指からビーム
ゆびからびーむ
指差しのポーズで人差し指の先から放つタイプが標準的だが、「魔貫光殺砲」のように中指を添わせた形で放つタイプや、スター・ウォーズのボスの人が使用したような複数の指それぞれから放つタイプも多め。
なお、M87光線Aタイプやミラーナイフのように、指を四本以上揃えた状態で放つタイプは通常、指先と言うより手先から放っていると表現される(例えば、手で示す事を指差しとは言わない)。
広義には「手からビーム」の一種と言えそうであるが、別物とされる傾向がある。
例えば、手からビームと言えば掌から放つ場合や手先から放つ場合を指す事はあっても、これを指す事はあまり無い。
複数の指それぞれから一斉に放つタイプはどちらの呼び方もなされる。
溜めを行う場合は、天を指差す形を取るものが殆どだが、投げキッスと同様に唇に指先を当てるものも時々見られ、魔貫光殺砲の場合は指を額に当てている。
掌をかざした状態で溜めてから指先で放つタイプもある。
人差し指一本で放つタイプについては、掌からビームと並んで最も標準的な素手によるビーム等の放ち方となっている。
掌からビームと比べるとビームが細くなり易いため、総合的な威力で劣る反面、速射性や精度・貫通性能・特殊効果辺りで優れる傾向がある。繊細な指先から放つからか、より妖艶或いは少女趣味的な印象になり易い。
しかしそれゆえに必殺技に求められる熱さや力強さとの両立が難しいためか、バトル物においては掌からビームに比べると希少で、有ったとしても大抵は小技扱いである。
一方、魔法系においては「指からビーム≒魔法」という程によく見られたが、近年は規制でもされてるのかと言うほど廃れて来ており、杖のみならず指パッチンや掌にも淘汰され気味。ただ、杖の握り方や指パッチンの構えにはしばしばその原形が残っている。
杖と比べると、道具に頼らない分人外っぽさや生々しさは出易いが、(玩具にできない他)アクションの多彩さや華やかさに関して分が悪い所もある。
近年では霊丸やデスビームやプギャーと混同され易い傾向も見られる。
後述にもあるように、人を指差すのは相手を見下したマナー違反な行為であるため、というのも避けられる原因として考えられる(ただ、探偵は依然として人を指差すため、あまり関係無いかもしれない…)。
一方、指差しのポーズはアイドルの振り付けなどにもよく見られ、可愛らしさ、セクシーさとも結びついている。犯人を特定される場合のように、指される側は少なからず「ドキッ」とする事があり、そこがこのセクシーさと繋がってるのかもしれない。
指先自体も、度々マニキュアによって飾られ強調される事から、セクシーな部位であるという認識が窺える(なお、発光するタイプのマニキュアを塗った場合は、一種の指からビームな状態となる)。
指をしゃぶる行為に見られるように、指先は乳首に通じる側面もあるため、指からビームはチクビームを暗喩した側面もある事となる。
指先はボタンを押す際の主役にもなるが、これは「相手を操る」といったイメージと整合する。
チクビームは直接的なエロ表現であるが、乳首には上記の「指し示す」「操作する」という機能は殆ど無いためか、指からビームはチクビーム以上のエロスを発揮する場合もある。
顔文字としては、それっぽいものに「(*‘‐^)σ-☆」などが存在。
少なくとも、手塚治虫やディズニーの時代から見られる程度には古いが、原型は更に古く遡る事ができる。
まず中世においては、キリスト教徒は魔女に人差し指で指されるのを恐れたと言われており(参考)、指先から魔力が発せられるイメージはここで既に見られる。
更に心理学において、人を指差す行為は、相手より自分の方が優位である事を示すもの(ワンアップポジションを形成する行為)と呼ばれ、これは逆に言えば、相手に対して「自分より劣位である」という呪詛を掛けるような行為、即ち指からビームとなる。
こういった印象は洋の東西を問わず見られるものであるため、指からビームの起源は、少なくとも人類の起源に遡れる可能性がある。
人差し指ではないが、「運命の赤い糸」も指から光線状のものが出ているようなイメージとなっており、一種の指からビームと言えるかもしれない。
※作品名50音順
人差し指一本
(両方の人差し指それぞれから放つ場合も含める)
- プルトー:『悪魔くん』
- 夢原のぞみ/キュアドリーム『Yes!プリキュア5』
- エンディング内で1年目後期+2年目前期の一年間に亘って使用している。後者では変身前の状態で使用。2年目後期においても1年目後期と同様のアクションを取るが、ビーム表現は廃止されてしまった。
- ようこ他:『いぬかみっ!』
- 指差しによって各種術を発動するが、炎を放つ時以外はビーム表現は伴わない。
- 森あい/相手をメガネ好きに変える能力:『うえきの法則』第43話
- ラムちゃん/電撃:『うる星やつら』
- 本編では確か主に掌や手先から放ってたが、pixiv上では指差しで放ってるものが多め。
- マグマ星人:『ウルトラマンレオ』
- 配下へ指令を出す用として使用。
- グレートマジンガー/サンダーブレーク:『グレートマジンガー』
- 両耳で受けた稲妻を指先から放出。
- 指鉄砲:『ゲゲゲの鬼太郎』
- 真ゲッターロボタラク:『ゲッターロボアーク』
