概要
イタリア語でItalia Fascista
1922年から1943年までのファシスト党が与党または一党独裁を行っていた時代のイタリアの通称。
(ファシストイタリアはイタリア王国の時代区分であり、国名ではない)
宰相または独裁者(ドゥーチェ)はベニート・ムッソリーニ。
略歴
- 1922年のローマ進軍による無血クーデターを成功させ、ムッソリーニは組閣。
- 1926年にはファシスト党以外のすべての政党の解散させ、一党独裁制を築いた。
- 1929年にはローマ教皇ピウス11世とラテラノ条約を締結。ローマ教皇庁との和解が成立し、イタリア王国はカトリックを唯一の宗教とすることを認め、教皇の主権下にあるバチカン市国がイタリアから独立することを承認した。
- 1935年には第二次エチオピア戦争を始める。国際社会からは非難された。
- 1936年にはエチオピアを併合した。
- 1937年には防共協定に参加し、国際連盟を脱退した。
- 1939年にはアルバニアに侵攻し、保護領化する。
- 1940年には日独伊三国同盟を締結し、イギリスやフランスなどに宣戦布告。フランスとエジプト、ギリシャに侵攻した。
- 1941年には大日本帝国が真珠湾攻撃を行ったことでイタリアもアメリカに対して宣戦布告。
- 1943年には占領していた北アフリカが連合国に陥落され、イタリアに上陸されるのも目前であった。ムッソリーニは国王を中心に連合国との開戦とその後の指導責任を追求され、幽閉。宰相ピエトロ・パドリオはファシスト党の解散を決議した。