概要
全世界に展開しているファストフードチェーン店「マクドナルド」の看板キャラクター。
日本でのフルネームは「ドナルド・マクドナルド」(Donald McDonald)。
原名は「ロナルド・マクドナルド」(Ronald McDonald)だが、日本語では発音しづらいため日本でのみ改名されている。
誕生日は7月20日、年齢はフォーエバーヤング、好物はホットケーキ。何故ハンバーガーじゃないんだ。
ちなみに31ヶ国語を話せるマルチリンガルの国際派でもある(マクドナルドが展開している国である為)。
初出は1963年のローカルテレビCMで、演じていたのは道化師のウィラード・スコット。
彼が昨年までピエロの代名詞の一つ「Bozo The Clown(ゆかいなボゾ)」を演じていたことが、ドナルドのキャラ造形に少なからず影響を与えている。
顔のメイクは国によって多少違いはあるが、赤いアフロヘアーと紅白ボーダーの服の上に黄色のツナギを着用した姿は万国共通だった。
しかしながら、最新のコスチュームは従来のツナギを一新しており、子供達と遊ぶ時は従来のデザインを踏襲した袖無しジャケットを着ており、特別なイベントの際には赤いベストを着用している。(第9世代)⇒ドナルド衣装チェンジ
経歴
彼より前には、創業~1960年までスピーディー、というマスコットキャラクターが存在した。
1962年から2年間はマクドナルドが「ゆかいなボゾ」のスポンサーとなり、マスコットキャラとして扱っていた。
しかし1960年代半ばに彼らに代わってドナルドが登場すると、アメリカ合衆国の児童の約96%が知るほどの超人気者となった。
なお初期デザインでは帽子を被っており、現在とかなり違う印象となっていた。概要で触れられているツナギ姿は第8世代まで。
日本でもかつてはバーディー、グリマス、ハンバーグラーらと共にマクドナルドの顔として定着していた。
ハッピーセットに付属する玩具のモデルとなっていたり、店舗にフィギュアや等身大人形が飾られたり、広告ポスターに掲載されたりと随所でその姿を見ることができた。
またTVCMにもレギュラー出演しており、ハッピーセット新商品CMの冒頭のリアクションが子供達に注目されていた。
このように2000年代初頭頃までは日本の子供達にもよく知られた存在であった。
とはいえ当時から他作品のコラボグッズをオマケにすることが多く、自社のマスコットキャラを積極的に使わないという姿勢から、目立つけど実像がよくわからないキャラとして定着していた。
そのイメージを変えるべく「ドナルドのうわさ」シリーズを2007年まで展開、良くも悪くも印象に残るキャラとなったが、結果的には2024年時点でドナルド本人が登場する最後のCMシリーズとなっている。
一説には2009年以降に子供向けCMがハッピーセットとマックでDSのCMの2構成(またはハッピーセット2バージョン構成)となった時点でテレビCM出演が終了したとされる。
中の人
日本でのCVは当初は富山敬、2001年までは山寺宏一、2002年までは加門良が演じていた。2003年からはオーレッド等で知られる宍戸勝が担当している。
ドナルドのウワサ
「ドナルドの髪は、なんで赤いの?」
どこにいても子供達がドナルドを見つけられるようにする為。『ウォーリーを探せ』とは真逆の発想である。因みに、1960年代前半は(ウォーリーと同様に)頭に帽子を被っており、今のイメージとは全く異なっていた。
「ドナルドは、スポーツにはまってる?」
ドナルドはサッカー、バスケットボール、野球、スケートなど様々なスポーツをこなせる。
過去にはシンクロナイズドスイミングや、スキージャンプにも挑戦していた。
ガチャピンかお前は。
「ドナルドって、しゃべるの?」
「もちろんさ!ドナルドはお喋りが大好きなんだ。今度一緒に、お話しようよ!」(ドナルド談)
1990年代前半のCMまでは普通に喋っていたが、1990年代末期からは殆ど喋ることが無くなり、「ドナルドは喋らない」というイメージが定着しつつあった。このCM放送後は再び喋るようになっている。
「ドナルドは、ダンスにはまってる?」
「ドナルドはダンスに夢中なんだ!ほらね。自然に体が動いちゃうんだ☆」(ドナルド談)
「ドナルドの靴って、なんセンチ?」
「ハンバーガーが……4個分ぐらいかな」(ドナルド談)
ハローキティかお前は。
