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津軽の北斗七星

つがるのほくとしちせい

津軽の北斗七星とは、坂上田村麻呂が北斗七星に準えて津軽平野に配したという七つの神社。大北斗七星伝説。
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概要編集

『新撰陸奥国誌』によると、青森県岩木山を中心に津軽平野に所在する坂上田村麻呂が創建したという以下の七神社を結ぶと、それらが北斗七星に準えて配置されているという伝説大北斗七星伝説坂上田村麻呂の北斗七星岩木七神社とも。


  1. 横内妙見堂(大星神社)
  2. 浪岡八幡宮
  3. 猿賀深沙宮(猿賀神社)
  4. 高岡熊野宮(熊野奥照神社)
  5. 百沢岩木山(岩木山神社)
  6. 村市毘沙門天(鹿島神社)
  7. 乳井毘沙門天(乳井神社)

伝説編集

津軽は王城(平安京)の鬼門北東)に位置する事から鬼神が人々を脅かしたため、津軽に千もの寺を建てて鬼神を平定した。

しかし鬼神は一向に減らず、桓武天皇の時代に征夷大将軍坂上田村麻呂が命を受け5万もの兵を率いて向かった。ある夜、夢枕で妙見菩薩より授かった七個の鬼面の力もあり、田村麻呂は鬼神を平定した。

田村麻呂は平定した津軽の地に北斗七星に見立てた七つの神社を建て、七つの宝剣を奉納することで、北天の威光をもって田村麻呂将軍が津軽の地に常駐していると見せかけた結界を作ることで鬼神を封じたという。


ただし田村麻呂が津軽へと赴いた歴史的事実は確認されていない。

おそらくは北天の化現(毘沙門天の化身の意味)とされた田村麻呂と、津軽の妙見信仰が結び付いて後世に創出された坂上田村麻呂伝説ではないかと考えられている。


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