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ブラックゴースト

ぶらっくごーすと

ブラックゴーストとは漫画「サイボーグ009」に登場する組織である。主にコミックスでは「黒い幽霊(ブラックゴースト)団」と表記される。
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曖昧さ回避

  1. 熱帯魚の一種→ブラック・ゴースト
  2. 漫画「サイボーグ009」に登場する悪の秘密結社本稿ではこれについて記述する

概要

ゼロゼロナンバーサイボーグの生みの親にして最大の敵。


世界戦争を撒き散らし、利益を得る「死の商人」。兵器製造企業やそれらに投資する銀行家などの組織や団体が資金を出し合って設立した世界規模の軍産複合体である。軍需産業を営みながら、民族運動や反政府運動を影から操り世界情勢をも操作している。そのため、非合法組織だが冷戦下にある各国(の上層部)からはその存在を黙認されている。


その最終目的は、彼らの開発した商品により人類の滅亡(核戦争)を回避した形でアメリカソ連の全面戦争を引き起こし、東西の両大国が弱体化し国際的指導力を失った際に台頭、世界を支配することである。


その技術力は両大国を遙かに上回っている。その内情はまさに民間軍事会社であり、紛争中の国家とその反対勢力の双方に兵器や戦闘要員を投入し、利益を上げている。指揮系統は国家の有する軍部のそれとさほど変わらないと思われ、その内部には世界中からスカウトした科学者や技術者達からなる研究組織が存在しているが、組織内部の詳細については謎の点が多い。そもそもが軍事企業や暗黒組織の寄せ集めなので組織の実体がおぼろげであり、末端の組織を倒しても大本にたどり着けない、まさに幽霊のような団体である。


拠点は世界各地に存在し、孤島を丸ごと改造したものでも複数存在し、更には宇宙に衛星基地や月基地まで持っていた。組織全体の本拠地は地下帝国ヨミである。


彼らを倒しても別の者達が新たに争いを引き起こし、さらに再編成されてネオ・ブラックゴースト(新・黒い幽霊団)となる。ブラックゴーストの真の正体は、決して消えることのない人間の欲望と悪意そのものである。


そして映画「RE:CYBORG」の小説版やアニメ映画「CALL OF JUSTICE」で語られた所によると、冷戦の終結とその後の世界の対立構造の複雑化、そして対テロ戦争へと時代が移り変わっていく中で、冷戦の裏で暗躍するブラックゴーストの存在も霧散していったという。

人間の欲望と悪意により形作られた悪を滅ぼした物は、平和ではなく新たな欲望と悪意であった


その後も新たな戦争の裏で利益を求める人間の欲望と悪意によって形作られた存在が、平和を求めるゼロゼロナンバー達の前に次々と立ちふさがり続けている。ブラックゴーストは組織としての形を失っただけでその本質は失われておらず、むしろ時代と共に変化していく人間の欲望と悪意に合わせて形を変えさらなる商品としての兵器を生産し続けているのである。


構成人員

地下帝国ヨミにある魔人像を象った巨大ロボットで、3つの人間の脳髄がコントロールしている。しかし総統自身は009に自分はブラックゴーストの細胞の一つに過ぎないと語った。


ブラックゴーストの最高幹部の1人で表向きの首領。黒い髑髏を模した姿のサイボーグ。来るべき次世代戦争のためにあらゆる環境下に対応出来るサイボーグ兵士の開発計画を提唱し、自らの身体もサイボーグ化している。


ブラックゴーストの最高幹部の1人で表の顔は日本企業・三友工学の社長。ブラックゴーストの本拠地である地下帝国ヨミを管理しており、原住民であるプア=ワーク人を支配している。


  • ブラックゴースト側のゼロゼロナンバー

暗殺者編』に登場する、ブラックゴースト側のゼロゼロナンバーサイボーグ。非人間型が主で、0010から0013までが登場した。個々の能力は試作品である009らを上回っていた。

