解説
MARVELコミックの実写作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に含まれる連続ドラマ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』直後の時代を舞台に、サム・ウィルソン / ファルコンとバッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャーのダブル主人公となっている。
フェイズ4から始まったディズニープラス配信としては『ワンダヴィジョン』に続く2作目だが、シットコムと魔術を題材にした同作とは逆に、最早映画レベルである第1話冒頭の空中アクションを始めとしたヒーローアクションや、また『エンドゲーム』における指パッチンから戻ってきた人々ともともと消されなかった人々の間の格差問題から生じた混乱、「黒人であるサムが、白人至上主義が根深いアメリカの象徴であるキャプテン・アメリカになれるのか」という問題を通じてアメリカが抱える様々な差別問題(人種、性、移民・難民)が描かれているなど、リアル志向の作風。
日本国内における作品略称としてタッキー&翼をもじった「バキ翼(ばきつば)」が公式に使われている。
また吹替版では、これまででサムを担当していた溝端淳平が降板、後任として濱野大輝が担当。
あらすじ
『エンドゲーム』から半年。
人口が文字通り倍増した地球では、各国政府の「(サノスによる指パッチンで)消されていた人々はその間に資産を失っているため、手厚い福祉が必要」という政策により、ヒーローたちの活躍で戻ってこれた人々と消滅を逃れた人々の間で格差問題が勃発。それに反発したカーリ・モーゲンソウは「フラッグ・スマッシャーズ」を結成し、ゲリラ活動を繰り返していた。
一方、戦いを終えたバッキー・バーンズは、これまでの犯罪行為を赦免する条件として、セラピーによるカウンセリングを受けつつ、かつて自分の行為にかかわっていた悪人を捕まえていた。だが、ヒドラの命令での任務中に殺した一般人の父親・ヨリに対しては、真実を述べないまま、友人として接することで贖罪しようとしていた。
そしてスティーブ・ロジャースから盾を受け継いだサム・ウィルソンは、その盾は自分には重すぎると考えてスミソニアン博物館に寄贈し、政府のエージェントとして活動していた。だが、姉のサラから両親の遺した漁船を売ると聞き、銀行に融資を依頼するも、ヒーローとしての名声も空しく断られる。
そしてアメリカ政府は、フラッグ・スマッシャーズを含めて混乱する世界に「安心」を与えるべく、ジョン・ウォーカーに2代目キャプテン・アメリカを襲名させる。彼の手には、サムが博物館に寄贈した、あの盾が携えられていた――
キャラクター
政府が新しいキャプテン・アメリカに指名した陸軍の兵士。
- ホアキン・トレス
サムの相棒である陸軍中尉。
- サラ・ウィルソン
サムの姉。未亡人で、指パッチンは2人の息子とともに逃れていた。
- ヨリ・ナカジマ
バッキーの隣人。
- レマー・ホスキンス / バトルスター
ジョンの相棒で、陸軍曹長。
- オリヴィア・ウォーカー
ジョンの妻。
朝鮮戦争でウィンター・ソルジャーと戦った超人兵士。
コミックでは「ブラック・キャプテン・アメリカ」と呼ばれるヒーロー。
- イーライ・ブラッドレイ
イザヤの孫。
コミックではヤングアベンジャーズの一員「パトリオット」。
- フラッグ・スマッシャーズ
- カーリ・モーゲンソウ
- ドヴィッチ
- ニコ
- ジジ
- ディーディー
- レノックス
- ディエゴ
- マティアス
- ジョルジュ・バトロック
かつてS.H.I.E.L.D.の船を襲い、スティーブやナターシャ・ロマノフと戦ったフランス系アルジェリア人の傭兵。
何者かの手引きで脱獄し、部下を率いて序盤にサムと対決する。
ジョンに近づく謎の女性。
- アヨ
ワカンダの親衛隊「ドーラ・ミラージュ」のNo.2。
本作の配信から20ヶ月後に公開された『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』にも登場しており、この関係性から、劇場では本作のパンフレットが同時発売された。
予告編動画
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ちなみに『ブレイブ・ニュー・ワールド』の制作発表時の副題は"New World Order"だったが、これは本作の第1話のタイトルと同じ。(変更の理由は明言されていない)