以下、ネタバレ注意
DATA
別名 | 宇宙凶獣 |
---|---|
身長 | 50m |
体重 | 不明 |
出身地 | 久地俊介のブレインワールド |
概要
小説『ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア 〜超時空のアドベンチャー〜』に登場する怪獣。
全身が金色の鎧で包まれ、左手にはトゲが生えた鉄球、そして右手にはシールドを備えた剣を持つ。
この怪獣はモデラーである久地俊介が描いたイラストとそれを元にした造形物を赤い球によって本物の怪獣として実体化させたものである。
彼の脳内設定では『呪われし血族の末裔であり、数千億年にわたり幾多の宇宙文明を滅ぼし続けてきた破壊者の宿命が13世という最も不吉な数字に引き継がれた。それがこの歴代最強最悪の宇宙凶獣カイザーギラレス13世である』との事。
彼は大手玩具メーカー「ギガンテス」が行なっているモデラーへの登竜門となっているコンペにこのカイザーギラレス13世を出しグランプリを受賞した。だが、発表会の為に作った原型が、担当者である長沼の部下が電車の床に置いたために暖房で溶けてしまった。彼は2日徹夜しもう一度完成させるも長沼からの連絡は無し。
そして大手テレビ局重役の息子が作った別の作品がグランプリを受賞した(しかも応募は俊介の受賞が決まった直後)。
長沼は謝罪も無いどころか「そっちが勝手に作ってくるって言ったんでしょ?」と開き直った態度を取った事で彼は仕事も手につかなくなり、会社を辞めた。その後原型は送り返されてきたが、俊介はそれを近くの川に沈めてしまった。
そして彼はギガンテス本社、そのテレビ局、グランプリを取ったモデラーを皆殺しにする為に赤い球の力でカイザーギラレス13世を実体化させたのだった。
召喚する際には上記の呪文を唱える。
最初は赤い球の力を確かめるための実験として召喚され、手始めに勉たちがかつて通っていた小学校を破壊し、街を光線で破壊しようとしたが、ガーランド財団が開発していた飛行ドローン部隊「ラピュータ」の襲撃に逢い、エネルギーがまだ不十分だったこともあって消滅した。
その後、5時間で初期設定が完了すると再び出現。
街を守るために鹿島田浩、中原耕平、小杉亘の3人が俊介から奪った赤い球の力で呼び出したキングオブモンスとの戦闘ではキングオブモンスの熱戦をシールドではね返し、鉄球と剣で攻撃し圧倒する。最後はビーム光線が炸裂しキングオブモンスを撃破した。
ギガンテス本社ビルを破壊し、長沼を巻き添えにして殺害した後もテレビ局重役とその息子を世界諸共殺すために街で暴れ続けるギラレスだったが、高山我夢からガイアの光を託された俳優吉岡毅志が変身したウルトラマンガイアが登場。ガイアとの戦闘では人々の応援を受けたガイアによって圧倒され、フォトンエッジを放たれるも耐えたが、V2となったガイアの2発目のフォトンエッジには耐えられず、倒された。
その屍体はチャリジャによってガルラ、ネオジオモス、サイコメザード、カオスジラーク、ノスフェルの細胞と1つになり……
余談
デザインは丸山浩が担当。カバーイラストや限定版付属のピンズでその姿が確認できる。
V2のガイアを圧倒したキングオブモンスを撃退したのにV1のガイアには圧倒されるというよくわからないパワーバランスとなっているが、赤い球の性質を考えるとキングオブモンス戦では同じ怪獣仲間と思っていた浩への憎しみが頂点に達していた時で、ガイア戦では人々が怪獣ではなくウルトラマンを応援するという予想外の事態で心の闇が晴らされ迷いが生じたためと考えるのが妥当かもしれない。
ツブコン2023および一部通販で限定販売された「丸山浩デザイン画集ヴァージョンアップ・ファイト」での説明によると、金色の塗装はスーツを劣化させやすいためあまり使われない傾向にあり、今回小説ということでスーツを気にしなくていいため実現したという(実際ガイアのスーツも金色のガイアテクターの部分から劣化するという)。
関連タグ
特空機4号ウルトロイドゼロ:『ウルトラマンZ』に登場した人間が生み出した存在(ただしギラレスが怪獣の模型であるのに対して、こちらはウルトラマン型ロボット)で、最終的に黒幕の手によって合体怪獣と化し、TDGの3人を軸としたフォームによるTDGを使った技を防ぎ蹴散らすなど類似点は多い。