解説
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中で、「アベンジャーズ」の名を冠する作品は2024年現在4つが公開され、2つが制作発表されている。
これらを「『アベンジャーズ』シリーズ」と呼ぶこともある。
No. | タイトル | 全米公開 | 監督 |
---|---|---|---|
6 | アベンジャーズ | 2012年5月 | ジョス・ウェドン |
11 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | 2015年5月 | ジョス・ウェドン |
19 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | 2018年4月 | ルッソ兄弟 |
22 | アベンジャーズ/エンドゲーム | 2019年4月 | ルッソ兄弟 |
Avengers: Doomsday | 2026年5月 | ルッソ兄弟 | |
Avengers: Secret Wars | 2027年5月 | ルッソ兄弟 |
※No.はMCU全体での順番を表す。
『アベンジャーズ』『エイジ・オブ・ウルトロン』はそれぞれフェイズ1、2のまとめとして最後に公開。
『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』もフェイズ3、ひいては「インフィニティ・サーガ」を締めくくる前後編で、ちょうど1年空いている間に、後編で重要な役割を果たした2人のそれぞれの単独作が公開されている。
『Doomsday』『Secret Wars』は2024年夏現在の公開スケジュールによると「マルチバース・サーガ」の最後となるフェイズ6の前後編で、こちらも間に映画・ドラマが何作か予定されている模様。
以下、『アベンジャーズ』について述べる。
単体の映画として
MCU全体では第6作、そしてシリーズの記念すべき第1作として2012年に公開された、ジョス・ウェドン監督による実写映画。
『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に登場した人物・要素が結集し、ユニバースの真骨頂を見せた、フェイズ1のクライマックスを飾る作品でもある。
評論家に高く評価されただけでなく、興行収入という面でも歴代最高の北米オープニング・史上最速での世界興行収入10億ドル突破など多くの新記録を樹立し、最終的には当時の世界興行収入歴代3位という、映画史を塗り替える爆発的なヒットを叩き出した。
※ちなみに1位は『アバター』、2位は『タイタニック』。2022年現在、本作は9位。
この結果、ジョス・ウェドンのメガホンによる続編である『エイジ・オブ・ウルトロン』の製作も決定した。
キャスト陣も上記の5作品から続投しているが、ブルース・バナー / ハルクの俳優および日本語吹替声優は、エドワード・ノートンと水嶋ヒロからマーク・ラファロと宮内敦士に交代している。
また、ニック・フューリー、ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ、クリント・バートン / ホークアイの日本語吹替声優は、それまで担当していた手塚秀彰、佐古真弓、阪口周平から竹中直人、米倉涼子、宮迫博之の、いわゆる芸能人声優に交代した。
ストーリー
『マイティ・ソー』の終盤で宇宙空間に飛ばされたロキは、そこで遭遇した宇宙人種族であるチタウリのリーダー、ジ・アザーと地球に侵攻することで手を組む。
一方、「S.H.I.E.L.D.」長官のニック・フューリーは、部下のマリア・ヒルとともに、緊急事態に陥っている研究施設を訪れていた。そこでは、『マイティ・ソー』に登場したエリック・セルヴィグ博士が研究していた謎の物体、四次元キューブが暴走を始めていた。
そこに突如ワームホールが開き、ロキが現れる。彼は手にしていたセプターでセルヴィグやクリント・バートン / ホークアイの心を操り、キューブを奪取した後、施設から脱出する。
この事態に直面し、フューリーはヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」の結成を決意。
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウはブルース・バナー / ハルクに、フィル・コールソンはトニー・スターク / アイアンマンに、そしてフューリーは70年の眠りから覚めたばかりのスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカにそれぞれ接触する。
程なくしてドイツに現れたロキは、駆けつけたスティーブ、トニー、ナターシャと対峙するも、クリントが四次元キューブの安定化に必要な物資を盗む時間稼ぎでしかなく、呆気無く降参。ロキの義兄であるソーはロキに地球侵略を諦め、アズガルドに戻るよう説得するが、ロキは応じなかった。
「S.H.I.E.L.D.」の空飛ぶ空母、ヘリキャリアの中の監獄にロキを閉じ込めた後、四次元キューブの力を地球外生命体からの攻撃への抑止力として利用する「S.H.I.E.L.D.」の計画を知ったアベンジャーズは激論となり、仲間割れを起こす。
その頃、ロキに操られたクリントらはヘリキャリアを急襲する。その際の爆発の衝撃で我を忘れて凶暴なハルクへと変貌したブルースは暴走するが、ソーが間一髪それを食い止める。クリントはナターシャとの激しい格闘戦の末に倒され、ロキのマインド・コントロールから解放される。ロキは監獄から抜け出し、ソーを代わりにそこに閉じ込めた後、駆けつけたコールソンを刺し殺す。
そのまま、ロキは首尾よくヘリキャリアからの脱出に成功する一方で、ソーは監獄ごとロキに落とされ、ハルクも地上へと落下してしまった。敵の急襲に遭い、コールソンを失ったアベンジャーズは、その死をきっかけに結束する事となる。
ロキが四次元キューブとセルヴィグが作った装置を利用して、NYにワームホールを開き、呼び寄せたチタウリの艦隊で攻撃を開始する中、アベンジャーズはそれを止められるのか?
キャラクター
関連タグ
BACK | NEXT | |
---|---|---|
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー | 公開順 | アイアンマン3 |
シリーズ | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | |
時系列 |