鬼門
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きもん
陰陽道で"鬼(災厄)の通り道"のこと。方角で北東(艮)を指す。
転じて迂闊に近寄ると危ない場所や事柄を指す言葉としても用いられる。
鬼が、一定の空間に侵入する際に用いるとされる通り道と信じられ、恐れられた。
方角では北東、すなわち艮(うしとら)とされる。古代中国において北は騎馬民族の住処であり、「敗北」など北にはネガティブなイメージがあった。また日本においても北は長らく蝦夷の居住地であった。
その裏である南西、すなわち坤(ひじつじさる)は裏鬼門と呼ばれ、鬼門と対を成す死角の通り道とされる場合もある。
ゆえに日本では、古来から『鬼門封じ』のまじないが盛んであり、近寄れば災いに遭うとされて徹底的に回避されるよう習慣が付いた。
また都市を建造する際にも、艮や坤の方角の端には必ず神社仏閣を建立し、鬼門から容易に鬼が侵入しないように仕向けていた。
また言葉の表現としても用いられ、「迂闊に近づくと危ない場所・事柄」を意味するようになった。
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