概要
ティ・チャラ/ブラックパンサーの父であり、ワカンダの前国王。
先代のブラックパンサーとしてワカンダを統治していたが、ティ・チャラが幼かった頃にワカンダを侵略してきたユリシーズ・クロウとの戦いで命を落としてしまい、叔父にあたるスヤンが国王=ブラックパンサーを務めてティ・チャラの面倒を見ていた。
その後、青年に成長したティ・チャラは正式に父から王位を受け継いでブラックパンサーとなった。
MCU版
過去にクロウにワカンダを襲撃されていたものの、原作と違ってティ・チャラが成人した後も存命していた。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
本作で初登場。
ティ・チャラと共にソコヴィア協定の国際会議に参加していたが、何者かが仕掛けたテロの爆発に巻き込まれて命を落としてしまい、父を看取ったティ・チャラは復讐に走ってしまう。
死後、事件の真相を知って憎しみを捨てたティ・チャラがテロの黒幕を捕らえてFBIに引き渡していた。
ブラックパンサー(映画)
既に故人であるが、王位継承の儀式で死後の世界に訪れたティ・チャラの前に現れて王位継承の重圧に悩むティ・チャラを励ましていた。
※以下ネタバレ
完璧な人間は存在しないのが世の常であるようにティ・チャカもまた完璧な王ではなかった。
現役時代はワカンダを襲撃したクロウを追跡しており、側近であったズリの偵察を通じて弟のウンジョブが共犯者である事を知ってウンジョブの身柄を拘束しようとしたが、計画を妨害された事に激昂したウンジョブがズリに銃を向けた事で反射的に制止した末にその時のはずみで弟の命を奪ってしまった。
不本意ながらも弟を殺してしまったティ・チャカは混乱を避けるために自身の罪を隠蔽したばかりか、ウンジョブの息子であるウンジャダカを置き去りにしていた。なお、後者に関してはウンジャダカの存在が己の罪を思い出させるという理由によるものであった。
父を殺されたウンジャダカはキルモンガーと名乗り、奇しくもティ・ティラと同じように復讐の道に走ってしまう。
そして、自身の死後に過去の因果が巡りに巡る形でワカンダがキルモンガーに乗っ取られ、その過程でズリが命を落としてしまった。
本編後半で再び死後の世界でティ・チャラの前に現れたが、ズリを通じてウンジョブの死を知ったティ・チャラからは自身の罪とワカンダの過ちを糾弾されていた。
その後、現世に戻ったティ・ティラの活躍でワカンダの平和を取り戻したのだが、続編の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ではティ・チャラも自身の後を追うかのごとくこの世を去った事が語られている。
ホワット・イフ...?
MCUのイフ世界を描いた同作では、シーズン2第2話に登場。
冷戦時代を舞台としているため、MCUでのティ・チャラと同じくらいか少し上くらいの年齢設定。
ピーター・クイルがエゴの傀儡となって地球を襲撃したため、ハワード・スタークによって対応チームの一人として招集された(この世界のハワードとティ・チャカの父(ティ・チャラの祖父)は大戦中にヴィヴラニウムを授受した間柄だったとのこと。そのヴィヴラニウムでキャプテン・アメリカの盾が作られた)。
肩に飾り布を巻いており、ブラックパンサーのスーツを装着した後もその飾り布をつけている。