「ランランルーってなんなんだ?」
「ドナルドは嬉しくなるとついやっちゃうんだ☆みんなも一緒にやってみようよ!いくよ?ランランルー!」(ドナルド談)
ネットミームとしてのドナルド
マクドナルド店頭やCMからちょうど姿を消しつつあった2008年頃から、ネットの一部界隈にて彼やその発言をフィーチャーした動画がなぜか大流行し、2010年代にかけてネットミームの一つとして爆発的な広まりを見せるに至った。
更に、一旦廃れたこのミームはこれまたなぜか2023年に小規模なリバイバルブームが起こっている。
既にマクドナルド公式であまり見かけなくなって久しいというのに、恐るべきポテンシャルである。
ニコニコ動画とYoutubeでは
ニコニコ動画やYoutubeなどの動画投稿サイトでは、彼のMADが大量に作られている。「教祖様」と慕う信者も多数存在し、今日もドナルド教が布教されている。
中でも2008年にニコニコ動画で公開された「M.C.ドナルドはダンスに夢中なのか?最終鬼畜道化師ドナルド・M」と呼ばれる東方MADがドナルド教の「総本山」とみなされており、ニコニコ三大宗教の一角を為す一大勢力になっている。
恐ろしいことに海外にも信者が存在するらしい。その中毒性を一言で説明するならば、クールな表情を浮かべていた美女が突然狂気的なスマイルに変わり、MAD動画の真似をし始めるほどといえばわかるだろうか。
うごくメモ帳では
ニンテンドーDSおよび3DSのアニメ制作ツール「うごくメモ帳」の界隈にもニコニコとYoutubeからネタコンテンツとして輸入された結果、うごメモをやっていた小学・中学生ユーザーからの人気を大幅に獲得。
結果としてうごメモでも大量のMADが作られた。
最終的にはうごメモの非公式一ジャンルとして確立されるほどに大人気となり、DSi時代の初期から3DS時代末期まで君臨し続けた。
そのネタっぷり、カオスっぷりからカオスキャラとも呼ばれる様に。
動画サイトでは衰退していったドナルドだがうごメモでは最後の最後、すなわち3DS版のネットサービス終了となる2018年頃までオワコン化する事なく看板キャラとして存在し続けた。
余談だがうごメモではムスカ大佐と戦うMADが大人気を得たことで「ドナルドとムスカはライバル関係」と言う二次創作的な設定が流行るようになり、ポケモンバトルやマリオ等でムスカ大佐とよく対立するメモが出回る結果となった。その対立っぷりはカーネルの存在が忘れ去られるほど。
本来のライバルであるカーネルとの対決メモはあまり存在せず、ムスカ大佐との戦いを描いた動画が多数制作されており、そのバトル方法も棒人間バトルのような激しいアニメーションでのアクションバトルから、音MADに乗せて対決させる、コントのような口喧嘩、カオスバトル、ポケモンバトルなどなど多数のジャンルが存在した。
MUGENでは
様々なキャラクターが非公式で登場する2D格闘ツクールの一種であるMUGENでも彼は人気者である。
動画サイトでドナルドがオワコン化した後は流石に鳴りを潜めていたが、2012秋頃からとある小規模コミュニティーでドナルドの改変が流行し始め、そこから2016年半ばまでドナルドの改変キャラが作られる事となった。
現在でも改変は続いており、論外キャラの多くに神々しい姿をしたドナルドが充てがわれることから、「もはや神格化の一種」と喩えられるほどまで改変が盛んに行われている。
もっと詳しいことが知りたければドナルド(MUGEN)の記事を参照していただきたい。
関連イラスト
pixivではネタ絵が数多く投稿されている。
ケンタッキーフライドチキンの創業者、カーネル・サンダースとは良きライバルである。(当然ネタです)
関連動画
公式動画『ハロードナルド!』
『ドナルドのうわさ』
外部リンク
関連タグ
らんらんるー ランランルー ランルーくん マクドナルド 怪盗ナゲッツ CMキャラ アフロ ピエロ ドナ子 オーバ 東方乱々流 洗脳 エロあるよ(笑)
バイオハザードRE:2:タイラント用のMODに採用。
ドナルドダック:『外国出身の有名なキャラクター』『ドナルドが通称で呼ばれている』『富山敬が演じていた時期があり、後任が山寺宏一』という共通点がある。
ドナルド(MUGEN) ダークドナルド:MUGENで活躍するドナルド群。
オーバ:そっくりさん。
いまだけダブチ食べ美:どこか彼の面影を感じる後輩