- ナタ・デ・コットン:『コットン』
- 湖の女神:『こてんこてんこ』 第25-2話
- 魚類化効果
- アポロン:『サイボーグ009』
- 全身の高熱を指先に凝縮することで8000℃のレーザー光線として発射する。
- 岩倉砂沙美、他:『砂沙美☆魔法少女クラブ』 第1・9・14~話
- ゆきめ:『地獄先生ぬ~べ~』
- ミスティ:『スーパードール★リカちゃん』
- 右手人差し指から赤いビームを放つ(第32話のみ左手指からも使用)。効果はシーンによって様々。第32話:影にビームを当てることで影の持ち主のドッペルゲンガーを生み出す。第35話:ステンドグラスを焼いていることから熱線と考えられる。第36話:ライトスピナーを弾く。第41話(1):額にビームを当てることで相手を洗脳する。第41話(2):身体にビームを当てることで相手を拘束(緊縛)する。第41話(3):ドクタースケアクロウの突進を弾く。第43話(1):人間を閉じ込めたシャボン玉にビームを当てることで射出しビーチバレーを楽しむ。第43話(2):ライトサークルを弾く。なお、第43話では相手を怖がらせるために指を向けてビームを出す振りをするシーンがある。
- ゾッド将軍:『スーパーマンⅡ』
- アンドルフ:『スターフォックス64』
- 蟹座のデスマスク/積尸気冥界波:『聖闘士星矢』
- 即死効果がある。
- ゆうこ:『セクシーパロディウス』
- 明石薫:『絶対可憐チルドレン』第8話
- 貫通性能を高めたタイプ。
- ポップ:『ダイの大冒険』
- 魔力を収束させ、高熱のビームタイプのギラを放っている。
- ミミンガ:『超光戦士シャンゼリオン』第21話
- 主役ヒーローを行動不能の状態にし、続けて色っぽい声で誘った。人間態の時には、爪が幽体離脱して飛ぶような形のものを使用し、人間を気絶させた。
- ダルーサ/ダルーササンダー:『チンプイ』 第13-2話・第37-2話
- 白井甘子:『ついでにとんちんかん』第1話・第8-2話・第25-2話
- テレキネシス。
- アトム:『鉄腕アトム』
- 御坂美琴:『とある魔術の禁書目録』
- 『とある科学の超電磁砲』の前期オープニングで使用しており、pixiv上では他のキャラクターに置き換えたパロディーが散見される。なお、超電磁砲というのはこの技ではなく、電撃も本編では主に額や全身から放っている様子?
- レジーナ:『ドキドキ!プリキュア)
- ドールマン:『特捜ロボジャンパーソン』第14話
- 手のみの状態で使用。
- リルル、ロボット兵士:『ドラえもん のび太と鉄人兵団』
- メラ:ドラゴンクエストシリーズ
- 鶴仙流/どどん波:『ドラゴンボール』
- フリーザ・フロスト/デスビーム:『ドラゴンボール』
- ウーブ/変化光線(第33話)、ベビー、一星龍:『ドラゴンボールGT』
- 人造人間21号:『ドラゴンボールファイターズ』
- ハットリカンゾウ/忍法心がわり、サイコマン/サイコビーム:『忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ』
- 朱夏(妖怪ウォッチ):『妖怪ウォッチシャドウサイド』
- ロイ・マスタング:『鋼の錬金術師』
- 実写版においてはこの状態になっていると話題になった。
- ぷりぷりんせすシスターズ:『爆竜戦隊アバレンジャー』第23話
- ただし本人達ではなく怪人の創り出した幻影が放っている。
- ランバ・ノム:『破邪大星ダンガイオー』
- 松平伊豆守信綱:『蛮勇引力』
- 狙撃衛星の攻撃対象を指定するためのレーザー。
- セーラーヴィーナス/クレッセント・ビーム:『美少女戦士セーラームーン』
- 原作のものとは同名の別物っぽい。
- バルバリシア/指先:『FINAL FANTASY Ⅳ』
- 石化効果。具体的なモーションは不明だが、公式にそれっぽいポーズのイラストが存在し、pixiv上でもそんな感じのイラストが時々見られる。
- パール:『ふしぎ星の☆ふたご姫』第20話
- 死神/破道の四「白雷」、ウルキオラ・シファー/虚閃、バズビー/バーナーフィンガー1:『BLEACH』
- デリィ:『冒険遊記プラスターワールド』
- ナイトメアウィザード/指先ショット:『星のカービィ 夢の泉の物語』
- ドナルド・マクドナルド/ドナルドマジック:マクドナルド
- 別タイプ有り。
- チックル:『魔女っ子チックル』
- 基本的にはビーム表現無しだが、第17話で描写された他、第27話以降は度々描写され、31話以降はオープニングでも使用するようになった。
- つくね他:『魔女っ娘つくねちゃん』
- 神崎メグ他:『魔女っ子メグちゃん』
- 中指を併せて放つ事も多め。
- 立花ララベル(第2・9・15・22話)、ビスカス高林(第47話):『魔法少女ララベル』
- ララベルは前者は日記を閉じる際のみに使用(普段はバトンで魔法を使う)、ビスカスは指からと見せかけて髭から放っている回もある。
- 小津芳香:『魔法戦隊マジレンジャー』
- 前期オープニング内にて、ビーム表現は無いものの、これを模した印象的なポーズを取っている。
- 夢野サリー他:『魔法使いサリー』
- ウィンクのみで発動する事が大半?
