解説
2015年7月17日全米公開(6月29日にドルビー・シアター限定で先行)、日本公開は同年9月19日。
アントマンシリーズ第1作にしてMCU第12作。『アイアンマン3』から始まる「フェイズ2」の最終作でもある。
主演はポール・ラッド、監督はペイトン・リード。
蟻サイズにまで小さくなり、蟻との意思疎通もできるヒーロー「アントマン」を主役とする。
コミックのアントマンは初代のハンク・ピムと二代目のスコット・ラングがいるが、本作ではスコットを主役とし、ハンクはかつてアントマンとして活躍していた壮年男性となっている。
メインヴィランはイエロージャケット。
コメディ要素を取り入れた強盗(クライム)映画に仕上がっており、MCUの中でも、特に家族で見やすい映画である一方、おなじみ「アベンジャーズ」との繋がりも随所で見られる。
全世界で5億ドル以上の興行収入を記録。日本でも、家族のために戦う冴えないおっさんヒーローという設定が受けたのか、12億円を売り上げた。
シリーズ第2作『アントマン&ワスプ』は2018年、第3作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年にそれぞれ公開。
ストーリー
かつて窃盗罪で服役していたスコット・ラングは、無事刑期を終えて出所した。スコットは更生を心に誓い、再出発するが、中々再就職できず、離婚した妻とその再婚相手を訪ねても、浴びせられるのは冷たい言葉ばかり。娘のキャシーが慕ってくれることだけが唯一の救いだが、養育費の未払いを理由に、娘と会うことまで禁止される始末。どん底に追い込まれたスコットは、昔の窃盗団仲間のルイス、デイヴ、カートらと合流して再び犯罪の道へと戻ってしまうのだった。
そんな中、彼らが潜入したのは、天才科学者と名高いハンク・ピム博士の屋敷であった。そうとも知らず、中にあった奇怪なスーツだけ手に入れたスコットは着用してみるも、身体がアリのサイズまで縮んでしまい、散々な目にあった挙句、スーツを返そうとした時に逮捕される。
ハンクは、そんな彼の身柄を引き取り、かつて自身が平和維持組織「S.H.I.E.L.D.」に所属していたこと、開発した身体縮小スーツをまとって「アントマン」となり、エージェントとして数々の極秘任務をこなしていたこと、そして、開発した物体縮小技術をかつての弟子だったダレン・クロスが悪用しようとしており、その技術を軍事に転用し売りさばいて、あろうことか秘密結社「ヒドラ」と取引しようとしていることを明かす。
ダレンを止める為に、潜入技術に長けた人材を求めていたピムは、実はわざと屋敷を空けて侵入者の来訪を待っていたのだ。スコットの手腕を見込んだピムは、彼に「アントマン」になってほしいと依頼するのだが………
キャラクター
- ハンク・ピム / 初代アントマン
- ホープ・ヴァン・ダイン
- マギー・ラング
キャシーを引き取ったスコットの元妻。
- ジム・パクストン
マギーの再婚相手の警察官。
- ルイス
- カート
- デイヴ
スコットの元泥棒仲間トリオ。
メインヴィラン。
- ミッチェル・カーソン
S.H.I.E.L.D.の元幹部だが、ヒドラの幹部でもあり、ダレンと取引する。
- ゲイル
ジムの同僚。
- デイル
スコットが就職したアイスクリーム屋の店長。前科があると分かり、解雇した。
冒頭に登場。
- サム・ウィルソン / ファルコン
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(同上、もしくはその同時期) | 時系列 | (同上) |
シリーズ | アントマン&ワスプ |