解説
即ち、ワカンダのお姫様である。
自身がブラックパンサーになったこともある。
MCU
演:レティーシャ・ライト、吹替:百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
16歳。
ティ・チャラの実妹にして、ヴィブラニウム工学分野に天才科学者・発明家。
彼が着用するブラックパンサー・スーツやワカンダの軍事兵器開発も担当している。
王としての気品に溢れる兄や、保守的で厳格な女王ラモンダとは対照的に、信仰や伝統を軽んじており年相応に現代っ子な一面を持つ。
ブラックパンサー
ブラックパンサーの新スーツの他、キモヨ・ビーズなど様々なアイテムを開発。
ティ・チャラらが釜山に赴いたときは、遠隔操作でレクサスを運転し驚異のドライビングテクニックを披露した。
釜山で傷を負いワカンダへ来たエヴェレット・ロスを治療。
最初は場所をごまかしたが、ヴィヴラニウム工学について語りたがり、すぐに嘘を撤回してしまうなど、感情で行動する一面を見せた。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
サノス軍が狙うヴィジョンの額のマインドストーンを剥離するために、持ちうる知識や技術を駆使し尽力するもあと少しのところで横やりが入り、失敗に終わってしまう。
その後、サノスの指パッチンで消滅した。(なお、作中で直接の描写はなく、次回作『エンドゲーム』序盤で判明する)。
アベンジャーズ/エンドゲーム
終盤、復活したティ・チャラと共に最終決戦の場所であるアベンジャーズ基地に召喚され、他のヒーローたちと一緒にサノス軍相手に奮戦する。
その後、ワカンダへ帰還し家族と共に勝利の余韻に浸る姿が描かれた。
ホワット・イフ...?
声:オジョマ・アカガ、日本語版:神戸光歩
第6話に登場。
『アイアンマン』の年代設定であるの為、初登場の『ブラックパンサー』より幼い年齢。
兄ティ・チャラをジェームズ・ローズ中佐に殺された、直後、ワカンダにキルモンガーが現れ、父ティ・チャカが歓迎する中、彼のマッチポンプであることを薄々勘付いていたのか最後まで「信用できない」と言い続けた。
キルモンガーの計略によってワカンダへ侵攻してきた米軍をキルモンガー自身が撃退し名実共に王座へ就いた後は独自にペッパー・ポッツと接触し、現状を打破しようと誘いをかける場面で物語は幕を閉じた。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
ティ・チャラを演じていたチャドウィック・ボーズマンが亡くなったことを受け、ティ・チャラもまた『エンドゲーム』後に死んだ設定になったため、この作品における事実上の主人公を担っている。
今作より登場する新キャラクターリリ・ウィリアムズとは科学オタク同士として意気投合している様子で、彼女の発明品を解析しその才覚に歓喜していた。
ネタバレ注意
物語冒頭、病で危篤状態に陥った兄を救おうと『神秘のハーブ』の再現に奮闘するも結局間に合わず、そのまま兄を喪ってしまう。
最愛の兄を喪った喪失感と、信ずる科学で救えなかったことへの絶望からこれまで以上に科学研究にのめり込んでいる様子が描かれた。
劇中ではとある道具を開発したばかりに海底王国『タロカン』から命を狙われる事になったリリ・ウィリアムズを救う為アメリカへ向かい、その過程でタロカンの王であるネイモアと心を通わせる。
大切な者を喪った同士として歩み寄るも、シュリの救助で遣わされたナキアが誤ってタロカン人を殺害してしまい、事態は急転し全面戦争が始まる。
圧倒的軍事力を以てしてワカンダへ侵攻してきたネイモアはシュリの母ラモンダを殺害、シュリを深い絶望と憎悪の底に叩き落す。
愛する家族を立て続けに喪ったシュリは憎しみに駆られ、ネイモアへの報復とタロカンの打倒を決意。
以前は完成させられなかった人造ハーブを、ネイモアから譲り受けたブレスレットに織り込まれた繊維片を用いることで完成させ服用。祖先の平原にてとある人物に出会い、その内にある憎悪を指摘され、暗澹たる思いを抱えたままブラックパンサーの力を手にする。
その後、ネイモアの特殊能力を封殺する為策を講じ、タロカンへと宣戦布告し最終戦争へと乗り出す。
一進一退の攻防が続く中、ネイモアを徐々に追い詰めていくも次第に自らの行動に疑問を持ち始め、交流を深めたタロカンや愛するワカンダの国と民を想起し、亡き母の言霊に添うようにネイモアに降伏を促し、停戦を持ちかける。
かつて父をヘルムート・ジモに殺害され憎悪に駆られた兄がそうしたように、憎しみの連鎖を振り切り、王として民と国を想い、憎むべき相手をも赦す寛容さを手にした瞬間、彼女は真なる意味でブラックパンサーを継承したのであった。