概要
『サイボーグ009』の『ベトナム編』に登場。
ブラックゴーストが開発した量産サイボーグ。
南ベトナム解放民族戦線のゲリラを捕まえて改造したサイボーグたちで、1号から19号までの所在が確認できる。
スーツ
全員が同じ黒い防護服とゴーグルで全身を覆っており、防護服とゴーグルは脱げないらしい。口元から背中までパイプで繋がっており、このパイプが切れると死んでしまう。
ゼロゼロナンバーとも通信可能な脳波通信器を持つ。
突出した特殊能力や固有の能力は特に見られず、自らを「実験要員」と称しており量産型サイボーグ兵士の試作体と思われる。
後のシリーズでもサイボーグマンの発展形ともいえる量産型サイボーグ兵士が登場している。
活躍
原作
ベトコンにブラックモンスター号を提供をするのを、009と004と007は目撃したが、ベトコンの罠にはまり、009達は捕まってしまった。
父も母も戦争で死んでしまい、山の中へかくして戦争からのがれて暮らしていたが突然行方不明になった兄を探していたランは009と004と007と共にベトナム兵とサイボーグマンに捕まり、処刑されそうだったが、11号が他のサイボーグマンを攻撃し、009達の元へ向かった。
11号こそがランが探していた兄であり、ブラックゴーストに攫われ、改造されてベトナム戦闘用兵器実践要員としてベトナムに戻されたことを伝え、ブラックゴーストが戦況を拡大して世界戦争の危機感を盛り上げることや新式兵器の実験がブラックゴーストの目的だと伝え,009達の手錠を外した後、ランを009達に託し、普通の体ではなくなり、人間じゃなくなり、平和な生活ができないことを嘆いた。
「おれはもう死んだ人間だ! おれの・・・・・この黒い服はおれのひふとおなじだ ぬぐことはできない! めがねは目だ!とったとたん 何も見えん!」
ランに人間である自身は死に家に帰り、平和に暮らすことを伝え、他のサイボーグマンの攻撃により死んでしまった。
009達はランを連れて、平和な村に送り届けようとするが
ラン「平和な村・・・・」
ラン「・・・平和な村なんて!!・・・・・いまのベトナムにはありませんわ」
ラン「なぜ なぜ みんなそっとしておいてくれないのかしら!! 戦争をしたいのならなぜじぶんの国でやらないのかしら!! じぶんたちのあらそいをよその国にもちこんで 平和にくらしている なにもしらない なんの罪もない人々を死においやる権利なんて だれにも・・・だれにもないはずだわ!」
戦争が原因で兄はサイボーグマンになり兄は死にベトナムに平和な村がないこと、人間の悪の心によって、祖国と自分をふくむ多くの人々の運命が翻弄される不条理なことを嘆き、平和の重さがランのの叫びの向こうに実感できる。
その後、ランはゼロゼロナンバーと共に近くの村に行くことができ、ゼロゼロナンバーの活躍でサイボーグマンは倒されたが、ブラックゴースト本体は倒されていなく、悲しみしか残らなかった。
サイボーグ009怪獣戦争
ブラックゴーストの兵士として登場し、主に通信や戦闘を活動しているが、原作とは違い、パイプはない。
スーツは黒で統一され、隊長だけが青である。
旧ゼロ
3話にてサイボーグマンとデザインが一緒の戦闘員が登場するがサイボーグマンかどうかは不明である。
平ゼロ
平成版アニメにはかつて008のゲリラ時代の戦友であったママドゥが隊長が登場し、008の故郷ムアンバ共和国の民衆を扇動して紛争を起こさせようとする。
戦闘能力が同じであったために正体が見破られたが身も心も別人となり、008は説得もするも聞き入れてはくれず最終まで敵として戦った。