概要
初登場は1985年7月の『Captain America #311』。
かつて存在した「サーペント・スクワッド(Serpent Squad)」にヴィランの1人が触発されて結成したヴィランチームで、名の通り蛇をモチーフにしたメンバーが集まっている。
立場だけならキャプテン・アメリカ版シニスター・シックスともいうべき伝統ある古参チームなのだが、力の由来や出自は関係なく蛇に関係していれば何でもいい、という条件の緩さから入れ替わりも激しく、見た目は怖いがいずれもB級C級、いわゆるやられ役である。
本部は「サーペント・シダテル(Serpent Citadel:蛇の城塞)」。
メンバー
サーペント・スクワッド
- ジョーダン・ディクソン / ヴァイパー(Jordan Dixon / Viper)
- クラウス・ボーヒーズ / コブラ(Klaus Voorhees / Cobra)
- レオポルド・ストライク / イール(Leopold Stryke / Eel)
第1期。1973年の『Captain America #163』にて、ジョーダンがクラウスと実兄のレオポルドを誘って結成。スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカの評判を落とそうと虚偽広告を用いるが、すぐに彼にばれて刑務所送りにされた。
- オフィーリア・サーキシアン / ヴァイパー(Ophelia Sarkissian / Viper)
- イール
- ゼルダ・デュボア / プリンセス・パイソン(Zelda DuBois / Princess Python)
第2期。翌年の『Captain America #180』にて、ジョーダンを殺し名義を奪ったオフィーリアが再結成し、ネイモアの宿敵であるクラン(Krang)と結託したが、当時「ノーマッド」を名乗っていたスティーブに敗北した。
- セス・ヴォルカー / サイドワインダー(Seth Voelker / Sidewinder)
- ブランシュ・シッツンスキー / アナコンダ(Blanche Sitznski / Anaconda)
- ターニャ・シーリー / ブラックマンバ(Tanya Sealy / Black Mamba)
- ローランド・バロウズ / デスアダー(Roland Burroughs / Death Adder)
第3期。1980年の『Marvel Two-In-One #64』にて、ロクソン石油の重役ヒュー・ジョーンズ(Hugh Jones)が「サーペント・クラウン(Serpent Crown)」というアイテムを手に入れるために集め、ベン・グリム / ザ・シングとウォルター・ニューウェル / スティングレイには勝つが、次号にて加勢したインヒューマンのトリトンには敗北、解散した。
- デイビス・ローファーズ / カッパーヘッド(Davis Lawfers / Copperhead)
- テレサ・バスケス / フェルデランス(Teresa Vasquez / Fer-de-Lance)
- ゴードン・フレイリー / パフアダー(Gordon Fraley / Puff Adder)
- アリアナ・サディキ / ブラックレーサー(Ariana Saddiqi / Black Racer)
第4期。1987年の『Captain America #337』にてオフィーリアに雇われ、ラスベガスで軽犯罪を重ねるがスティーブ・ロジャースに敗北。
既に「ソサエティ」を率いていたサイドワインダーに助けられ、そのまま異動した。
- シンシア・シュミット / シン(Sinthea Shmidt / Sin)
- レオン・マータウ / ヴァイパー(Leon Murtaugh / Viper)
- エドワード・ラベル / イール(Edward Lavell / Eel)
- ピート・ボーヒーズ / コブラ(Piet Voorhees / Cobra)
第5期。2008年の『Captain America (Vol.5) #35』にてヨハン・シュミット / レッドスカルの娘をリーダーに上院を襲撃したが、新しくキャプテンとなったバッキー・バーンズに敗北。
2011年の『Captain America (Vol.6) #6』では新しいヒドラの一員として、キャプテンに復帰したスティーブと戦った。
サーペント・ソサエティ
- サイドワインダー:発起人・初代リーダー
- アナコンダ
- ブラックマンバ
- デスアダー
- コブラ
- プリンセス・パイソン
- クレオパトラ・ネフェルティティ / アスプ(Cleopatra Nefertiti / Asp)
- クインシー・マクアイバー / ブッシュマスター(Quincy McIver / Bushmaster)
- バーチェル・クレメンス / コットンマウス(Burchell Clemens / Cottonmouth)
- レイチェル・レイトン / ダイヤモンドバック(Rachel Leighton / Diamondback)
- グスタフ・クルーガー / ラトラー(Gustav Krueger / Rattler)
- フランク・ペイン / コンストリクター(Frank Payne / Constrictor)
勧誘されたがアベンジャーズに密告しようとするも、アナコンダに制裁された。
- カッパーヘッド
- フェルデランス
- パフアダー
- ブラックレーサー
上記の通り追加メンバー。
- マーク・リーマー / ブームスラング(Marc Riemer / Boomslang)
- ビアトリクス・キーナー / コーチホイップ(Beatrix Keener / Coachwhip)
- エムグラ / ロック・パイソン(M'Gula / Rock Python)
- アーロン・サロモン / スリザー(Aaron Salomon / Slither)
オフィーリアの組織乗っ取り計画の工作員。
サイドワインダーとダイヤモンドバックは逃走、アナコンダ、コブラ、ラトラー、コットンマウスは寝返り、それ以外のメンバーは彼女に粛清されかかるが、彼女の計画を知ったコブラが阻止。「キング・コブラ」に改名し新リーダーとなったが、ダイヤモンドバックがスティーブと付き合ったり、女性陣が「B.A.D. Girls, Inc.」として独立後「フェミゾンズ」に異動したり、メンバー個々の活躍が目立っていった。
2015年の『Captain America: Sam Wilson #4』にてジョーダン・ディクソンが復活、チームを「サーペント・ソリューションズ(Serpent Solutions)」という会社に再編しアメリカ経済を牛耳ろうとしたが、ダイヤモンドバックと新しくキャプテンとなったサム・ウィルソン、彼に代わってファルコンを受け継いだホアキン・トレスたちに敗北した。
その後、タスクマスターとクレイヴン・ザ・ハンターの事件に巻き込まれたり、メフィストに洗脳されたり、脇役ヴィランとして活躍している。
他メディア
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
キング・コブラ、コットンマウス、ダイヤモンドバックがメンバーとして登場。
MCU
2014年の最新作発表会にて『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のフェイクタイトルとして『キャプテン・アメリカ/サーペント・ソサエティ』が使われたことがある。
なおスピンオフドラマ『ルーク・ケイジ』に登場したブッシュマスター、コットンマウス、ダイヤモンドバックは3人ともコミックにおいて同じ名義を用いたことのある別人であり、このチームとは無関係。
そして2024年7月のコミコンにて、2025年2月公開予定の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で本チームが実写デビューする事が判明。
サイドワインダーの「ソサエティの王」としての登場は確定しており、演じるジャンカルロ・エスポジートが「武闘派」「本物のワル」と表現していることから、コミック版の蛇をモチーフとした奇抜なコスチュームは封印され、リアリティのある傭兵集団となっている模様。
またダイヤモンドバックの登場も一部で報道されている。