概要
一般に、スポーツ用のゴルフを行うために森林や平原などを伐採してオープンさせたものを指し、例えば街中などにあるゴルフの練習場とは異なる。とくに日本においてはカントリーと呼ばれることも。
ゴルフの発祥であるスコットランドの田舎の風景に似せているとされる。
かつてのゴルフブームやベビーブームに伴い世界中で大量に作られたが、景気の悪化やゴルフブームの終焉等によって倒産するコースも大量に発生している。倒産したものは放置されるか再利用される場合がある。再利用される場合、日本では例えばソーラーパネル用地や畜産用農地にしたりしている他、朝霞駐屯地のような場合もあるが、ソーラーパネルがいびつに並ぶ光景は不気味かもしれない (参照)。
自然について
海外では、跡地をレクリエーション用などの公園にしたり、ゴルフ場が破壊してしまった自然や生態系を復活させる一種の(将来的な)自然保護区として注目されている。
ゴルフが「紳士のスポーツ」であるとする風潮への反対意見として挙がるのがこの環境破壊の観点である。ゴルフ場は概して広大な敷地を要し、その建設のために元の地形や自然は破壊されてしまう。また、日々農薬を散布するため、建設後も毒を撒き続けるとも言えよう。木々が生えていたり池があっても、その実は「緑の砂漠」と呼ぶ人もいるほどに生態系は壊滅しているのだ。上記の通り、廃ゴルフ場の自然を取り戻す動きも行われており、地形そのものや元居た生物達を部分的に根こそぎ壊滅させたためか、「このまま放置しても元の生態系を自力で取り戻す確率は低い」とされている。
ネット上における「ゴルフ場には自然が沢山ある」という意見は、どちらかといえばステマに近いものであり、例えば「里山の方が原生林より生物種が多い」というのと似ているもので、前提条件をすり替えている部分がある。
ゴルフが「紳士のスポーツ」と言えるのは、スコットランドの自然環境がゴルフを生んだ部分が前提であり、人工的に自然や生態系を破壊して行っては本末転倒なのかもしれない。