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概要
MARVELコミックに登場する、国際的な組織力を有するテロリスト団体。
映像化作品を含めて細かい点は異なるが、「ナチス・ドイツにルーツを持つ」「世界征服を企む」のは共通している。
名前の由来はギリシャ神話の怪物・ヒュドラ。その名に違わず、「頭を1つ切り落とされても、そこに2つの頭が生える」=「例え倒されても、すぐに復活する」がモットー。
1965年の初登場以降、主にキャプテン・アメリカの宿敵として描かれている。
組織のシンボルはタコと骸骨を合わせたようなマーク(メイン画像参照)。テーマカラーは緑。
メンバー間での挨拶・掛け声は"HAIL HYDRA!!"。
一般兵士等がこれを叫ぶ時は、手刀を伸ばした片腕を傾げるナチス式敬礼によく似た、拳を握った両腕をばんざいするように掲げるポーズを取る。
なお組織名としてのカナ表記は「ヒドラ」の方が多いが、一部邦訳コミックでは英語の発音に近い「ハイドラ」と表記される事もある。
掛け声も、そのままカタカナ表記にした「ハイル・ハイドラ!!」、または一部を意訳した「ヒドラ万歳!!」のどちらかで表記される。
来歴
厳密には第二次大戦よりもさらに昔の、記録に残る範囲では古代エジプトに遡る。
爬虫類型宇宙人の地球侵略に対し、宰相イムホテップは当時のムーンナイトやエン・サバー・ヌールと協力してこれを撃退。
戦利品の盾と槍をそれぞれ「ブラザーフッド・オブ・シールド(the Brotherhood of the Shield)」「ブラザーフッド・オブ・スピアー(the Brotherhood of the Spear)」という組織で管理することになるが、宇宙人の遺した悪性によって、スピアーは現代のS.H.I.E.L.D.に繋がるシールドに「獣」と呼ばれるまでに腐敗。人間社会のあらゆる分野に"多頭の蛇"のように染み込んでいった。
『シークレット・インベージョン』後のニック・フューリーの調査で、S.H.I.E.L.D.の創立など、各国の組織にも深く関わっていたことが判明している。
メンバー
- ヨハン・シュミット / レッドスカル
当時のナチス将校。「ブラザーフッド・オブ・スピアー」とトゥーレ協会、さらに忍者集団「ザ・ハンド」など複数の枢軸国の秘密結社を合体させ、現在のヒドラの原形を作った。
- バロン・ストラッカー(Baron Wolfgang von Strucker)
元ナチス将校にしてリーダー「シュプリーム・ヒドラ(Supreme HYDRA)」の1人。レッドスカルから奪う形で掌握し、世界征服を目指したが死亡。
その後も何度か復活している、組織のモットーを体現したような男。
お抱えの科学者。
- トミ・シシド / ゴーゴン(獅子堂戸美 / Gorgon)
ウルヴァリンのヴィランとして登場した日本人男性。ミュータントで、その名の通り視線を交わした相手を石化させる能力を持つ。
さらに格闘や武術のスキルも高く、一時期ヒドラのリーダーになり、その後は「ダークアベンジャーズ」にも加入している。
- マダム・ヒドラ
筆頭の女性工作員が襲名するコードネーム。
- オフィーリア・サーキシアン / ヴァイパー(Ophelia Sarkissian / Viper)
初代マダム。人体実験で毒を操る能力を得た。
2代目マダム。S.H.I.E.L.D.のエージェントだったが、スパイだったことが発覚している。
- エリサ・シンクレア
2017年の『Secret Empire』で登場した3代目マダム。
- ボブ
デッドプール誌のネタキャラ。
定職に就いていない事を配偶者になじられたせいで、一念発起してヒドラに下級戦闘員として就職(「何でだ?」と言われてもギャグ要員だから仕方ない)。
その後、デッドプールと出会い、何やかんや有ってパシリとしていいように使われるようになる。
なお、何故か、A.I.M.には彼にそっくりなビルという下級戦闘員が居る。(話の中での扱いもボブと似たようなもの)
ゲームの「MARVEL SNAP」にも登場しているが、余りのビミョ〜さに使用ユーザーの多くからはネタカード扱いされている。
関係者
- アンドレア・フォン・ストラッカー
- アンドレアス・フォン・ストラッカー
ストラッカーの子どもたち。詳しくはコンビ名の「フェンリス」を参照。
- ポール・ノーバート・エバーソル / テクノ(Techno)
科学部門主任。現在はヘルムート・ジモの右腕的存在。
科学部門が独立した派生組織。
元ナチスの科学者。ストラッカーの死後に起きた内部争いで、派閥の1つを率いていた。
『Secret Empire』にて洗脳され(正確には現実改変により別の人生を歩んだ「もう1人のスティーブ・ロジャース」と入れ革っていた)、「キャプテン・ヒドラ」として暗躍した。
なお、キャプテン・ヒドラの状態では、胸(素肌)にヒドラのマークが描かれているが、タトゥーや入れ墨ではなく、自分で、その都度、絵の具で描いていた。流石はイラストレーターの副業をやっていただけは有る。
MCU版
映画第6作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から登場。
元はナチス・ドイツ配下の極秘研究機関だったが、トップのヨハン・シュミット / レッドスカルが四次元キューブのエネルギーの利用に成功した事により、組織ごとナチスから離反。
連合国でも枢軸国でもない、第三勢力として全世界に宣戦布告した。
だがキャプテン・アメリカの活躍によって各地の秘密基地を潰され、最終的に首領であるレッドスカルもキューブの力で地球外に強制転移してしまい、組織としてのヒドラは壊滅した……………。
しかし、戦後すぐから残党が水面下で暗躍し、戦後70年間にかけて世界中でメンバーやシンパを増やし、世界情勢を操っていた事が『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にて発覚。
