることも大きな特徴。
ソーシャルゲームの都合上、どうしてもキャラクター同士の横の広がりが描きづらい中で、個々としてだけでなくユニットとしても強烈な存在感を放っている稀少な3人組である。
ソーシャルゲーム
同系衣装シリーズ
- N+ 渋谷凛
- N+ 神谷奈緒
- R+[制服コレクション]北条加蓮
渋谷凛と神谷奈緒のN+が同系衣装ブラックゴシックドレスであることから発生したカップリング「りんなお」は、稼働初期からpixivをはじめとした二次創作でも描かれていた。
そこに北条加蓮が初めて加わったのは、2012年3月末から開催されたコンプガチャ「制服コレクション」で、加蓮の
聞いてよ、昨日凛と奈緒がさ…
という発言から凛や奈緒との交友関係が明らかになったため。また、加蓮の特訓後衣装がりんなおの初期衣装と同様のものにデザインされており、この衣装を身に纏った3人の姿は、『デレマス』の公式グッズでも扱われている。
恒常SRシリーズ
- SR+[ニュージェネレーション]渋谷凛
- SR+[恥じらい乙女]神谷奈緒
- SR+[煌めきの乙女]北条加蓮
初期段階ではpixiv内で彼女たち3人をセットで描く者は少なかったが、奈緒・加蓮のSRが登場した際に3人の交友関係がより深く掘り下げられたことで状況が一変した。
人気が生じたきっかけは、加蓮の私室に3人で撮った写真が飾られていたこと、そして3人のSR+を左から凛・加蓮・奈緒の順番と並べるとまるで3人がユニットでライブを行ってるように見えることから、その統一感の高さと斬新さが受け、ユニットとしての人気が急上昇することとなった。このSRはいずれも恒常枠として排出されており、性能的に厳しくなった現在でも、最近ゲームを始めたライトユーザーにとっては貴重な戦力となり、大変入手しやすい環境にあることも、彼女たちが多くから支持を得る一因になっている。
「アイドルプロデュース・京町編」には奈緒が登場し、凛や加蓮を京都に連れて来たい、おみやげとして凛に木刀、加蓮にお菓子を買っていこうと発言している。
ゴシックシリーズ
- SR+[アイオライトゴシック]渋谷凛
- SR+[アニバーサリーゴシック]北条加蓮
- SR+[アトラクトゴシック]神谷奈緒
当時、上記のSR+衣装と同時系列でユーザー間ではもうひとつ噂が囁かれていた。
それは【SR+[アイオライトゴシック]渋谷凛】【SR[アニバーサリーゴシック]北条加蓮】と、凛・加蓮のそれぞれに[◯◯ゴシック]の名がついたカードが存在していたことを鑑み、近いうちに奈緒も同様のカードが出るのではないだろうかというものだった。
そして2013年2月末、ユーザーの期待に応える形で【SR[アトラクトゴシック]神谷奈緒】が登場。しかしすでに存在していた凛と加蓮の衣装に統一感がなかったため、奈緒の衣装でバランスを取ることが難しかったのだろう。今回は衣装ではなく、お揃いのアクセサリーを身に付けさせることでユニットらしさが演出されている(凛は首に1つ、加蓮は耳に2つ、奈緒は首に3つ)。
「新春プロデュース」では加蓮が
凛や奈緒も忙しそうだね。私もがんばらなくっちゃ!