- 王様:『魔法のエンジェルスイートミント』第7話
- ヤダモン(第61話)、女王(第146話)、キラ(第162話):『ヤダモン』
- 天界王 シナト/海馬乃亜:『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』
- 銅像化効果
- 雪の妖精:『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』第93・94話
- 冷凍光線。「悪堕ち+浮遊+指から冷凍光線」という組み合わせがゆきめと共通している。
- 浦飯幽助/霊丸:『幽☆遊☆白書』
- 指鉄砲型。
- 吉田純子:『妖女伝説セイレーン4』
- 消滅効果がある。
- ビーナス他:『リボンの騎士』
- Perfume/レーザービーム
- ゴーザ、キングブレーガー:『レッドアリーマーⅡ』
- 喪黒福造/ドーン:『笑ゥせぇるすまん』
- エフェクトは画面全体の発光のみ。
- 藤井比早之/ひさゆきビーム
- 死の指先…RPG一般でしばしば登場する技で、指差しのイラストが度々見られる。
人差し指と中指を揃える
(陰陽師っぽい構え)
- ギャバン/レーザーZビーム:『宇宙刑事ギャバン』
- ウルトラセブン/ハンドビーム:『ウルトラセブン』
- 他のウルトラ戦士も同名の技を持つが、手先から放つ。
- ウルトラマングレート/フィンガービーム:『ウルトラマンG』
- ゾグ第1形態:『ウルトラマンガイア』第50話
- 二発目は人差し指だけで放ってるようにも見える。
- 油姫/油ビーム:春日亭
- マリコ/なかよしスパーク:『チンプイ』 第35-1話
- ピッコロ/魔貫光殺砲、フリーザ/クレイジーフィンガービームorデスバレット:『ドラゴンボールZ』
- ゴン=フリークス/ジャジャン拳・チー『HUNTER×HUNTER』
- 指先から刃の性質を持つオーラを伸ばす所謂ビームソードとして使用。
- バズビー/バーナーフィンガー2:『BLEACH』
全ての指から放つ
- イナズマン/超力イナズマ落とし:『イナズマン』
- 空を飛んで空中で放つ。『イナズマンF』では使用せず。
- アンドロイド少女ゼロワン:『ウルトラセブン』
- 掌を向けて五指それぞれから発射。
- カメストーン/殺人オーロラ光線:『仮面ライダー』
- モビルスーツ:ガンダムシリーズ
- ジオング/有線式5連装メガ粒子砲:『機動戦士ガンダム』
- サイコガンダム/指部ビーム砲:『機動戦士Ζガンダム』
- サイコガンダムMk-Ⅱ/指部ビーム砲:『機動戦士Ζガンダム』
- デストロイガンダム/MJ-1703 5連装スプリットビームガン:『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』
- ガラッゾ/GNビームクロー:『機動戦士ガンダム00』…接近戦用の武器として使用。
- ザムドラーグ/ビームバルカン:『ガンダムAGE』
- コルニグス/ビームクロー:『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』…接近戦用だが遠距離武器にも使用可能。
- 鬼太郎/指鉄砲:『ゲゲゲの鬼太郎』
- 原作では指を飛ばす技だが、アニメでは光線の様な弾になる事も。また、霊電気や妖気光線を指1本から発射する事もある。
- ファウード:『金色のガッシュ!!』
- ダース・シディアス/フォース・ライトニング:スター・ウォーズシリーズ
- 004/アルベルト・ハインリヒ:『サイボーグ009』
- 指が銃。基本的に実弾だが、アニメ第2作のオープニング内、およびアニメ第3作で披露された新能力の見た目はかなりビーム。
- GR3:『GR-GIANTROBO-』…原典と違い実弾ではなく光線を発射する。
- デビルエレキ/エレキ責め:『ジャッカー電撃隊』
- ダイナゼノン/フィンガーフォトン弾:『SSSS.DYNAZENON』
- ブラックオックス/熱線:『鉄人28号』
- フィンガーフレアボムズ:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
- ポセイドン:『バビル2世』
- フランクリン=ボルドー/俺の両手は機関銃:『HUNTER×HUNTER』
- 指の先端を切り離して威力を高めている。