概要
1969年の「AVENGERS」♯62にて初登場。
ワカンダの一部族「ジャバリ族」の首長。
ジャバリ族はワカンダで主に奉じられているパンサーゴッドではなくホワイト・ゴリラを信奉する部族である。
しかし、かつて複数の部族が乱立していたワカンダをブラックパンサーが統治した際に、ホワイト・ゴリラを信仰することを禁じられた。
そのことに不満を持っていたエムバクは、族長になったことを機に、ワカンダを支配しようと動き始める。
幼い頃からその目的を持っていたエムバクは、ティ・チャラと友情を交わすという作戦を実行していた。
成人したエムバクは、聖なるホワイト・ゴリラを殺してその肉を食い、毛皮を纏った。
そのことでスーパーパワーと異形の姿を得たエムバクは、自らを「マン・エイプ」と名付けた。
幼い頃からティ・チャラの信用を得てきたエムバクは、彼がアベンジャーズに加入して渡米する際、戦闘指揮官と指導者代理を任される。
しかし、ティ・チャラの不在を良いことにワカンダ国内で横暴を働いたうえ、デス・タイガーという刺客をアメリカにいるティ・チャラに差し向ける。デス・タイガーはティ・チャラの友人に倒されたが、ティ・チャラは彼がエムバクからの刺客とは気づかなかった。
その後、ティ・チャラはアベンジャーズをワカンダに招待。
エムバクはアベンジャーズの食事に毒を混ぜ、何人かを行動不能にし、ティ・チャラに自分の野望を明かして襲い掛かる。
激しい戦闘の末、エムバクはパンサーゴッドの彫像に押しつぶされ、敗北した。
MCU
演:ウィンストン・デューク、日本語吹替:木村昴
『ブラックパンサー』にて初登場。
ワカンダの首都ゴールデン・シティから離れた山奥に住むジャバリ族の族長であり、ティ・チャラたちゴールデン族の統治を認めていない。
ホワイト・ゴリラ信仰についてはオミットされているが、白い毛皮をマントのように羽織っている。
粗暴な性格だが、義を重んじる一面もある。
ブラックパンサー
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で先王ティ・チャカが死去したことを受けてブラックパンサーの継承式が行われる中、ただ一人ティ・チャラへの継承に異を唱えて決闘するも、敗北する。
その後、キルモンガーに倒されて谷底に落ちたティ・チャラを拾い上げており、宮殿から逃亡したシュリ、ラモンダ女王、ナキアに会わせる。
シュリらとの交渉の末、ティ・チャラの復活と首都奪還に協力する。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
ワカンダに訪れたアベンジャーズのヴィジョンをサノスの軍勢から守るため、ティ・チャラとともにワカンダ兵を率いる。
ティ・チャラのことを「兄弟」と呼んでおり、前作から絆が深まっていることが窺える。……が実は、「インフィニティ・ウォー」と「ブラックパンサー」は、ほぼ同時並行で撮影・製作されており、このシーンを撮影した時点では、まだ、キャラが固まっていなかった可能性も有る。
サノスの指パッチン(デシメーション)からは免れている。
アベンジャーズ/エンドゲーム
最終決戦、他のワカンダ軍とともにポータルを通って現れ、アベンジャーズとともにサノス軍と戦う。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
ティ・チャラ亡き後も友が愛した国ワカンダを守るため、武力侵攻を開始したタロカン帝国にも臆せず勇猛果敢に立ち向かう。
殆どの登場人物が哀しみと怒りと絶望に呑まれ翻弄される今作において、ただ一人最初から最後まで自分を見失わず最も冷静かつ理知的に事態を俯瞰しており、上映時間丸々マトモなことしか言っていないと評判。
余談
MCUの日本語吹替を木村昴が演じたことと、パワーファイターであることから、『ドラえもん』のジャイアンのようなキャラだと言われることがある。
特にワカンダ・フォーエバーにおける荒々しくも頼もしい勇姿によって、『(MCUという)映画ジャイアン』の声は一気に増大した。
なおMCUでは
- ベジタリアンを自称し、何かを食べているシーンでも野菜が多い。
- 実はインテリであり、外国に関する知識(現在の国際情勢のみならず外国の神話・歴史なども)も豊富。
- 戦争を始めるにしても「終りのない戦い」になる事を危惧する。
など「山奥に住んでいる」「ゴリラを守護神とする部族の長」「筋肉質の巨漢」という設定から想像されるステレオタイプなイメージを裏切るようなキャラ設定になっている。
関連タグ
ウォン(ドクター・ストレンジ):同じく、MCUではコミックより扱いが良くなっている登場人物。