概要
1992年から1994年までフジテレビ系「ウゴウゴルーガ」枠内で全265話が放送された。
「ウゴルー」の中の番組でメインライターを浦沢義雄が務めているが、基本的に良い子に見せたい作品になっている。
ただしビデオ版エンディングテーマ「もしも空から」は浦沢が作詞を手掛けたこともあって空から果物や野菜・料理が降って来るシュールな内容になっている。
原作と比べて登場キャラクターがよりアクティブな性格になっており、ぶたくんとたぬきくんの性格が原作と逆転している、うさぎさんが全員女の子という設定になっているなど細かい部分で相違点が多い。
エピソードもバラエティ豊かであり、ノンタンが友だちにイタズラをしようとして失敗し自滅する回や、逆にノンタンに降りかかる災難を友だちが奮闘して阻止する回、ゲストキャラクターの悩みを協力して解決する回、さらにはゴルフ場をテーマにした社会派エピソードもある。
「ウゴルー」の企画として既存のエピソードに画面外から茶々が入れられる特別編が放送されたこともある。
アニメオリジナルのゲストキャラクターも多いほか、原作絵本では出番の少ないくま先生が準レギュラーとなっている。
スタジオぴえろでは「ミュージカルアニメ」として企画されており、1話丸々挿入歌のミュージッククリップだった回もある。
同じくミュージカル調にひらがなや英会話を学ぶOVA「おべんきょうシリーズ」も新旧2作が発売された。
主題歌・挿入歌と旧作おべんきょうシリーズの楽曲をまとめた総集編OVAも発売されていた。
登場人物
- ノンタン(CV:千秋)
原作よりもいたずら好きな面が強調され、友達に苦手な食べ物を押し付けたりテレビのチャンネルを勝手に変えてしまったりすることもあるが、手ひどい目に遭うこともしばしば。
基本的にはいい子であり初対面のゲストキャラには丁寧に接する。
- ぶたくん(CV:長沢直美)
原作よりも泣き虫な性格が強調されており、ノンタンのイタズラで悲惨な目に遭うことも。
食べ物に目がなく好物のりんごの他にケーキなどの食べ物関連のエピソードも多い。
- たぬきくん(CV:高乃麗)
非常に明るいおっちょこちょいで気の強い性格。
歌が好きで手持ち用の青いマイクロフォンを持っている。
リサイタルを開くのが趣味だが持ち歌が1曲しかないのに日が暮れるまで100回以上歌う。
- うさぎさん(CV:横山智佐)
声優は3人とも同じだが、それぞれ声質を変えて演じている。
基本的に3人1組で行動し、それぞれが個性を発揮する場面は稀。
- くまくん(CV:森田千明)
のんびりとした性格が強調されており、読書と昼寝をするシーンがかなり多い。
料理が得意で、他のレギュラー陣がフォークやスプーンを使って食事をする中箸を使う、どこからかテレビカメラを入手しみんなで動画を撮影するなど器用な一面がみられる。
サブキャラクター
- くま先生
ノンタンたちが病気やけがをした時いつも治療してくれる優しいお医者さん。ノンタンたちの相談相手になることも。
原作では出番は少ないが、アニメ版においては劇中世界における大人代表のような役割を担っており、「おべんきょうシリーズ」では文字通りの先生役になることも多かった。
- おひさま
赤い太陽。ぽかぽかいい天気に現れる。年齢(?)はノンタンたちから見ると大人。
優しくていつもノンタンたちを見守っている。
ノンタンにいたずらされることもあるが、反撃することもある。
- おつきさま
三日月。夜の空に現れる。
ノンタンたちと遊んだこともあるが、寝ぼけたノンタンにバナナと間違われて噛みつかれた時は痛がっていた。
- 小鳥さん
赤い小さな小鳥。ノンタンたちと仲良し。基本的に話さない。
アニメ版では青い小鳥の「ピーちゃん」が登場。こちらは話すことができる。
- 石
大きな石。道の真ん中で寝ており、ノンタンたちを通せんぼしていたが怪談を聞くとびっくりして逃げ出してしまう。
- ほめほめおじさん
相手を褒めてその気にさせるお世辞上手なおじさん。
最初はノンタン達も騙されていたが、最終的にはうさぎさんも騙されている。
- りすくん
「いたずらりすくん」で登場。いたずら好き。
主題歌
オープニングテーマ
「Dancing! びびでな・すてっぷ」
作詞 - 秋元康 / 作曲・編曲 - 本間勇輔 / 歌 - 千秋
エンディングテーマ
「フィナーレほど素敵なものはない」
作詞 - 秋元康 / 作曲・編曲 - 本間勇輔 / 歌 - 千秋
「もしも空から」(ノンタンといっしょ(VHS版))
作詞 - 浦沢義雄 / 作曲・編曲 - 本間勇輔 / 歌 - 千秋 / セリフ - 長沢直美、高乃麗、横山智佐、森田千明
ゲーム
- ノンタンといっしょ くるくるぱずる
1994年4月28日(GB版)/11月25日(SFC版)発売。
かのゲームフリークが開発したパズルゲーム。『ヨッシーのたまご』の派生作品で、カエル、とり、さかな、リンゴの4種のパネルの絵柄をそろえて消す。絵柄は裏表がありタイトル通りクルクルと反転させる。ランダムに裏返すとキャラクターの顔パネルが出てくることがあり、このパネルは揃えると横1列のパネルを消すことができる。
面クリアモードの「TYPE-B」ではランダムにはちさんのパネルが登場し、これをそろえて消すことでステージクリアとなる。
当時のキャラゲーとしては珍しくアニメ版オープニング「ノンタンといっしょ Dancing! びびでな・すてっぷ」のインストアレンジがBGMとして流れ、SFC版ではノンタン(千秋)のボイスも入っている。
パズルゲームとしても歯ごたえのある難易度から近年でもRTAなどで注目されることが多い。
- ノンタンといっしょ のはらであそぼ
1994年6月11日発売。ハードは3DO。ビクターエンタテイメント製作。
ノンタンを操作して野原や浜辺を探索する「のはら探検」、スロットマシンの要領で絵柄をそろえる「絵合わせ遊び」、黒い背景に線を引くことで背景に絵が浮かび上がる「スクラッチ」などのミニゲームで遊ぶことができる。
- ノンタンといっしょ ほしのおくりもの
1995年5月19日発売。ハードは3DO。
『のはらであそぼ』の姉妹編。空から降って来た「ほしくん」を空に返すためにノンタンが冒険を繰り広げる。
出かける前のおかたづけパズルや道中の森やお花畑でのしりとり、カラオケ、3Dの洞窟探検などのミニゲームで遊ぶことができる。
- ノンタンといっしょ わいわいにっぽん
1995年発売。ハードはキッズコンピュータ・ピコ。イマジニア製作。
イマジニアのピコ互換機「育脳塾」ソフトとして発売。ノンタンたちと一緒に47都道府県を学ぶ。すごろくのミニゲームで遊ぶこともできる。