概要
ミュータントではないが武術に関して優れた技量を持つ女ニンジャ。
漢字表記は「雪緒」。
フルネームは不明だが、複数のバージョンで「姓が存在しない」と設定されている。
Pixivでは長年、単なる『ユキオ』の記事に記載されていたので、タグとしてもこちらが多く使われている。
経歴
初登場は1982年にスタートしたミニシリーズ『Wolverine』。
タイトル通りローガン / ウルヴァリンが主人公で、これ以前の1974年から登場しているシルバーサムライことケヌイチオ・ハラダの父親にして、巨大なヤクザ組織・ヤシダ一家のトップであるロード・シンゲンとの戦い、シンゲンの娘でケヌイチオの異母妹であるマリコ・ヤシダとの恋、そして後々までウルヴァリンを苦しめることになるマリコの死が描かれる。
※物語としてはいたってシリアスなのだが、その舞台は典型的な「勘違い日本」。
彼女はシンゲンに雇われた暗殺者としてウルヴァリン抹殺の命を受けていたが、ウルヴァリンに好意を抱きシンゲンを裏切る。
以後、主にウルヴァリンを通じてX-MENの助っ人ポジションでたびたび登場する。
また、シンゲンに雇われる以前にガンビットと面識があったことになっており、X-MENと和解した後はストームと特に親密になっている。
マッドハウス版アニメ『ウルヴァリン』
CV:朴璐美
上記の『Wolverine』を再構築したストーリーで、勘違い日本の要素を排し、暴力組織・九頭竜とその首領・矢志田信玄(CV:柴田秀勝)を中心に、一定のリアリティを帯びた描写が為されている。
雪緒は当初から信玄の抹殺を目論んでおり、その目的のためにローガン(CV:小山力也)を助け行動を共にするのだが…
実写映画版(X-MENユニバース / MCU)
これまで二人の演者が担当しているが、最も有名なのは『デッドプール』シリーズでレギュラーキャラクターとして登場した後者だろう。
ウルヴァリン:SAMURAI
演・日本語吹替:福島リラ
こちらも『Wolverine』を基にしているが、マッドハウス版同様大幅な設定変更が為され、ヤシダ一家は(少なくとも表向きは)企業グループ「矢志田産業」となっており、彼女は貧民街の孤児であったが矢志田家に拾われ、矢志田市朗のエージェントとして活動しており、カナダの山奥で隠棲していたローガンを捜し出し日本に招いた。
また原作同様剣術に秀でているほか、「人間の死に特化した予知能力」を持つミュータントになっている。
デッドプール2
(イラスト右)
演・日本語吹替:忽那汐里
こちらでは『フューチャー&パスト』での歴史改変の影響か、X-MENの一員になっており、ミュータントとしての能力も電気系のものに変更されている。
デッドプールに「ハーイ!ウェイド!」と声をかけるのが本作のお約束のシーンとなっていた。
また前作から引き継ぎ登場のネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドとコンビを組んでいる。(コンビっていうかカップル)
気難しいネガソニックとは対照的に陽気で明るい性格になっている。
一見するとデッドプールと仲が良さそうに見えるが、オマケシーンで「デッドプールと表面上は打ち解けているように見せ掛けて、実は、本作の主要登場人物の中で、最もデッドプールを信用していないのでは?」と解釈出来る台詞も有った。
デッドプール&ウルヴァリン
MCUに編入した今作でも引き続き登場。演者も忽那が続投している。
また、これによりホーガン役の浅野忠信、アキヒコ役の真田広之に続き、MCUに出演した3人目の日本人俳優となった(何気に日本人女性としては1人目となる)。
髪型が大幅に変わっており、ピンク色のメッシュの入った銀髪(若しくはプラチナブロンド)になっている。どうやら結構なお洒落さんだったようだ。
今作ではデッドプールことウェイドの誕生日パーティーに参加していたが、事件の本筋に関わる事は無く、序盤と終盤のみの登場となった。