表記揺れ
最も有名な名前「ミスター・シニスター」はタグ付けが「Mr.シニスター」「MisterSinister」「mister + sinister」など分かれており、また劇中ではそれ以外に複数の偽名と称号を用いている。
よって、キャラクターが一意に定まる本名をメイン記事とする。
なお「シニスター」という単語は「不吉」「禍々しい」「邪悪」などの意味。
多くの分野でキャラクター名等に使用されており、同じMARVELでも「シニスター・シックス」「シニスター・ストレンジ」などの例がある。
概要
MARVELコミックのキャラクターで、X-MENの宿敵の1人。
多くの後付け設定が存在し、因縁はある意味マグニートーより深いとさえ言われるほど。
初登場は1987年の『The Uncanny X-Men #221』で、1年前の『#210』から活動を始めていた謎のミュータント集団「マローダーズ(The Marauders)」の黒幕。
来歴
元は19世紀のロンドンで生まれた人間。
息子のアダムが先天性の欠損症により4歳にして死亡したことがきっかけで、遺伝学者として人類をより優れた存在に進化させるための独自の理論を展開。これが受け入れられず学会を追放され、労働者階級の貧民たちを下水道に幽閉・実験体とし、突然変異の研究に没頭。
その後妻・レベッカとの死別を経て、エン・サバー・ヌールことアポカリプスと出会い、彼による遺伝子改造を受け入れ、不死性と強力なテレキネシス能力を具えた「魔人シニスター」へと変貌を遂げた。
この前後に、シニスターの誕生を阻止しようと未来から転移してきたスコット・サマーズ / サイクロップスとジーン・グレイによって、いくつかの世界線がタイムパラドックスによって分岐している。
渡米したシニスターはいくつかの名義と身分を使い分け、ミュータントの因子を持つ複数の血統、特にロンドン時代に脱走した被験者の1人であるダニエル・サマーズ(Daniel Summers)の子孫たちを長期に亘って監視し続ける。
後のウルヴァリンであるジェームズ・ハウレット(ローガン)の記憶の欠損、セバスチャン・ショウの父親ジェイコブの後天的変異にも関わっている。
さらにナチスの人体実験へ参加しており、幼少期のマグニートーことエリック・レーンシャーにも接触している。
また未来から転移してきたクーリエことジェイコブ・ギャビン・ジュニア(Courier / Jacob Gavin Jr.)の能力を奪うことで、肉体の形状と構造を自在に変化させる能力を獲得している。
逆に能力を奪われた彼は、シニスターと接触するために女性に変身していた状態から戻れなくなってしまい、ジャクリーン(Jacqueline)と改名した。
ミュータント以外では、生物・遺伝学者のハーバード・エドガー・ウィンダム / ハイ・エボリューショナリーが進化に没頭するようになったきっかけであるが、後に対面した際はその方向性の違いから敵対している。
映像作品
実写映画シリーズには未登場。2011年公開の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』では設定が大幅に改変され、ナチスの実験に関わっていたのは当時「クラウス・シュミット」と名乗っていたセバスチャン・ショウになっている。
ただ彼の存在と暗躍を匂わせる細かい演出は複数の作品に隠されていたりする。
またMCUの方では今後X−MENが本格登場することや、ハイ・エボリューショナリーも映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で登場したことから、今後の展開次第では実写デビューもそう遠くないのかもしれない。
『X-Men : The Animated Series』
日本語版CV:若本規夫
シーズン2,4,5の複数のエピソードに登場している。