と発言しており、交流が続いていることが窺える。
CDデビュー
CDデビューに関してはCM1期生である凛が先行していたが、奈緒・加蓮についてはボイスがまだ与えられていない状態が続いていた。
転機となったのは2周年記念として公開された特別PVで、これに当時ボイスが未実装だったアイドルが奈緒・加連を含めて5人参加していたこと。これはCDデビューの伏線とされ、この5人が次のCDデビューアイドルである可能性が高いとの予想が立てられた。後にCD第6弾のメンバーが発表された際、奈緒・加蓮を含む3人がこの中から選ばれた。
これにより、晴れてドライアドプリムス全員のCDデビューが叶った。
また全員にボイスが付いたことでスペシャルエピソードやドラマCDへの出演が可能となり、3人の絡みが更に増えることとなった。
夜宴シリーズ
- SR+[夜宴の歌姫]渋谷凛
- SR+[夜宴のメイド]神谷奈緒
- SR+[夜宴の白芙蓉]北条加蓮
まずは2013年10月末に【[夜宴の歌姫]凛】が登場。SR+の背景にはニュージェネレーションのメンバーが描かれており、このときはトライアドプリムスとは関係のないカードと思われていた。
しかし2014年2月末、奈緒がCDデビューに合わせて[夜宴のメイド]という「夜宴」の言葉を引っ提げて登場したことで状況は一変。加蓮もCDデビューを控えていたことから、近いうちにトライアドプリムスによる夜宴シリーズが実現するのではないかと予想する声が多く挙がった。
同時期に開催されていた「ひな祭りLIVEツアーカーニバル」において、凛・奈緒(りんなお)の夜宴シリーズによるトライアドプリムス -N.R-というユニットが登場したことも、加蓮の特技名に夜宴が付属する伏線に思われた。
そして4月末に加蓮も[夜宴の白芙蓉]と「夜宴」の言葉を冠して登場。3人とも衣装は和服と、身体の向きも凛が左、奈緒が右、加蓮が前にとあたかもユニットとしての配置が考えられた並びになっている。
その後「第7回ドリームLIVEフェスティバル」にて、夜宴シリーズによるトライアドプリムスが満を持して登場した。上記の通り、左に凛・センターに加蓮・右に奈緒の配置である。
スペシャルエピソード&Cool Summer Vacation!
2014年8月8日に更新されたスペシャルエピソード「凛・奈緒・加蓮の日常編」に3人が揃って登場。事務所での会話やじゃれあいの様子が描かれている。これまで凛はニュージェネレーション等との絡みでイジられ役になることが多かったが、このエピソードでは加蓮と共に奈緒をイジる役に回っており、二次創作でよく見られたパターンが公式化された。
またコミックマーケット86で頒布されたドラマCD「Cool Summer Vacation!」の前日談的な物も含まれており、このCDのジャケット絵は水着姿のトライアドプリムス3人である。このドラマCDは現在入手困難になっており、オークションでも定価の4倍程度の値が付くことが多い。
花嫁シリーズ
まずは2013年5月末開催の「ジューンブライド」ガチャにて【SR+[純白の花嫁]北条加蓮】が登場。その2年後に開催された第6回アイドルチャレンジの上位報酬として【SR+[純真の花嫁]神谷奈緒】が登場した。
奈緒のセリフに
このブーケは誰に渡すべきかな……加蓮はもう持ってたし、凛か!?
が含まれており、花嫁凛の登場を待つ状態となっている。
花嫁凛はスターライトステージにて【SSR[エターナルブルーム]渋谷凛】が登場したが、ソシャゲ版での登場はどうなることやら。
花嫁カードによる奈緒と加蓮のユニットは2015年6月開催の「夏祭りDEドリームLIVEフェスティバル」に、奈緒&加蓮 from ブライダル名義で登場し、ジェネレーションオブサマーのような伏線を匂わせている。
TPシリーズ
- SR[トゥルーフレーズ]北条加蓮
- SR[トラストプレゼント]渋谷凛
- SR[トゥプロミス]神谷奈緒
2015年9月末開催の「第16回ドリームLIVEフェスティバル」上位報酬としてSR加蓮が登場したのを皮切りに、同日の「こころ色づく秋物語ガチャ」にSR凛、10月16日の「トゥプロミスドリームチャンスガチャ」でSR奈緒と、わずか半月ほどで同系カードが揃うこととなった。
カード名がそれぞれ英語表記の頭文字を取るとユニット名と同じくTPになるほか、今回は特訓前後ともにあからさまなほどに3人セットを前提とした共通点がいくつも見られるカードとなっている。
特訓前のシチュエーションは加蓮⇒凛⇒奈緒の順に時間が経過しているという設定になっており、日頃のPへのお礼として3人がプレゼントを贈ることを決め、加蓮が品を選び、凛が飾り付け、奈緒が渡すという流れとなっている。
特訓後は古代ギリシャの神殿跡を思わせる背景で、白い翼をイメージした衣装をまとっているところが共通。いわゆるバハ枠の仲間入りも同然で、セリフも今まで以上に蒼さが増しているような気もする。
