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ガンマイリュージョン

がんまいりゅーじょん

ガンマイリュージョンとは、「ウルトラマンゼット ガンマフューチャー」が繰り出す技の1つである。
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概要編集

ガンマイリュージョンは、特撮番組『ウルトラマンZ』の主人公、ウルトラマンゼットが、ガンマフューチャーの姿で使用する技の1つである。


大なり小なり予備動作が存在するウルトラマンの必殺技(特にエースやタロウ以降)の中でも珍しい、指パッチンという最小限の動きで発動する必殺技である(指パッチン自体は、ガンマフューチャーの仕草として技として以外にも見せている)。


内容編集

上記の通りに指を鳴らすことで発動(この時、ゼットや一体化しているナツカワ・ハルキが技名を発声する)、ゼットガンマフューチャーの身体から、変身に使用しているメダルの元となったウルトラマンティガウルトラマンダイナ、そしてウルトラマンガイアの幻影を召喚、使役する技である。幻影はもともとのウルトラ戦士たちの姿はもちろん、能力や掛け声(いわゆる「シュワッチ!」など)も再現されている。用事が済むと幻影はガンマフューチャーの身体に戻るようにして消滅する。


シリーズにおいて分身能力を持つ戦士は数多いが、自分が増えるのではなくほかの戦士を召喚するのは珍しい。

また、二つ以上の先輩ウルトラマンの力を借りて融合変身するのもオーブからかれこれ3度目、ルナミラクルゼロなどからカウントすれば4度目となるわけだが、フュージョン元となった戦士を幻影とはいえ召喚して戦うという、ありそうでなかった必殺技となる(一応オーブが最終回で似たようなことをしているが、あちらが最終回ならではの特別な技だったのに対し、ガンマイリュージョンはデフォルトで使える点で異なる)。


この能力から「特別編 リ:ストレイジ」ではストレイジのAIからガンマフューチャーは「分身を使う」形態と認識されている。


威力・性能編集

さてこの技の特徴として、(一応)初期形態の一つとして登場している形態の技としては妙に強力である点がある。召喚された三部作トリオは、この手の召喚技の定番として敵に攻撃を仕掛けるわけだが、どうもその内容に対する制約が見受けられないのだ。


初使用となった第8話にて、ティガがゼペリオン光線、ダイナがソルジェント光線、ガイアがフォトンストリームを発射しているが、次の使用となった9話でガイアがクァンタムストリームを使っている。この時点で幻影たちが使える技に制限がないことがうかがえる。


そのうえ、召喚された直後の三人はそれぞれの基本形態の姿で現れる。つまり、第8話のガイアはスプリーム・ヴァージョンにチェンジしてから光線を撃っているのである。このことから考えると、ティガとダイナもタイプチェンジできる可能性があり、ウルトラ10勇士ファイブキングを撃破した攻撃も問題なく使えるかもしれないし、ティガフリーザーとガイアブリザードでガチガチの氷漬けにしたうえでレボリウムウェーブで異次元送りにすることもできるかもしれないのだ。今後この技の使用機会がどの程度なのかは不明(むしろ大人の事情でやらない可能性もある)ながら、「できるかもしれない」という点だけで言えば相当えげつない仕様と言っていいだろう。

実際、第22話で使用された際はティガとダイナはそれぞれ最初からパワータイプストロングタイプで登場し、デラシウム光流ガルネイトボンバーを放っているため、上述のコンボ技も問題なく使える可能性が非常に高い。


さらに言うと、この技を使っている間ゼットが無防備になるのかと聞かれればそんなことはなく、むしろゼット本人を含めた4人がかりでの一斉攻撃も可能。第9話で実際に披露し、撃破には至らなかったがベータスマッシュでも押し切れないキングジョーを無理やり分離させることに成功、次につなげている。もうここまでくると敵がかわいそうなレベルである(ちなみにチャージ短縮版である)。

他にも相手によってはこの技のためにデルタライズクローよりも優先してガンマフューチャーに変身し、戦果を上げるなど最強形態とはまた別の切り札として活用された。


ただし、呼び出したウルトラマン達は幻影である為、一斉攻撃が効かず、反撃された場合は普通に掻き消されてしまう。実際に第24話では、デストルドス相手にガンマイリュージョンを使用したが、多少怯むだけでそれを物ともせず(しかもその攻撃はティガとダイナのTDスペシャルとガイアの最終回で使用した左手を下げるフォトンストリームとこれまでのガンマイリュージョンの中でも一番威力の高い技)に広範囲の攻撃で幻影を消してしまっている。

