解説
ドクター・ストレンジの魔術の師匠。老齢の男性。
あのシュマゴラスを道連れに死亡した。
死の間際、ストレンジに「エンシェント・ワン」の称号とその力の一部を譲り渡す。
なおコミックで登場して死ぬまではそれなりにエピソードがあり、彼が死んだことがストレンジのオリジン、という訳ではない。
ナイトメア等のコズミック・ビーイング級の相手とも渡り合い、エターニティ(永遠の具現化、宇宙そのものとかいう存在)相手にヘッドロックをかまして説得?したこともある。
MCU
演:ティルダ・スウィントン、日本語吹替:樋口可南子
剃髪した女性。
カマー・タージの主にして、至高の魔術師“ソーサラー・スプリーム”の称号を持つ、少なくとも700歳を超えた年齢不詳のケルト人の魔術師。
人格者だが、詰め寄るストレンジに掌底を繰り出して魂を押し出したり、修行の一環でエベレストに放置(スリング・リングでゲートを開けなければ凍死)したりと少々荒っぽい一面も持つ。
戦闘は魔術で扇子のようなものを生成し、それで切りつけたり投げつけたりする戦法をとる。
弟子達に対して禁じていたダーク・ディメンションの力(おそらく、原作での黒魔術に相当する)を使っていた事(長命なのも、ダーク・ディメンションの力)をカエシリウスとの闘いのさなかに見られてしまい、その動揺を突かれて、重傷を負ってしまう。最後は、ストレンジに後を託して、原作同様亡くなる。
彼女がダーク・ディメンションの力を使っていたのは、魔術的秩序を守る使命のためであり、本人も曰く不本意な方法だったとのこと。
これについて、当初は彼女に懐疑的だったストレンジは理解を示し、意志を継いでいく決意をしたが、逆に彼女を正しい魔術師として尊敬していたモルド(ストレンジの兄弟子)は、信頼を裏切られたと絶望し、その後もどうしてもそのことを許すことができず、カマー・タージを去ってしまう。
アベンジャーズ/エンドゲーム
2012年当時のエンシェント・ワンが、その時代にタイムスリップしてきたブルース・バナーと出会う。
当時の彼女は、チタウリの侵攻を受けるニューヨークで、ニューヨークのサンクタム(魔術的聖域)を守っていた。
ブルースの目的はドクター・ストレンジからインフィニティストーンの一つ・タイムストーンを借り受けることだったが、当時のストレンジは魔術を知る前の外科医だったため、ストーンはエンシェント・ワンが持っていた。
エンシェント・ワンは、インフィニティストーンがその時代から一つでも欠ければ、「6つの石がある」というバランスが崩れ、別の歴史(タイムライン)が生まれてしまう危険性を説く。
だがブルースは、使用が終われば元の時代にストーンを戻すので「石が欠けている瞬間」は生じないと説明、更にストレンジが自らタイムストーンを手放したことを話した。
それを聞いたエンシェント・ワンは、ストレンジの行為には何か意味があると考え、タイムストーンをブルースに貸した。
ホワット・イフ...?
第4話に登場。
映画同様にストレンジを鍛え、そしてカエシリウスに敗れて死亡する。
その後ストレンジが、失った恋人クリスティーンを救うため、何度も時を巻き戻したため、彼を止めるために交通事故直後の時代に、ストレンジの前に現れる。
クリスティーンの死がこの世界における「絶対点」であり、決して変えることはできないことを告げるが、諦め切れないストレンジとの魔術の打ち合いになり、やむなく彼を「クリスティーンを救うことを諦めたストレンジ」と「諦めなかったストレンジ」に分離し、如何に後者が魔術を極めようとクリスティーンを救うことができない状況を作り上げた。
だが、後者が思いのほか魔術を極め過ぎたために世界が崩壊し始めてしまったので、残留思念として、現代(クリスティーンの死から2年後)の「諦めたストレンジ」に事の次第を明かす。