解説
スパイダーマンが「スパイダー」と名乗る最大の理由ともいえるアイテム。
手首に装着し、特殊素材でできた「糸(ウェブ)」を射出する。
スパイダーマンはこれを使い、高層建築物などを支点にしてターザンのように移動したり、敵を拘束したりする。
糸はピーター・パーカー(スパイダーマン)自身が試行錯誤の上に生み出した人工素材であり、どこまでも伸びるうえ、非常に丈夫であり、あらゆるものにくっつき、どんな重さのものも支えることができる。
ピーターがスパイダーマンでない世界においても、概ね似たような経緯で開発されている。
映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、真っ二つになった客船が崩壊しないように、何本もの糸で支えることができた(ミスで一本足らず、結局支えきれなかったが)。
構造
スパイダーマンの両手首に装着されており、スイッチは手のひらにある。このスイッチを中指と薬指で押すことで、糸が射出される。
また、中指と薬指で押す理由は原作では誤射防止のためにダブルタップ(連続で二回押す)為である。
※「アニメ映画 スパイダーマン:スパイダーバース」でピーター・B・パーカーとマイルズ・モラレスが研究所から逃走時にウェブシューターの使い方を口頭説明してる際の「ダブルタップでリリース!」とセリフがあるのはここからきてる物と思われる。
糸の素となる素材はカートリッジに収められており、糸の使い過ぎで素材が尽きても、予備のカートリッジに交換することで対応できる。
シューター本体はステンレス製。
糸の種類
通常の糸の他に、爆弾のように破裂したり、一瞬で敵を拘束する特殊な糸も存在する。
『ホームカミング』ではスパイダーマンではなく、トニー・スターク(アイアンマン)が開発したスパイダースーツに、カートリッジの手動交換なしで複数の特殊糸を射出する機能が備わっている。
ウェブシューターのないスパイダーマン
トビー・マグワイアが演じた映画『スパイダーマン』(サム・ライミ版)シリーズでは、ウェブシューターではなく、スーパースパイダーに噛まれた影響で得た特殊能力の一つとして、手首の中の腺から糸を射出する。
これは、平凡な高校生であるスパイダーマンが、ハイテクアイテムのウェブシューターを作れるのはリアルではないという監督の発想によるもの。
糸は体内で生成されるが、ピーター自身の精神状態の揺らぎの影響で射出できなくなることがあった。
東映版スパイダーマンでは、左手首に「スパイダーブレスレット」を装備。
通常の糸「スパイダーストリングス」や投網「スパイダーネット」を発射する他、スーツ「スパイダープロテクター」を収納する機能や、マシンを呼ぶ為の通信機能を備える。