さらにカードの特技はそれぞれ「つながる想い」「つながる気持ち」「つながる絆」とすべて「つながる」という言葉が入っている。この「つながり」に対してはそれぞれのセリフにもこだわりを持っている様子が見られ、この点は時期的に後述のアニメでのステージデビューからまもなくのことだったことも関係していると思われる。
それぞれの実装に伴って追加された『劇場』でも3話全てに3人とも登場している。
ユニットとしては「第17回ドリームLIVEフェスティバル」に登場。
TVアニメ
本家
凛がnew generationsのメンバーとしてアイドル活動をスタートさせた1stシーズン――その最終話のラスト部分に奈緒・加蓮が揃って登場。それまでは他のアイドルとは異なり、影も形も一切ないという逆に不自然な状態が続いていた。また初登場の際、加蓮が奈緒に「渋谷凛は同じ中学校だった」と語っており、2ndシーズンでのトライアドプリムス結成の伏線となっている(※彼女たちの登場シーンは、制作陣が「1stシーズン最終話のサプライズ」と言われた場面である)。
2ndシーズンからは奈緒と加蓮がいよいよメインキャラクターのひとりとして動いていくことになり、ふたりが事務所へ向かおうとしている凛を誘う形で三人の出会いが演出されている。「凛を追いかける展開」を描こうとしていたためか、アニメでは奈緒と加蓮はシンデレラプロジェクトのメンバーよりも後に事務所へ入った設定になっており、しばしばふたりが卯月・未央、或いは美嘉に敬語で話すシーンが散見された。
その後、新たに346プロの重役に赴任した美城常務により奈緒・加蓮はソロデビューが取り消される事態に陥るも、しかし第19話において三人のレッスン風景を見かけた常務自身によってユニットとしての親和性を再評価され、彼女が計画していた新プロジェクト、Project:Kroneのメンバーに選抜されることになる。
ただし凛がCINDERELLA PROJECTとの掛け持ち前提での結成となるため、彼女本人は当初はこれに否定的だった。それでも加蓮からの雄弁な問い掛けや、彼女たちと触れ合うことで凛自らが感じた「新しい何か」を掴むため、トライアドプリムスとしての挑戦を決意する。
アニメのプロデューサーが自ら動いて連れてきた卯月・凛・未央の3人を「ニュージェネレーション」とするのなら、トライアドプリムスは美城常務が見出した「Project:Krone版ニュージェネレーション」という位置づけになっている。またアニメのトライアドプリムス結成時期に、『デレマス』で公開された「TPシリーズ」では、凛がCoを象徴する青、加蓮がPa(黄色)、奈緒がCu(赤)をそれぞれ身に纏っている。
「Trancing Pulse」というこのユニットのための曲も誕生し、22話で完成版がお披露目された。
フルバージョンは2015年10月14日に発売された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 2nd Season 05」に収録。同CDには19話で披露された「できたてEvo!Revo!Generation!」のトライアドプリムスバージョンも収録されている。
また、ユニットのロゴマークもデザインされ、以降の公式グッズ展開にも利用されている。
シンデレラガールズ劇場
『シンデレラガールズ劇場』のTVアニメでは、595話を原作とする本編第16話と、25話を原作とする『火曜シンデレラシアター』第10話と、748話を原作とするDVD・Blu-ray2期1巻収録アニメに3人で登場している。
第34話のオリジナル回「夏の夜空と乙女の悲鳴」では3人で夏祭りを満喫する。特に加蓮ははしゃぎまくってぴにゃこら太のお面まで付けている。
スターライトステージ
『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』では、3人の共演が多く見受けられる。
ストーリーコミュ第28話「Time of Pleasure」
奈緒が主役のコミュに凛・加蓮も登場。
奈緒のLIVE前日、ファミレスで駄弁る3人。突然凛が奈緒・加蓮にショートコントを振るなど、相変わらずな奈緒のいじられっぷりが窺える。
LIVE Parade第1回
2016年9月30日より開催されたイベント「LIVE Parade」の記念すべき第1回に、イベント楽曲「STORY」を歌うメンバーとして島村卯月・本田未央と共に3人も登場。スペシャルコミュでは、風邪を引いた奈緒に2人がお見舞いに行くが、プロデューサーも同行すると知った奈緒が慌てふためく様子も描かれた。
Trinity Field
2017年11月19日より、トライアドプリムスが主役のイベント「Trinity Field」が開催、トライアドプリムス待望の2曲目の持ち歌として同名の楽曲も制作される。
ユニット専用楽曲2曲目はnew generations以来2組目で、ソーシャルゲーム版から存在するユニットとしては史上初である。
