解説
『ドクター・ストレンジ』に登場。
ストレンジの召使いをしている禿頭の男性。
MCU
演:ベネディクト・ウォン、日本語吹替:田中美央
映画『ドクター・ストレンジ』にて初登場。
エンシェント・ワンがトップを務める魔術師たちの総本山「カマー・タージ」の一員であり、世界に3か所ある聖地サンクラム・サンクトラムの守護者の一人。
かなりの魔術や武器の使い手で、中国語の他英語、スペイン語が堪能。
いつも気難しい顔をしているが感情がないわけではなく、笑うときは笑う。
ドクター・ストレンジ
カマー・タージの書庫の番人をしている(前任者がカエシリウスに殺されたため)。
新入りのストレンジに対して無感情にふるまうが、iPodでビヨンセを聴く趣味があったりする。
エンシェント・ワンがカエシリウスに殺された後の最終決戦では、ストレンジやモルドとともに挑む。
戦いの最中に死亡するも、ストレンジがタイム・ストーンで時を戻したため、無事だった。
ドルマムゥがカエシリウスを伴ってダーク・ディメンジョンに消え、すべての戦いが終わった直後、安心したのか大声で笑い、ストレンジを驚かせた。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
ニューヨークのサンクタムにてストレンジと昼食のことで問答していたところ、ハルクが落下してきてサノスの脅威が迫っていることを知る。
序盤の戦いでは変身できないハルクのサポートをし、移動魔術を使って敵の一人を北極へ飛ばした。
敵の1人にストレンジがさらわれたが、彼を救うよりもタイム・ストーンがなくなったことによる魔術的均衡への影響を重視し、サンクタムの守護のためハルクと別れる。
アベンジャーズ/エンドゲーム
最終決戦にて、カマー・タージの魔術師たちを率いて参戦。
復活して帰還したストレンジに「これだけか?」と言われ「足りないってのか?」と言い返した。
ちなみにサノスの指パッチンを免れたことはキャラの個別ポスターから判明していたが、脚本段階では消滅組に含まれる予定だった模様(参考)。
シャン・チー/テン・リングスの伝説
シャン・チーの妹シャーリンが経営するマカオのナイトクラブの闘技場に、選手として現れる。
アボミネーションと戦い、魔術を駆使して勝利した。
試合後はアボミネーションと試合の反省点を語っており、二人が既知の仲であることがわかる。
ポストクレジットではシャン・チー(とケイティ)を自室に連れていき、彼の扱うテン・リングスをアベンジャーズの同僚と分析。しかし詳しくは分からず、シャン・チーにひとまずの休養を勧めるが、逆に2人に連れられてカラオケで熱唱するシーンで本作は幕を閉じる。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
ストレンジが消滅していたため、代わりに"至高の魔術師"(ソーサラー・スプリーム)に就任していたことが判明。
ニューヨークのサンクタムのゲートの1つがメンテナンスミスによりシベリアとつながってしまったため、カマー・タージに避難しようとしていた。
その際、記憶を消す魔術を使おうとするストレンジに「危険だ」と警告したが、すでに使ったことがあり、その際はウォン自身の記憶も消されていたと返され、「何があっても知らないぞ」と黙認して去っていった。
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
序盤、ガルガントスに襲われていたアメリカ・チャベスをストレンジとともに助け、カマー・タージに匿う。
彼女を狙って敵が来襲した際は迎撃の指揮を執るが、多くの犠牲者を出して大敗。さらに敵の力の源である魔導書「ダークホールド」の原書の在処について尋問され、人質に取られていた仲間を救うために在処を教え、そのまま拉致される。
拉致された先で怪物に襲われ崖から突き落とされるもなんとか助かり、終始ストレンジのサポートに尽力した。
戦いが終わり、ストレンジと”人生の幸福”について語らった際には、「困難や試練を含めて今の人生に満足している」と説く人格者ぶりを見せた。
シー・ハルク:ザ・アトーニー
初のドラマシリーズへの客演。
『シャン・チー』におけるアボミネーションことエミル・ブロンスキーとの試合の様子がマスコミにリークされ、仮釈放の審議中だった彼が不利になってしまったため、委員会や彼の担当弁護士であるブルースの従妹ジェニファー・ウォルターズ / シーハルクに証言するために登場。
組手の相手を探しており、自分から彼に声をかけて一時的に外出させたこと、そのままカマー・タージに匿うこと(一種の亡命)も提案したが彼は拒否したことを述べ、彼の仮釈放の認可に貢献した。
その後、過去に自身の元で修行していたドニー・ブレイズが起こした騒動で再登場。
彼は持ち逃げしたスリングリングをマジックショーで使っており、それが法律に触れるかどうかの裁判を起こした。
また、彼に送られた魔界のような場所で悪魔と契約してしまったマディスン・キングという女性を保護。2人でドラマを見るなど、関係は終始良好だった。
余談
『シャン・チー』にはじまり、フェーズ4以降出番が急増しており、演じるベネディクト・ウォンやファンからは『フェーズウォン』もしくはMCUならぬ『WCU(ウォン・シネマティック・ユニバース)』と喩えられている。
この驚異的な客演頻度の増加についての意図は制作陣から語られていないため不明。
ちなみに直接の関係がないため不透明だった『シャン・チー』と『ノー・ウェイ・ホーム』『マルチバース・オブ・マッドネス』の時系列順が、彼の『シー・ハルク』での台詞によって推定可能になるなど、考察界隈ではある意味重宝されている存在、らしい。
関連タグ
エムバク:同じく、MCUではコミックより扱いが良くなっている登場人物。