「やや!あれはウルトラマン‼懐かしいなぁ~」
データ
別名 | 宇宙魔人 |
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身長 | 2m |
体重 | 120kg |
出身地 | 不明 |
CV,人間態,スーツアクター | 町田剛 |
概要
第49話「ウルトラの星」に登場。
“怪獣バイヤー”を生業としている異次元から地球へとやって来た謎の怪人。
普段は白塗りのチャップリンのような風貌の太っちょ紳士の姿で活動している。
劇中でウルトラマンを「懐かしい」と称していることから面識があり、動揺した素振りが無い所を見ると顔馴染である模様。そのことから手に入れた怪獣を使って様々な悪さをしていると思われるが詳細は不明であるが、後述の小説版からある程度素性は判明している(後述の次元を渡り歩く能力や先述の発言から、このウルトラマンはマルチバースをパトロールしていた、M78ワールドのウルトラマンとも解釈できる。実際に小説版でも行く先々で、ウルトラ戦士にコテンパンにされている事がわかっている)。
常にタイムトラベル装置が入ったカバンを持ち歩いており、手品が得意で花を出して子供たちを喜ばせたりする事もある(情報収集の為だが……)。
物質透過能力を使って、壁から顔だけを出して屋内の様子を確かめたりする事が出来る。蝙蝠傘を使って空中を飛行し、手から青い破壊光弾を発射して敵を攻撃する事も可能。スチールでは奇妙な形の杖を持っているが、恐らく蝙蝠傘が変化したものだろう。
また、後述の小説版では時間旅行だけでなく、パラレルワールドを行き来する能力がある事が判明している。彼曰く「カラスやイルカと言った動物が知的生命体に進化した世界」「恐竜が絶滅しなかった世界」に足を運んだ事もあるが、人間が支配権を握っている世界は格別に好きらしく、自然の摂理を超えて繁殖しては独特な文化や感性で潰し合うところが気に入っていると言う。彼の見識ではどの世界でも「ウルトラマン」の生みの親は円谷英二監督らしい。チャリジャはテレビ番組の「ウルトラマン」と実際に存在する「ウルトラマン」との関係性に着目し、我々がウルトラシリーズを視聴する事が、怪獣やウルトラマンの実在を証明する条件であると言う仮説に辿り着いている……と、完全にメタ領域に突っ込んだ存在となっている。コミカルながら怪獣を暴れさせると言った悪辣さや、登場した回がやたらメタ要素満載だったのも納得である(上記の理論をわからない人の為に分かり易く説明すると……「現実世界で新作のウルトラマンが製作・放送される」→「我々がそれを視聴=存在するものとして認識する」→「その物語と全く同じ出来事が起こった並行世界が誕生する」と言うもので、ウルトラマンのいない世界を舞台にした作品すらも例外では無い……と言う話である)。
この他、数々の次元や時代を渡り歩いただけはあり、怪獣だけでなく防衛チームやウルトラヒーローに対しても造詣が深く、特にM78スペースやネオフロンティアスペースの怪獣や防衛チームに詳しい。一方でそれ以降の平成ウルトラマンに関しては若干知識が怪しい所があるが、概要はほぼ完璧に抑えてある。
余談だが、後年の似たような能力を持つ人物が起こした出来事による例からして、彼の行動によってかなりの数のレベル3マルチバースが発生している可能性が高い。
活躍
ヤナカーギーと逸れて困りヤナカーギーを探しに地球に出現。
情報収集の為に、公園で遊んでいた子供達に近付いて上記の手品を披露し、手品で出した花と怪獣のぬいぐるみを交換しようとするがあっさり断られる(尚、ぬいぐるみを手に入れようとしていた理由は謎)。
途方に暮れているとその代わりとして子供たちから「怪獣の事なら円谷プロを作った円谷英二に聞けば分かる」と教えてもらった為、円谷プロに直行。
円谷プロの受付で「怪獣を買いたいのだが、何処へ行けば円谷英二に会えるのか?」と聞いた所、今度は「本物の円谷英二に会いたいなら1965年の円谷プロに行くしかない」と言われた為に、タイムトラベル装置を使って本当に1965年までタイムスリップしていった(ある意味、物凄いバイタリティーである)。
その後、密かに1965年の『円谷プロ』に潜入して、『ウルトラQ』の後番組作りを行っているスタッフ達の様子を探っていた際、円谷英二氏が金城哲夫氏に「怪獣を湖に沈めたと言う『ウルトラマン』と名乗る宇宙人と出会った」と盗み聞きして情報を掴み、意気揚々と『竜ヶ森湖』へと赴き、ウルトラマンに封じられていたヤナカーギーを解き放ち、暴れさせる。
結局、ご自慢のヤナカーギーはウルトラマンティガとウルトラマンのタッグの前に敗れ去ってしまうものの、気を取り直してウルトラマンへの再戦を決意。彼に向かって「ウルトラマン、また会おう!」と再戦を示唆する言葉を告げると煙と共に何処かへと去って行くのだった。
