概要
『サイボーグ009』のミュートス・サイボーグ編に登場するサイボーグ部隊。
エーゲ海に浮かぶ火山島「マグマ」を本拠地としている。
ブラックゴーストに所属していた黒人のウラノス博士(アニメ版未登場)と白人のガイア博士(CV:沢木郁也)が作り出したサイボーグで、製作者の名前通り、ギリシャ神話・ローマ神話に出てくる神や英雄がモチーフになっている。中にはモチーフが迷走したと思しき奴らもいるが…。
ゼロゼロナンバーサイボーグと戦ったが、雑誌連載打ち切りのため島が沈没し、全滅したか否かも不明のまま幕が下りている。
アニメでは旧ゼロや新ゼロでも一部キャラが設定を変更した別キャラクターとして登場しているが、ミュートス・サイボーグ編がきちんと描かれたのは平ゼロのみである。
その平ゼロにおいてもアルテミスの存在など、一部設定が変わっている。
また「サイボーグ009VSデビルマン」冒頭ではその最終決戦が描かれている。
メンバー
アポロン
CV:石田彰(2001年TVアニメ版、サイボーグ009VSデビルマン)、広中雅志(メガドライブ版ゲーム)
ミュートスのリーダー格の少年型サイボーグ。モデルとなったのは太陽神アポロン。
全身から3000℃の高熱を放ち、凝縮することで手からは6000℃の熱波、指先からは9000℃の赤外線レーザーを放つ。
詳細は該当項目参照。
ヘレナ
CV:市原悦子(劇場版第2作)、本名陽子(VSデビルマン)、白石冬美(メガドライブ版ゲーム)
モデルとなったのはトロイア戦争の火種にもなったギリシャ神話史上最高の美女・ヘレネ。
生前はアポロンの実の姉。どこをどう改造されたのかは不明。
劇場版第2作では彼女が0010という設定で登場し、原作の0010が0011として登場した。
アルテミス
CV:高山みなみ
平ゼロオリジナルキャラで、原作のヘレナに相当するキャラ。
モデルとなったのはアポロンの双子の妹である月の女神アルテミス。
役回りはほぼヘレナと同一だが、地下帝国ヨミ編で外見がそっくりな上に名前もヘレンというキャラクターが登場するため、視聴者の混乱を避けるべくデザインされた。
このデザインは新ゼロでのボツ案が元になっている。
主な武器は破砕弓。
ヘラ
CV:杉本ゆう
モデルとなったのは主神ゼウスの妻ヘラ。
新ゼロでは「スクナー(CV:吉田理保子)」という名前の双子サイボーグとして登場した。
ポセイドン
CV:梁田清之
モデルとなったのは海神ポセイドン。
原作では1コマのみ彼らしき白髭面の男が出ているが、後述のドラゴン型同様登場せず、平ゼロにてその活躍が描かれていた。
ミノタウロス
CV:河相智哉
モデルとなったのは牛人ミノタウロス。名前通りの姿。
アキレス
CV:家中宏
モデルとなったのはトロイア戦争においてギリシャ連合最強と謡われた半神英雄アキレス。
頭部が黒豹型で、太陽光線を反射し強力なレーザーとする鏡の盾と、切っ先からビームを撃つ剣を持つ。厳格にして質実剛健。加速装置を有するがよりにもよって位置は踵。
アトラス
CV:梁田清之
モデルとなったのは天空を支えし巨神アトラス。
脳以外すべてが機械であり、巨大ロボットの頭部に脳が埋め込まれている。首以外は全て強力な爆弾。…だったら「タロス」という名前の方がいいのでは…?
『怪獣戦争』ではこちらがアキレスという名前で登場。
パン
CV:杉本ゆう
子供のような姿をしており知能も戦闘力も低いが索敵能力に長ける。
ケンタウロス
モデルとなったのは人馬ケンタウロス族。
神話同様複数個体が出現している。空中を走るように飛行することもできる。
ネレウス
CV:河相智哉
モデルとなったのは海の老神ネーレウス。
どう見てもカバ。鼻から放つミサイルと強化ゴムの軟質皮膚が武器だが外見通りマヌケ。
「BGOOPARTS DELETE」ではアロゴポタモと言う名称になっている。
名称不明のミュートスサイボーグ
- ライオン頭のサイボーグ
鬣や指先から電撃を放つ。
「BGOOPARTS DELETE」ではレオーンと名付けられており、同作ではヘラクレスなる強化形態を持っている。
- 馬頭のサイボーグ
口に1門、首に3門のマシンガンが仕込まれている。
「BGOOPARTS DELETE」ではヒッポスと名付けられている。
- ドラゴン型の巨大ロボット
アトラスと並ぶ巨体。集会のシーンに1コマだけ登場したがその後は登場せず。
「BGOOPARTS DELETE」にて登場
アーレス&アテナ
モデルとなったのは戦神アレスとアテナ。
アトラスの改良型である巨大ロボット(アトラスと違い完全な機械であるため正確にはサイボーグではない)。
ゼウス
モデルとなったのは主神ゼウス。
ガイア博士の意思を宿しており、変身能力に特化している。
その力を利用して他のミュートスサイボーグの能力を一気に使えるキマイラなる最終形態も持つ。
その他
ミュートスサイボーグなのか不明瞭な者を記載。多くはマグマ島の野生動物に擬態している。
- 黒豹
加速装置を仕込んだ黒豹。アキレスに率いられ大量に出現。
- 象
アキレスの騎乗獣。鼻先にマシンガンが仕込まれる。
- カモメ
島の上空を飛び回り監視している。
- 偵察(スパイ)イルカ
カモメ同様に島の近海を監視する。
- 木馬
ヘレナが操る巨大木馬。
目から破壊光線、加速状態のサイボーグをも捕捉するレーダーなど様々な兵器を搭載している。
- マイティマウス
ガイア博士がウラノス博士を監視するために放ったスパイネズミ。
- 恐竜
サイボーグではなく本物の恐竜(正確には首長竜)。先祖代々島の洞窟に住み付いている。
余談
同じ石ノ森章太郎原作の『仮面ライダーX』に登場するGOD神話怪人にも同じモチーフのサイボーグが多く登場している。
『仮面ライダーBlack(漫画)』ではゴルゴムギリシア支部が神話に因んだミノタウロスとケンタウロスの姿をした怪人を製造。こちらでもミノタウロスの角から電撃を発する。