黒い影法師
くろいかげほうし
「我ラハ不滅…」
CV,演/嵯峨周平
人間の持つ悪意や恐怖などの負の感情より生まれたマイナスエネルギーの集合体が意思を持って実体化した存在。
黒いフード付きのマントをした人影というどことなく『スターウォーズ』のシスの暗黒卿を思わせる出で立ちをしている。
ちなみに素顔は確認できない(そもそも顔が本当にあるのかすら疑わしい)。
各地に複数が存在しており、無数の個体が集まって巨大化することも可能(なお、この状態の姿になると何故かどこかの超魔神のように肩書が変わる)。“謎の赤い靴の少女”からは「侵略者」あるいは「奴ら」と呼ばれており劇中でこの名称では呼ばれていない。
大決戦!超ウルトラ8兄弟で起きた事件の真の黒幕で、ウルトラマンが存在する全ての世界を制圧して破滅へと導くことを目論む邪悪な悪魔のような存在であり、密かに(本人が気づいていたかは定かではないが)スーパーヒッポリト星人をウルトラ戦士がまだ地球へと訪れていない世界へと招きよせ、影で操っていた。
手から黒い竜巻の様なエネルギーを発生させ直接手を触れずに物体を動かす事や別世界の存在を召喚できる超能力を持っており、気紛れでダンプカーを暴走させて通学途中の子供たちや乳母車に乗った赤ちゃんを殺そうとしたり既に別世界の地球を侵略し終えたスーパーヒッポリト星人を召喚したりしていた。
また、自身の体内に渦巻く無数の悪意のエネルギーと残された怪獣や宇宙人たちの残留思念(残留エネルギー)を利用して合成怪獣を生み出すことも可能である。
上記のように決して戦闘能力が低いという訳ではないが、直接命令を下していた同じような存在であるヤプールやウルトラマン物語のジュダとは違い、自分達はあくまで人知れず暗躍して直接戦わずに自分たちが招いた結果の成り行きをただ見守る傍観者的存在である。
自分達が生み出した切り札ともいえるギガキマイラが超ウルトラ8兄弟達の前に敗れ去った直後、街の各地に潜伏していた(おそらく)全黒い影法師たちが集まり、その邪念を統合して巨大化した姿にして悪意の集合体ともいえる存在。
“何度でも強力な怪獣を呼び寄せる”ことが可能らしく、再び強力な怪獣や宇宙人を召喚して暴れさせ、ウルトラマンを消し去り、今度こそ全人類に絶望を齎さんとするが、宣言直後にグリッターバージョンになった超ウルトラ8兄弟の『スペリオルマイスフラッシャー』を受け、人間の悪意がある限り自身が不滅の存在であることを明かして消滅した。
なお、登場した直後に速攻で倒されたため具体的な能力や戦力は一切が謎に包まれている。
ちなみに合体巨大化した分、背後から立ち上っている紫の靄のようなオーラの色が濃くなっている。
作中では崩壊し、砂漠化した都市の中を怪獣達が跋扈する蜃気楼を一般市民を、その世界にウルトラ戦士達が飛来する夢をダイゴが目撃しているが、これが一体なんなのかは不明。順当に考えれば、世界崩壊の予兆と見るべきなのだろうが、超全集ではパラレルワールドに関して触れられており、可能性の世界のイメージが超8世界に投影されたものとも解釈できる。(作中でも我夢がパラレルワールドについて解説する一幕がある)