怪獣バイヤーとは無論、怪獣を買う人と言う意味でもあるのだが、チャリジャの場合、怪獣を捕獲して怪獣を売りさばいている売人でもあるらしい。
他媒体での活躍
ウルトラマンフェスティバル1998
ティガの個体と同一個体でティガにヤナカーギーをコテンパンにされた事を覚えている。
こちらではヒマラとつるんでおり、せっかく購入した土星製の「お家ロボ」にダイナのデータをインプットしたはいいものの自爆してしまったりと、どこか憎めない人物である。
怪獣バイヤーというだけあり、カバンの中にゾンボーグ、ニセウルトラマンダイナ、ゼネキンダール人、モンスアーガーの人形(というより)をしまっており、これを投げる事で彼らを実体化させる。
ダイナの最終回が近いらしい事を知っていたりとここでもメタ認知を披露している。
ウルトラヒーローバトル劇場2010
久方ぶりに登場。クライアントであるベリアルの要請で、レイのネオバトルナイザーをあの手この手を使って手に入れようとする。レイにびっくり箱を仕掛けてレイの一番なりたくない姿であるレイモン(バーストモード)……それもキャラ崩壊が天元突破したギャグキャラに変化させ、まんまとネオバトルナイザーを入手する事に成功するが、自宅から漂う多量のマイナスエネルギーを感知して訪問して来たウルトラマン80に、ガルベロスとゴルザを差し向けて逃走する。
続く第二部では幻覚を見せる空間に、レイやウルトラマンゼロを閉じ込め、にせウルトラセブンやダークロプスゼロ、メカゴモラを使って彼らの精神を疲弊させようとしたが、ウルトラマンナイスには通じず、バトルナイザーを奪い返され、置き土産とばかりにゼットンを残して撤退した。
クライアントのベリアルを含め、怪獣軍団はウルトラヒーローによって撃破された。
ちなみに怪獣以外にもたまごっちや少年ジャンプ等、気に入ったものはなんでも収集しているらしい。
超時空のアドベンチャー
小説『ティガ ダイナ&ウルトラマンガイア 超時空のアドベンチャー』では、その後も様々な世界を渡り歩いては、怪獣を捕獲している事が発覚した。
滅亡を向かえたある世界に立ち寄った際に、異質な怪獣を捕獲した事で赤い球の存在を知り、球を手に入れるべくネオフロンティアスペース、ガイアの宇宙、コスモスペース、ネクサスの宇宙を渡り歩き、それぞれの宇宙からガルラ、ネオジオモス、サイコメザード、カオスジラーク、ノスフェルを捕獲。超時空の大決戦の地球に出現すると赤い球を手に入れる為に、カイザーギラレス13世を倒した直後のウルトラマンガイアに怪獣軍団を差し向け危機に陥れる。時空を越えた新星勉が連れてきたティガとウルトラマンダイナ、GUTSとスーパーGUTSによって怪獣は全滅させられると、残存細胞とカイザーギラレス13世の死体を融合させて、デーモンギラレス14世を生み出した。
デーモンギラレス14世がガイア達に倒されると、「いつか必ず赤い球を手に入れる」事を宣言して消えていった。
ウルトラ忍法帖
朧党のスカウト部部長として登場した。首領のめひらすと共に契約金を持参してマンを倒した武闘家のダイナをスカウトしようとしたが、当然ダイナが悪人の味方をする筈も無く追い出されてしまう。理不尽にもめひらすによって係長に降格となり、門下生のティガを人質に取ってダイナを無理矢理従えようとするもティガはマンに救助され、自身はダイナに肘打ちからの掌底で倒された。
余談
名前の由来は、俳優の「チャーリー・チャップリン」から。
デザインは脚本の上原正三の要望によりケムール人がイメージされている。また、デザインソースはピエロだが、派手な色味だとそのまんまになる為、色味を少し抑えている。
チャリジャを演じた町田は『ウルトラセブン』第16話で子役としてゲスト出演しており、本編第9話や次々作『ウルトラマンガイア』第29話でも別人としてゲスト出演している。
子供たちに近付いて上記の手品を披露したロケ地はお台場である。
関連項目
ティード/クォーツァー:目的は違うが、メタに片足突っ込んでる人達。
ヴィラン・ギルド:チャリジャ同様に怪獣のバイヤーを行っている宇宙人のグループ。
アブソリュートタルタロス:チャリジャと同様、時空を超えたりパラレルワールドを移動できる能力を持つ人物。彼の暗躍は超時空のアドベンチャーにおけるチャリジャと行動と通じる部分が多々ある。
セレブロ:ウルトラマンZにおけるメインヴィラン。様々な怪獣を使役して、最後の切り札で合体怪獣を呼び出すなど共通点が多い。但しチャリジャは最終的に逃げたのに対して、こちらは究極の苦痛を味わされる点が異なる。