概要
MARVELコミックのキャラクター。
フルネーム:カッサンドラ・エリナー・“キャシー”・ラング(Cassandra Eleanor Lang)。
スコット・ラング / 2代目アントマンの娘で、親権は離婚した母ペギー・レイにあった。
生まれつき心臓が悪く、彼女の執刀医が誘拐された事件でスコットはアントマンスーツを受け継ぐことになる。
父経由で幼少のころからアベンジャーズの面々やケイト・ビショップとは知り合い。
またピム粒子を少しずつ浴びていたことが要因で、後に父と同じ縮小・巨大化が専用スーツ無しでもできるように。
ヤングアベンジャーズに加わり、「スタチュア(Stature:背丈)」、次いで「スティンガー(Stinger:毒針)」として活動する。
MCU版
映画『アントマン』にて初登場。
心臓疾患ではなく、母の名前もマギーとなっているが、コミック同様に前科者となったスコットの一番の理解者であり、別居している今でも仲が良い。
なおブルース・バナー / ハルク、ジェームズ・ローズ / ウォーマシン、ロス将軍と同じく、途中でキャストが交代した数少ないメインキャラクターだが、前任者であるエマ本人は「後から知った」とコメントしており、理由などは現状明らかにされていない。
アントマン
スコットが刑期を終えたその日が6歳の誕生日であり、家に訪れた父を心から出迎える。
父と敵対したダレン・クロス / イエロージャケットに命を狙われるものの、父の決死の行動で救われる。
ラストでは父がアントマンだと知り、彼が大きくしたアリをペット代わりに可愛がっていた。
アントマン&ワスプ
ソコヴィア協定に違反し、自宅軟禁となったスコットのもとにしばしば訪れ、仲良く遊んでいる。
ホープ・ヴァン・ダインをスコットのパートナーとして認めており、ラストでは3人仲良く映画を見た。
アベンジャーズ/エンドゲーム
死んだと思われていた(実は『A&W』ラストで、量子世界に閉じ込められていた)父スコットと再会し、互いの無事を喜ぶ。
ラストシーンではスコットやアベンジャーズの活躍で復活したホープと共に、平和になった地球で夜空を見上げていた。
アントマン&ワスプ:クアントマニア
量子世界の探索用望遠鏡を独自に開発するも、それが引き金となってスコット、ホープ、ハンク・ピム、ジャネット・ヴァン・ダインとともに量子世界に引きずり込まれてしまう。
予告編ではアントマンの色違いと思われる紫のスーツを着ており、本作をきっかけにコミック同様ヒーローとして活動すると予想されていた。
余談
『クアントマニア』以降の作品でキャシーを演じるキャスリン・ニュートンは、『名探偵ピカチュウ』でヒロインのルーシーを演じていたことで記憶に新しく、日本でも(ポケモンファンを中心に)それなりに知名度の高い女優である。
ちなみに、『名探偵ピカチュウ』ではデッドプールを演じるライアン・レイノルズもピカチュウ役で出演していた。『デッドプール&ウルヴァリン』でデッドプールが正式にMCUへの参入を果たしたことから、ファンの間では将来2人が共演した時にポケモンに絡んだネタをやるのでは?と期待されているとか。
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以下、最新作のネタバレを含みます
以前からハンクの研究に興味を持っており、5年の間に彼の日記などを見て基礎を覚え、彼の帰還後も助言を受けつつ独自に研究を進めていたことが判明。あと少し早く望遠鏡があれば父を助け出せたとのことで、その成長ぶりにスコットも驚ていた。
またその技術を人助けに利用したい、という思いはあるのだが、ティーンエイジャー故か父に内緒でピム粒子を勝手に持ち出し、ホームレスを退去させていたパトカーを縮小させた罪で連行される、という一面も。スコットは普通の生活を送ってもらいたかったようだが、本人からすればダレンに襲われた時からもう普通ではなかったらしい。
ただし量子世界については経験のあるジャネットには何も相談しておらず(話題にすることを故意に避けていた彼女にも非はあるが)、これが今回の騒動を引き起こしてしまう。
量子世界ではスコットともに行動し、出会った現地人と交流するが、自分たちを捕えようと征服者カーンの兵士たちが襲来。初めてアントマンスーツを用いた戦闘を行うも、戦闘経験の少なさ故に苦戦、生きていたダレン改めM.O.D.O.K.には勝てず、揃って捕らえられてしまう。
※この時、牢屋に入ったのは3回目であることが発覚。スコットは4回目だが『シビル・ウォー』も含まれるので、"警察の世話になる"という意味では親子同列である。
そしてカーンに人質として利用され、スコットが彼のエネルギーコアを取り戻してしまうが、連行中に隙をついて脱出。囚われていたジェントーラたちレジスタンスを逃がすと同時にカーンの演説をジャックし、原住民に蜂起を促す。
さらにM.O.D.O.K.に苦戦しつつもリベンジを果たすことに成功、最終的に彼を改心させるきっかけを作るなど大活躍した。
最後はカーンを倒したスコット、ホープ、そしてハンク、ジャネットと帰還し、身内が不在だった5年分の誕生日を祝ってもらうシーンで映画は幕を閉じる。
直接の登場はしていないが、終盤でカマラ・カーンがケイト・ビショップをチームへ誘った際に「アントマンの娘も誘う」と発言し、とあるチームへの参加が示唆されている。