仏教における剃髪
仏教では、仏門に入門する者は基本的に頭を丸剃りにし、法衣と袈裟を授けられる。
僧にとって髪は煩悩の象徴とされ、刈っても生えてくることからそれを剃り落とし煩悩を祓うということ。
また、生まれ変わりを意味するものともされており、煩悩にまみれた自分が一旦死に、清浄な真っ白な自分として生まれ変わるため、首を落とす代わりに髪を代替として落とす。
「失敗をやって首を差し出す代わりに髪を剃って丸坊主になる」という行為はここからきている。
仏教の開祖である釈尊が、人々の救済を行っていた当時からの慣習であり、古代インドでは頭髪を剃ることは重罪の一つで、最も恥ずべきものとされていたが、釈尊はあえてその姿を出家の姿として選んだとされている。
ただし、浄土真宗においては非僧非俗の在家主義の立場をとることから、僧侶になったとしても剃髪の必要はない。ただし、男性の僧侶のみは得度の際には剃髪する必要がある。
2次元美少女ものにおける剃髪
2次元に於いて剃髪はけっこう鬼門とも言えるジャンルである。
R-18的要素としては陵辱ジャンルに近しいものの
- いじめを想起しやすい生々しい負のイメージ
- 3次元での尼さんや囚人、精神障害者を連想しやすいため誰得のイメージ
- 髪を無くすとキャラの見分けが難しくなる
等の考察される理由で作り手はおろか見る側から敬遠されやすい。
『髪を刈る最中』や『髪が残っている状態』も剃髪に含まれるのかがあやふやである点も理由かもしれない。
そのためか18禁のゲームや漫画では髪の代わりにあそこの毛を剃られるという、剃髪未遂イベントとして終わるケースが多い。
しかし少子高齢化に伴い「俺の嫁も俺と一緒に髪を失ってほしい」という需要側の欲求があがってきているとかいないとか。
チャレンジャーな創作側の登場を我々紳士は待っている、と思っていたら、実際に需要が上がってきている。
skebにて版権キャラの剃髪姿をわざわざ代金を払ってまで絵師に描かせたいと考え、そして本当に依頼してしまったケースがごく少数ではあるが確認されている。他人様の趣味嗜好に口を出すのは野暮ではあるが、蓼食う虫も好き好きと言ったところであろうか。まっこと、ネットの世界は広大である。
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