型式番号:GNZ-005
概要
本機は特に格闘戦に特化した機体として開発された。
主な装備は腕部GNビームクロー。
セラヴィーガンダムを上回るパワーを発揮するのに加え、5本2対のマニピュレーターの先からそれぞれビームサーベルを発生させることができるほか、それを収束させることで一本の強力なビームサーベルとなる。
マニピュレーターには実体クローが装備されており、肩のスパイクと合わせてそのまま敵機を殴打することにも使用できる。
肘にもカッターが装備されている。
また、砲撃戦用のガデッサとは違い、射撃兵装は手首のGNバルカンのみ。
そして特筆すべきものが左肩に搭載されたGNフィールド発生装置。
アロウズ側の機体としては初めて本格的な全方位フィールドを発生させることが可能で、セラヴィーの砲撃を弾くほどの防御力を発揮するが、消費粒子量が多いため、多用は禁物。
この装備は後にGN-XⅣに採用された。
劇中にはブリング・スタビティの紫色・ピンク色の機体と、ヒリング・ケアのグレー・クリーム色の機体の2機が登場した。どちらもガンプラ1/144HGとROBOT魂で立体化されている(ケア機でガンプラ化されたのは本機のみ)。
劇中での活躍
当初ブリング・スタビティが搭乗し宇宙で運用、格闘戦でダブルオーガンダムのGNソードⅡを収束したビームサーベルで両断するなど圧倒し、GNフィールドでセラヴィーガンダムの砲撃を無力化するなど圧倒的な活躍を見せた。
だが最後は地球上での戦闘でセラヴィーに組み付かれ身動きがとれないまま、本体から分離したセラフィムガンダムの腕先にフィールドを突破され、至近距離から攻撃されて撃破されている。
後にヒリング・ケアが専用カラーに塗装した本機に搭乗。
リヴァイヴ・リバイバルのガデッサとコンビを組み、TRANS-AMが使用可能となった最終決戦ではセラヴィーガンダムを戦闘不能に追い込んだ。
だが、セラフィムガンダムのトライアルシステムによってヴェーダのバックアップを断たれたままアリオスガンダムと交戦。
復活したハレルヤのムチャクチャな攻撃により(ライフルを鈍器にして顔面を殴られ、反撃を躱されて回り込まれ、背部のコアファイター兼太陽炉を無理矢理引き千切られた挙げ句、胴体をGNニッパーで真っ二つにされて)撃破された。
一応ビームクローで串刺しにし一矢は報いたものの、1機目と同じく身動きが取れない形での撃破となった。
ゲーム作品において
ヒリングの搭乗するガラッゾが第4弾追加機体として緊急参戦。「GNZシリーズ(通称“ガ”シリーズ)」のプレイアブル化は初である他、イノベイド用MSのプレイアブル化はリボンズのリボーンズガンダムに次ぐ2機目。同月のリボーンズガンダムの武装変更からの早々参戦である。コストは2000。
特殊射撃ではリヴァイヴの搭乗するガデッサを呼び出す。GNフィールドも1出撃に一回のみ使用可能。
なお、公式の紹介動画で「その“ダンチ”な性能は人類を超越した刃となる」という紹介がなされているが、ヒリングが“ダンチ”発言をしたのはガデッサの長距離砲撃に対してなので、ガラッゾとは無関係である。
本編と比べると、ヒリングの話し方が落ち着いて、お姉さんキャラとなっておりエクシアで戦った刹那に対して実力を評価したり、気軽に話し掛けるなど、本編とは違った名前通りの雰囲気が味わえており、性格も若干、まともに見える。
しかしそんなセリフとは正反対の格闘特化機体とかなり尖った性能をしており、GNビームクローによる強判定のなぎ払い弾数制格闘に両手のクローを広げての弾数制突撃等々の強力な格闘武装を多数備えている(しかも上記のリボーンズガンダムから没収されたガガ呼び出しが特殊格闘の弾切れ時限定で行える)。
反面、距離を取られ、さらに弾数制格闘の多さを突かれ弾切れに追い込まれると厳しくなるので注意。
オーバーブースト移行時に大幅なコマンド変更。薙ぎ払い格闘が弾数関係なく出せるようになり、GNフィールドはEXバースト中に一回だけ使える覚醒技に移行した…のはいいが、コマンド変更は使いずらいと不評であった。
しかし2024年の夏に行われた全国大会の後に武装構成を一新、元に戻ると共に両手広げての突撃も弾数無しで使用可能になった。
立体物
ガンプラ
HG 1/144でブリング機・ヒリング機両方が発売された。
基本構造はガデッサと同じABSレスだが、頭部のゴーグルやビームエフェクトがある影響で2色のクリアパーツが使われている。ガデッサのような大型武装がないため、PC-001ランナーからはPC5が一個だけ余るという非常に珍しいパターンでもある。
GNフィールド発生装置は差し替え無しで展開するが、内面はボディカラーそのままな上、シールでの補完もされていない。ブリング機の場合該当部分はフィールド発生装置の黄の色乗りが悪い紫成形のため、綺麗に色を乗せるには明色のサーフェイサーなどで下地を作っておく必要がある。なお、ヒリング機の場合は白成形なのでこの問題は解消されている。
ビームクローは収束タイプのみが付属しており、開いた状態にするにはデザインナイフなどで切り分けなければならない。また、手の甲部分は別パーツなものの手のひら部分はビームと一体型のため指部分以外をマスキングするなどして塗装が必要になる。いずれも技術を要するので、劇中完全再現には上級者向けのキットでもある。
メイン武装であるビームクローの存在から公式での武装一覧ではビームサーベルが省かれているが、ガデッサのリデコキットという仕様上、しっかりとリアスカートを構成するA5パーツ内にビームサーベルのモールドが残っている。
アクションフィギュア
ROBOT魂でこちらもブリング機・ヒリング機両方が発売されている。
HGと違いビームクローは収束タイプと五本指に展開したタイプの両方が付属。
関連動画
関連タグ
GNZシリーズ
GNZ-001 ガルムガンダム…プロトタイプ。
GNZ-003 ガデッサ
GNZ-005 ガラッゾ
GNZ-007 ガッデス
GNZ-004 ガガ
関連機体
アルスコアガンダム…指先からビームサーベルを発生させる機体仲間。
他作品における類似機体
月のローズセラヴィー…『冥王計画ゼオライマー』より。同じく指先にビームを収束させて剣のように使うロボット。