また、過去にオリジナルが倒したファイブキングは2回とも部位破壊のみ、キングジョーの時も分離させただけで撃破には至っていないため本家と同等の威力は出せない(元となった戦士たちの光線は変身者の状態や成長、気合などで威力が変動する描写があり、幻影であるが為に良くも悪くも一定の力しか出せない可能性がある)のかもしれない。それでも量産型のダークロプスやレギオノイドを倒せているためかなりの威力であることは間違いない。


ガンマフューチャーは初期形態としては例年より登場が遅く単純比較はできないが、威力の面だけで言えばハリケーンスラッシュアクロスマッシャーウルトラマンフーマなど似たような3番手ポジションの形態、戦士と比べ格段に強力な技を与えられていると言っていいだろう。実際、ガンマイリュージョン以外にもガンマスルーやガンマフリーザーなどアルファエッジベータスマッシュにない独特な技を持っており、異彩を放っている。


TV本編では召喚した3人は基本的に必殺技しか使用しなかったが、普通に戦わせる事も可能で、『ウルトラマン THE LIVE ウルトラヒーローズEXPO2021 バトルステージ「みんなの心でご唱和しようぜ!」』や『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』では、召喚した3人を使役して無数の敵を撃破している。

 

『ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル』STAGE2では3タイプのティガを3人同時に召喚してみせた。この事から、同じウルトラマンを異なる姿で同時展開できるものと推測され、ますますこの技の性能がゼットの必殺技の中でも突き抜けている事を証明した。


※もっとも、ハリケーンスラッシュは武器を使う点、アクロスマッシャーは浄化技を使う点、フーマは歴代と比べても一段と強調されたスピードと、3番手ポジションの面々はガンマフューチャーに負けじと独特の個性、および1番手2番手にない強みを持っているため、その点でも単純比較は難しいが。


使用した技編集

ウルトラマンティガ編集

マルチタイプ編集


スカイタイプ編集


パワータイプ編集


ウルトラマンダイナ編集

フラッシュタイプ編集


ストロングタイプ編集


ウルトラマンガイア編集

ウルトラマンガイアV2編集


スプリーム・ヴァージョン編集


余談編集

第22話でのフォトンクラッシャーとエッジの重ね撃ちや第24話のTDスペシャル+最終回版フォトンストリームといったレア技の使用は奥野竜也助監督の提案によるもの。

自身がTDG世代であるために思い入れも強くガンマイリュージョンの演出には特に気合が入ったとのこと。

ガイアは本編中の吸収能力を持つ根源破滅魔人ブリッツブロッツや根源破滅海神ガクゾムに対しても力押しで光線を与え続けて破壊していたため、そのゴリ押し戦法のオマージュともいえる。

演出的に見ても、ガイア本編ではガンQにアグルの光線攻撃が炸裂する光景は存在しておらず、ブリッツブロッツ戦ではアグルがフォトンクラッシャーを吸収され逆に反撃されそのまま敗北していたため、フォトンクラッシャーの汚名返上の意味もあってガイアの新たなバトルが刻まれたのではなかろうか。

他にもZのスタッフにはTDG世代の人間は多いらしく、パワータイプとストロングタイプが並ぶカットの撮影の際には世代のスタッフ達は大盛り上がりだったという。


ちなみに、『ウルトラマントリガー』ではトリガー側にウルトラマンティガの情報を伏せておきたかったのか、ガンマフューチャーこそ登場してもガンマイリュージョンは使用していない。


関連タグ編集

コンプリートフォーム グランドジオウ…仮面ライダーシリーズにおける、似たような能力を持つヒーローの形態(といってもこちらは幻影ではなく実体を持っているが)。特に、自分が分身するのではなく先輩を召喚して戦ってもらう点が共通している。前者は基本的に本人とシンクロした動きと必殺技発動しかできないが、後者は呼び出す形態、使う技、技の発動タイミングなどを調整可能な点で異なる。


オーブオリジン…先述の通り、最終回で似たような技「オーブスプリームカリバーオリジウムギャラクシス」を披露。


ギンガストリウムギンガビクトリー…歴代ヒーローの技を使う「技のデパート」的存在。技を発動する際元ネタのヒーローが一瞬だけ浮かぶ演出がある。

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