+(プラス)-(マイナス)の双子の兄弟。

肉体が電極の役割を果たし強力な電撃を放つが、近づきすぎると互いがショートしてしまう。

無数の脚を持つ機械の蜘蛛のような外見のサイボーグ。人間に戻るため00ナンバーを狙う。

巨大な洋館そのものがサイボーグボディで内部の様々な仕掛けをカプセルに保存された女性の脳が操っている。

平成アニメ版では生身の人間だった頃の姿をアバターとして洋館内に出現させている。

言語障害がある少年。加速装置と巨大ロボットを脳波でコントロールするための通信装置を持つ。


  • 0012の部下たち

洋館から動けない0012を補佐するために働く男達。全員が何かしらの身体障害を持ち、改造技術によりそれを補っている。0013も彼らの中の一人。

  • ラクダ

背中にトラバサミを仕込んだ「せむし」の男。

  • カカシ

義足と杖にマシンガンを仕込んだ片足の男。

平成版では「スケア」という名前でジョーの育ての親である神父を殺害した。

  • レントゲン

両目にある伸縮式のスーパーレンズで視覚を補う。持っている杖には電磁メスとマシンガンを仕込む。

  • マシンガン

拳銃と義手に仕込んだマシンガンを操る。


  • サイボーグマン

ベトナム編』に登場した量産型サイボーグ兵士。全員が同じ黒い防護服ゴーグルで全身を覆っており、脱げないらしい。口元から背中までパイプで繋がっており、このパイプが切れると死んでしまう。

軽く1世紀ほど出る時代を間違えている陸空両用スーパータンクを使用し、ベトナム戦争の裏で南北両軍にあくどい商売を行っていた。

後のシリーズでもサイボーグマンの発展形ともいえる量産型サイボーグ兵士が登場している。


『ミュートス・サイボーグ編』に登場。ブラックゴーストのサイボーグ開発に携わっていたガイア博士とウラノス博士が作り上げたサイボーグ達。制作者の名前からわかる通り、主にギリシャ神話の神々や怪物を模している。エーゲ海にある火山島「マグマ」にてゼロゼロナンバーサイボーグ達と戦った。


『地下帝国ヨミ編』に登場するドラゴン地底人。本来はヨミを支配しプア=ワーク人を家畜にしていたのだが、ブラックゴーストにより一部が捕虜にされ、その邪眼を利用されていた。

後にレジスタンス陣営のザッタンと合流を果たしブラックゴーストに全軍で襲いかかるも、首領により皆殺しにされる。


『海の底編』に登場。

同志たちが海底人に攻撃されて行方不明になったため、その調査に訪れていた。恐らくサイボーグ。

海底人が奴隷(地上人)に作らせていた海底軍艦を奪取しようと目論む。


新ゼロ版アニメのネオ・ブラックゴーストの首領。超能力を持った三つ子の兄弟であり、父は旧ブラックゴースト幹部であるヒマラヤの怪僧。

3人とも自らの脳と肉体の1/3ずつを自分たちに不要な「善」の部分であるとし、001の父であるガモ・ウィスキー博士に改造させた。頭の一部が透けて脳髄や機械が剥き出しになっているのが特徴。左半分が露出しているのがヴィシュヌ、中央が剥き出しになっているのがブラフマー、右半分が露出しているのがシヴァである。

ガモ博士はほんの好奇心から手術の際に余った人間1人分の善の肉体を繋ぎ合わせるが……。


新ゼロ前半の敵。北欧神話の神の名を持つサイボーグ。

世界各地に様々な異変を起こすも「宇宙樹の村」で追い詰められ006の火炎放射を受け消滅。

しかし終盤に再び現れ、三つ子と彼らの肉体から作り出された聖者ガンダールを衝突させてネオ・ブラックゴーストを滅ぼしどこかへ去っていった。


  • アダムス・トイペル博士

サイボーグ009VSデビルマン』に登場。

旧来のゼロゼロナンバーの研究データを基にした最新式の加速装置に加え、細胞変異による自己修復能力「アドバンスドカスタム」を備えたハイティーンナンバーを作り出した科学者。更なる力を求めデーモン族と手を組む。

外見のモチーフは『人造人間キカイダー』のギル・ヘルバートで、ハイティーンナンバーも過去の石ノ森作品の登場人物を基にしている。


  • サイボーグ0014/エドワード・アダムス

ハイティーンナンバーのリーダー格でアダムス博士の息子。

元は研究者だったが実験中の事故で重傷を負い博士に改造された。

加速能力と自己再生能力を保有しているが、アンチエネルギー照射の影響で自己再生能力を失い、0015を除く0014から0017までのハイティーンナンバーはサイバネティックデーモンによってあっさり撃破されてしまった。

