概要
本名はハーマン・シュルツ。初登場は『AMAZING SPIDER-MAN』#46(1964年3月号)
元々はしがない銀行強盗で、失敗を重ねて逮捕され刑務所生活の中、エンジニアとしての才能を生かし壁や金庫を破壊することのできる振動波を発生させるガントレット、振動波から身を守るキルト柄のコスチューム、バッテリーを内蔵したベルトを開発。
全ての装置を完成させて再び金庫破りを開始するが、ガントレットを使うためには親指でスイッチを押さなければならないという弱点を突かれ、スパイダーマンに敗北した。
だがその後も性懲りもなく脱獄し、スパイダーマンと戦っている。
能力と活動内容から2流3流ヴィランのポジションを確立しており、スパイダーマン以外のヒーローの活躍を引き立てるやられ役として使われることが多い。特に他のスーパーヴィランとチームアップした際には、アベンジャーズやGotGと戦ったこともある。
とはいえ、初登場から現在まで60年以上に渡って活躍しており、(所謂地球滅亡や人類滅亡等の危機を除けば)基本的に死亡することなく生き延びてきている。
「殺すほどの価値がない」みたいな見逃され方もしているが、一緒に居た他のヴィランみんな死亡みたいなシチュエーションでも生き残っている辺り、ある意味凄い強運か悪運の持ち主といえなくもない。物凄い偶然が重なった結果、一応格上のパニッシャーを1回倒している(スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン)。
実写版
演:ボキーム・ウッドバイン(吹:諏訪部順一)(ハーマン・シュルツ)
実写版では『スパイダーマン:ホームカミング』に登場。コスチュームは着用せず、ガントレットのみ試使用する。このガントレットはシビルウォーに登場したクロスボーンズの装備品を回収したもの。
当初はエイドリアン・トゥームスの部下の一人であるジャクソン・ブライスが使用していたが、言いつけを破って武器を乱用した罪でトゥームスに解雇された事に逆上し、悪事をばらすと脅したため粛清(実際は反重力ガンで痛い目にあわす程度で済ますつもりだったが撃つ銃を間違えたのが運の尽きだった)され、ハーマン・シュルツに引き継がれた。
スパイダーマンをあと一歩のところまで追い込んだが、ネッド・リーズに気を取られているすきを突かれてガントレットをウェブシューターで封じられ、全身を拘束され身動きが取れなくなった。
なお、吹き替え声優の諏訪部氏は後にヴェノムで主人公を演じている。
ゲーム版
Marvel's Spider-Man(アース1048)
両腕にデジタル化したガントレットを装備している。
仮釈放中だったが、ミスターネガティブ率いる組織「デーモン」に脅され、自身の身の安全のためにまた銀行強盗を始める。一度はスパイダーマンに捕まり再び投獄されるも、看守に紛れたデーモンのメンバーによって脱走。銀行を襲っている最中スパイダーマンと再び交戦するも、最終的に天井のシャンデリアの下敷きになり身動きが取れず、今度こそちゃんと投獄された。
Marvel's Spider-Man2
続編にあたる本作では、ヴィラン狩りを行っているクレイブン・ザ・ハンターに殺されている。一方、対峙した際は「生きる」ために自身の力を誇示せず戦う姿にクレイブンは誠意を感じたようで、ヴィランによっては軽蔑すらされている中「かなり惜しかった」と評価されていた。
関連タグ
ショッカー:同名の悪の組織。