概要
1976年10月23日、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで4人兄弟の末っ子として生まれる。
本名はRyan Rodney Reynolds(ライアン・ロドニー・レイノルズ)。
俳優としてデビューした後は、隣国のアメリカに活動拠点を移し、ドラマ『ふたりの男とひとりの女』に出演し、好評を博した。
ハリウッド映画にも数多く出演しており、特に『DEADPOOL』の主人公:デッドプール役はファンから大きな評価を得ており、彼の知名度を世界的に広めるのに一役買っている。
また、最近では世界的に有名なあのポケモンを演じたことで大きな話題となった。
一方で、『グリーン・ランタン』や『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のように、出演した作品が興行的に失敗したり、ファンや批評家から酷評されることも多い。
本人もこのことは自覚している……どころか、むしろ自虐ネタとして積極的に活用していくスタンスのようで、『DEADPOOL』シリーズでは頻繁にこれらの作品のことをいじくり倒している。そのため、「出演作そのものが不評であっても、ライアンにとってはネタの引き出しが増えるのでむしろ好都合」等と言われるようにまでなった。
あれこれ
2度の結婚歴がある。
最初は2008年にスカーレット・ヨハンソンと結婚したが、芸能活動と夫婦生活がうまく両立できなくなったことから、わずか4か月後にスピード離婚。
その後、『グリーン・ランタン』で共演したブレイク・ライヴリーと2013年に再婚した。ブレイクとの夫婦仲は良好で、2024年現在4人の子どもをもうけている(上のジェームズ、イネス、ベティの3人は女の子、末っ子のオリンは男の子)。なお、『デッドプール&ウルヴァリン』では次女のイネスと当時まだ生まれて間もなかった末っ子のオリンがカメオ出演している。
X−MENユニバースでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンとはプライベートでも家族ぐるみで付き合いがあり、とても仲が良いことで有名。
『デッドプール&ウルヴァリン』制作時には、ジャックマンがウルヴァリン役にカムバックすることをレイノルズに直接電話で伝えてきたという。レイノルズや脚本陣は、当時映画の新作に関して中々いいストーリー案が思い浮かばず、企画中止も検討されていたくらいに追い込まれていたようで、レイノルズはこの絶妙なタイミングでの連絡に「運命的なものを感じた」という。
また、独特のユーモアセンスの持ち主で、公式Twitterでも時折自身の演じた役になりきったかのような内容を呟いたり、どう考えてもネタとしか思えないような画像や動画を投稿することがあり、その度に多くのファンを沸かせている。
『名探偵ピカチュウ』の宣伝の際には、ピカチュウになりきるために、ポケモンのことを勉強しただけでなく(元々ライアンはポケモンには全くと言っていいほど興味がなく、せいぜいピカチュウの名前を知っている程度だった)、彼と同じ目線で生活することを心掛け、体重もピカチュウと同じくらい(およそ6.0kg)になるよう82kgの減量も計画したと語った(曰く、「さすがに『無謀だ』と医者に止められた」)。
映画公開後に、これらは実は冗談であったことを明かしたものの、結果的には「ライアンでなければ本作のピカチュウはここまで魅力的なキャラクターにはならなかっただろう」と言わしめる程の大好評を博し、その確かな演技力を改めて世界中に知らしめることとなった。
『デッドプール&ウルヴァリン』で監督を務め、プライベートでもレイノルズと親交の深いショーン・レヴィ氏は、「ライアンには、人類が知らないような罵りの形を発明できる超能力がある」とコメントしている。
主な出演作
- グリーン・ランタン:ハル・ジョーダン/グリーンランタン役
- X-MENユニバース・MCU:デッドプール役
- ウルヴァリン:X-MEN ZERO
- デッドプール
- デッドプール2(ジャガーノートの声およびモーションアクターも担当)
- デッドプール&ウルヴァリン(ゴードン・レイノルズ表記でナイスプールも担当)
- 名探偵ピカチュウ:ピカチュウ役(モーションアクター及び原語版CV)
- クルードさんちのはじめての冒険:ガイ(原語版CV)
- クルードさんちのあたらしい冒険
- フリーガイ:ガイ
- ブルー きみは大丈夫:カル
他多数
関連項目
加瀬康之:日本語吹替担当声優