ユニット名SSR
羽衣小町やインディヴィジュアルズで存在しているユニット名を冠にしたスターライトステージのSSRシリーズ。
2019年3月18日に凛バージョンが登場した。特技名は『呼応する歌声』。特訓前はストレッチをしているところで体が硬い凛は二人に散々いじられている。そして加蓮が凛も柔らかくなったら作りたいと語る『トライアドプリムスのポーズ』とは……ちなみに『劇場わいど☆』の記念すべき第100話。
その他
東急ハンズの舞踏会
2015年11月23日よりリアル346プロ企画の一環として、東急ハンズとのタイアップ企画「東急ハンズの舞踏会」が実施され、トライアドプリムスがイメージガールに任用された。
企画内では東急ハンズの制服をまとった3人のイラストが書き下ろされ、限定グッズにも使用された。また、レシートの合計金額が3460円以上でメンバーの名刺を1枚先着限定でもらうことができた。
5thLIVE「Serendipity Parade!!!」
5thLIVEツアー「Serendipity Parade!!!」では福岡公演で加蓮役渕上舞・奈緒役松井恵理子が出演し『デレマス』百合ソングの代表「Memories」をデュエット。
最終公演地さいたまスーパーアリーナ公演には初日に松井が出演し、福岡で加蓮から受け取った気持ちを込めて『絆の「Never Say Never」』を歌唱し2日目出演の凛役福原綾香に想いのバトンを繋いだ。
そして『デレマス』6周年企画の一環として開催されたさいたまスーパーアリーナ公演の振り返り上映会は「Trinity Field」イベントの最終日であり、「Trinity Field」で描かれたトライアドプリムスの絆と「Serendipity Parade!!!」でつながれた絆が重なるという奇跡が起こった。
突破せよっ♪ 難関オーディション
『トライアドプリムス』とは、渋谷凛・神谷奈緒・北条加蓮による3人組ユニット。
ブルーがイメージカラーの「クールでカッコいい」を体現したユニットで、高い歌唱力とダンススキルで多くのファンを魅了している。
東京ミステリーサーカスで実施されたリアル脱出ゲーム。ピンクチェックスクール、ポジティブパッションと並んでプロデュース対象に選ばれた。
実際に新宿の街を歩きながらアイドルをプロデュースする。
余談
かなりどうでもいいことであるがこのユニットでも凛が最長身で最小バストである。
トライアドプリムスでは奈緒と加蓮が二人とも83㎝で凛とは3センチの胸囲格差がある(奈緒の場合は身長のおかげもあってカップ数で加蓮にも勝ると推測される)。
ちなみにニュージェネレーションでも凛が最小であり、未央>卯月>凛の順番である。しかも卯月は奈緒と加蓮と同じ83センチ。偶然かもしれないが、この数字にやたら絡む凛の胸中やいかに……。
プロデューサーからの支持はそれなりに高いらしく、6周年記念アンケートの好きなユニット部門では1位を獲得した。
青短
モバマス内のミニゲーム「こいこいシンデレラ(花札にシンデレラガールズのキャラクターが描かれている)」において、この三人を揃えると青短が完成する。配役は凛が紅葉、加蓮が菊、奈緒が牡丹である。
ちなみに赤短はピンクチェックスクール(卯月が松、響子が梅、美穂が桜)で、猪鹿蝶はポジティブパッション(茜が萩に猪、藍子が紅葉に鹿、未央が牡丹に蝶)である。
さすが、芸が細かい。
関連タグ
アイドルマスターシンデレラガールズ シンデレラガールズユニット
アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ) プロジェクトクローネ TrancingPulse
ブラックゴシックドレス:モバマスにおける凛と奈緒の初期衣装であり、ブラックゴシックはブルーナポレオンやレッドバラードと同等のN初期ユニットであった。りんなおにあたり、トライアドプリムスの前身とも言える存在。
エレガンスアクア:加蓮の初期衣装。Rカードで単独衣装である。加蓮は制服コレクションの特訓後が黒ゴシック系。
メンバー相関
関連の高いユニット
ニュージェネレーション | 二次創作での共演がしばしば見受けられ、凛はこちらにも所属。5人による楽曲「STORY(シンデレラガールズ)」も存在する |
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ピンクチェックスクール(うづみほきょうこ・P.C.S) | キュートの同系衣装トリオ |
サンセットノスタルジー(みおみうくみこ) | パッションの同系衣装トリオ |
ポジティブパッション | よく比較されるパッション属性のユニットで、メンバーの年齢が同じ |
ピンキーキュート | こちらも比較対象とされるキュート属性ユニット |
プロジェクトフェアリー | 本家のトリオユニット。スペックの高さや結成の経緯(特にアニメで)など、似通った部分が見られる |