モチーフは『幻魔大戦-神話前夜の章-』の主人公ルーフ。


  • サイボーグ0015/エバ・マリア・パラレス

サイキック能力を持つ少女。不動明をおびき出すため名門高校に転校生として潜入し牧村美樹を誘拐した。

モチーフは『サイボーグ009・移民編』のリナ


  • サイボーグ0016/カイン

全身に搭載した兵器と怪力に高い防御力が武器。頭部全体が仮面のような装甲に覆われ喋ることができない。

腕を変形させて放つマイクロキャノンの一撃は004のミサイルをいとも簡単に消滅させるほどだが、最期はサイバネティックデーモンにマイクロキャノンを跳ね返されて瞬殺された。

マスクのモチーフは『鉄面クロス』・『鉄面探偵ゲン』の主人公ゲンの仮面。


  • サイボーグ0017/アベル

人為的に作られたエスパーで氷結能力を持つ残忍な少年。ゼロゼロナンバーサイボーグを相手取るほどの高い戦闘力を有しているが、最期はサイバネティックデーモンの真空波で瞬殺された。

モチーフは『ドンキッコ』の主人公。


  • サイバネティックデーモン

不治の病に侵され、サイボーグによる肉体強化を受けてもなお昏睡状態にあったエバの双子の弟セト/サイボーグ0018と肉体を失ったデーモンの戦士アトゥンの魂を融合させて生まれた改造悪魔人間。アトゥンそのものの姿をした第一形態と神のような姿をした第二形態二つの姿を持つ。主な攻撃技は召雷能力と真空波、デビルビームを思わせる黒い光線、肩から伸びる爪など。

アモンと同等の力を持つアトゥンがアドバンスドカスタムの加速装置と再生能力を手に入れ強化されている為に無類の強さを発揮したが、アンチエネルギーを受けた上、マリアのテレパシーによる干渉でセトの魂を引き離された影響で弱体化し、009の加速装置を使用しての捨て身の体当たりでダメージを負ったところを、デビルマンの火炎放射で塵一つ残さずに焼き尽くされた。


なお、アトゥンのモチーフはエジプト神話に登場する神「アテン」から。不動明と合体したアモンのモチーフとなった悪魔アモンも同じエジプト神話のアメンが零落した存在だとされる。「セト」は旧約聖書に登場するカインとアベルの弟の名前だが、こちらもエジプト神話にも同名の神が存在しておりダブルミーニングとも考えられる。


  • 黒霊

『vsデビルマン』漫画版に登場。

荒廃した未来世界に明と飛鳥了を呼び出した人物。

荒野に住む人々(幾人かのデビルマンを含む)のリーダー格でアモンを救世主と崇める。サイボーグ戦士が文明崩壊の原因であると語り、ジョーたちが滞在するオアシスの町への侵攻を画策。

正体はブラックゴースト構成員の末裔。サイボーグ戦士とデビルマンを戦わせ二つの世界を融合させるという魔将軍ザンの計画に協力していた。


他作品への影響

仮面ライダーショッカー人造人間キカイダーダーク破壊部隊など、その後の石ノ森章太郎作品(ひいては東映特撮)における「悪の組織」の元祖とも言える存在だろう。


アニメ『スカルマン』では多国籍企業ブレイン・ギアを表向きの顔とし、「黒き幻影」と呼ばれる秘密結社が登場。その構成員としてブラックゴーストの幹部を思わせるような人物やゼロゼロナンバーサイボーグを思わせる能力を持つサイボーグ兵士(ただし容姿や性格は全く異なる)が描かれており、キャストもサイボーグ009の平成版アニメでそれらのキャラクターを演じた声優が演じている。


関連タグ

ブルーコスモス:似たような構造を持つ。


財団X:『第2期平成ライダーシリーズ』で暗躍した死の商人。


仮面ライダーアークゼロ:石ノ森作品繋がりの、ブラックゴーストの本質に近い悪役。

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