概要
MARVELコミックのキャラクター。
名前の元ネタはアメリカのハードロック・バンド「モンスター・マグネット(Monster Magnet)」が1995年に発表したシングルのタイトル。
超人の名義としては際立って文字数が多いので、一部を抜粋した「ネガソニック」「negasonic」がタグとして使用されることも多い。
"Warhead" は「弾頭」を意味する。
活躍
2001年7月の『New X-Men #115』で初登場。本名:エリー・フィミスター(Ellie Phimister)。
ミュータントの少女で、教師であるエマ・フロストに「自身と周囲の人々が全員死亡する」という悪夢に苦しめられていることを訴えており、カサンドラ・ノヴァの攻撃によって現実のものとなる。
二次変異によって新能力「肉体のダイヤモンド化」が覚醒したエマは生存するが、その腕の中で息絶えたエリーの存在が(彼女の訴えを重要視しなかったことの後悔と共に)トラウマとなった。
その後新たな「ヘルファイヤークラブ」がX-MENを襲撃、死んだはずのエリーが "Negasonic Teenage Warhead" を名乗り、ブラッククイーンとして参加していた。
能力や容姿と直結せず、不自然に冗長な名義に対し、キティ・プライドは「いよいよネタ切れを起こしたか」という趣旨のメタいツッコミを入れている。
が、実はこのヘルファイヤークラブはエマ・フロストの記憶に刻まれたトラウマがテレパス能力の暴走によって実体化した幻影であり、死せるエリー・フィミスターの亡骸は埋葬されたままだった。
つまりネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドとはエリー自身が名乗ったわけではなく、エマが意識して名付けたわけでもない。
2009年のクロスオーバー企画「ネクロシャ(Necrosha)事件」において、X-MENの宿敵の1人・セレーネ(Selene)を女神たらしめるための贄として多くの死者が復活させられており、エリーはセレーネの敗北を予言。
これも的中し、エリーは再び死亡する。
その後、紆余曲折を経て復活を遂げ、後述する映画版のデザインを逆輸入した容姿になり、デッドプールの傭兵チーム 「Mercs For Money」に加わっている。
実写版
演:ブリアナ・ヒルデブランド、吹替:嶋村侑
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』では設定変更により、コミックでは「ミュータントではない女ニンジャ」だったユキオがエリーと同じ「人間の死に特化した予知能力を持つミュータント」として登場。
エリー本人は登場しなかった。
その後『デッドプール』シリーズにレギュラーキャラとして抜擢。
ただ能力は原子力を操り、炎を纏ったり、放射するものであり、外見も「長髪・眉なし」だったコミック版から「丸刈り・太眉」と大胆にイメチェンされた。
pixivにおける「ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド」およびその表記ゆれタグも、ほとんどがこの映画版のデザイン準拠になっている。
元は原作コミックでも非常にマイナーなキャラクターだったが、『デッドプール』シリーズでレギュラー化した事もあり、知名度も人気も高いキャラクターとなった。
デッドプール
X-MENの見習いで、不愛想で気難しいティーンエイジャー。
コロッサスの部下として同行している(というより、コロッサスが若手の監督者として随伴しているようにも見える)。
ちなみに、ウェイドに見た目から「エイリアン3のリプリー」と呼ばれた際は「古いよジジイ!」と罵るなど作品全体からツッコミ役としても活躍することが多い。
デッドプール2
前作より髪が伸びている。ある意味で、前作に比べて髪型・化粧なども含めて「女性にモテそうな女性」風の外見となっている。
今作で初めて同性愛者であることを明かしており、コミック版『The Wolverine』の設定を継承したユキオがパートナーとして登場。
本作では新キャラの1人ファイヤーフィストに「ジャス◯ィン・◯ーバー」と呼ばれている。
※なお、演者も同性愛者である事を公表している。
※演者のブリアナ・ヒルデブランドは「ネガソニックに同性の恋人が出来る」というアイデアを出された際に「作品内では『当り前の事』『良くある事』のように描く」という条件を出している。
MCU
デッドプール&ウルヴァリン
MCUに移籍した本作でも登場。
冒頭で仲間たちと共にデッドプールの誕生日を祝っている様子が確認できる。成長したためか、はたまたすっかり打ち解けたからか、これまでの作品では見られなかったような笑顔を見せている。
なお、前二作と違って事件の本筋に関わる事は無く、序盤と終盤のみの登場となった。