21世紀の現在ではヒーロー達の味方である筈のスパイ組織S.H.I.E.L.D.の内部にもメンバーが潜入し、国際的影響力を有した一大勢力へと変貌していた。
S.H.I.E.L.Dを密かに乗っ取り、自分達の邪魔になる可能性がある人物を抹殺する「インサイト計画」を実行しようとするも、キャップらの活躍によって計画は失敗。
更にS.H.I.E.L.Dとヒドラの機密情報をインターネットで公開されてしまい、その存在が白日の下に晒されて各地で大半のシンパやメンバーが逮捕される結果となった。
スピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』では、数千年前にクリー人の実験によって強力なインヒューマンズへと変貌し、地球から追放されたアルベウス / ハイヴを迎え入れるための研究機関であった、という起源が語られた。
曰く、レッドスカルは自分の理念に走っただけとのこと。
構成員
- バロン・ストラッカー
『ウィンター・ソルジャー』のポストクレジットシーンで初登場。当代のリーダーであり科学者。
一斉検挙からは逃れており、手に入れた「ロキの杖」を用いてワンダとピエトロの姉弟をソコヴィアの施設で改造した。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』冒頭にて受けたアベンジャーズの襲撃からも逃れるが、その後ウルトロンに殺害された。
※以下、作中登場順。
- スターン(Stern)
『アイアンマン2』で初登場した上院議員。『ウィンター・ソルジャー』で逮捕された。
- ジャスパー・シットウェル(Jasper Sitwell)
S.H.I.E.L.Dのエージェント。禿頭と眼鏡が特徴で、友人のフィル・コールソンとは『マイティ・ソー』や短編「マーベル・ワンショット」でよく行動を共にしていたが、『アベンジャーズ』で押収したはずのロキの杖をストラッカーに横流しした張本人。『ウィンター・ソルジャー』で死亡。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で再登場。同じく杖をスターク社から持ちだそうとするが、未来から来たキャップに耳元で「ハイル・ハイドラ」と囁かれ、杖を渡してしまった。
- ハインツ・クルーガー(Heinz Kruger)
『ザ・ファースト・アベンジャー』に登場。国務省のフレッド・クレムソンとして「戦略科学予備軍」SSRに潜入しており、超人血清の強奪には失敗したが、その開発者であるアースキン博士の排除には成功。最期は自決した。
『ザ・ファースト・アベンジャー』にて失踪後、密かに回収・改造され「ウィンター・ソルジャー」となっており、ハワード・スターク夫妻を暗殺するなど組織の手先として活動していた。
S.H.I.E.L.Dの理事。コミックではニック・フューリーの忠実な部下。
S.H.I.E.L.Dの精鋭部隊「S.T.R.I.K.E.」の隊長。というよりメンバー全員がスパイだった。
- ミッチェル・カーソン(Mitchell Carson)
『アントマン』に登場した幹部。S.H.I.E.L.D.の元幹部でもあり、ハンク・ピムとはその頃からの知り合い。
ピムの弟子にあたるダレン・クロスの開発した「クロス粒子」やそれを利用したスーツ「イエロージャケット」を得るために向かった取引現場で、それを妨害しに現れたスコット・ラング / アントマンと自らスーツを着て迎撃したダレンとの戦いに巻き込まれるが、クロス粒子を手に逃亡に成功している。
- ヴァシリー・カルポフ(Vasily Karpov)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場。1990年代にロシア軍に潜入しており、バッキーことウィンター・ソルジャーに任務を与えていた。
現代、バッキーに関する情報を狙ったヘルムート・ジモに襲われ拷問を受けるが、口を割らずに死亡。ノートを持ち去られた。
- アトウッド(L. Atwood)
ウィンター・ソルジャーの裏工作で出世した女性議員。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』にて、バッキーの告発で逮捕された。
- ウィルフレッド・ネイゲル(Wilfred Nagel)
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場した、超人血清の再現に関わっていた科学者。組織の崩壊後はCIAにて実験を続けていたが、自身が指パッチンで消滅、計画も凍結されていた。
復活後に血清を完成させ、フラッグ・スマッシャーズに提供。最期はヘルムートに射殺された。
その他メディア
DCコミックとのクロスオーバーでは、レッドスカルとレックス・ルーサーを合体させたアレクサンダー・ルーサー / グリーン・スカルが創設者兼リーダーとなっている。
- Nick Fury: Agent of S.H.I.E.L.D.
ニック・フューリーを主人公とした1998年放送のテレビ映画で、ヴィラン組織として登場。
アーニム・ゾラを筆頭にバロン・モルド、マイケル・モービウスらが所属。
ドクター・オクトパスと手を組み、シンビオートのようなシンセゾイド「スパイダー・スレイヤーズ」を造り出してスパイダーマンを苦しめた。
レッドスカル率いるヴィラン集団で、「マスターズ・オブ・イーブル(MoE)」を従えている。
同じくレッドスカルがリーダーだが、こちらではMoEと協力しつつ裏では成果を独占しようとしている。
関連タグ
ショッカー、ブラックゴースト、ギャラクター、黒十字軍:日本発の作品における悪の組織の代表例。特にショッカーとは「ナチスドイツにルーツを持つ」「組織の首領の素顔が異形」「人間を改造した兵士が主戦力」などの共通点がある。