基礎データ
各言語版での名称
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | ときはなたれしフーパ |
英語 | Hoopa Unbound |
ドイツ語 | Entfesseltes Hoopa |
スペイン語 | Hoopa Desatado |
フランス語 | Hoopa Déchaîné |
イタリア語 | Hoopa Libero |
韓国語 | 굴레를 벗어난 후파 |
中国語 | 解放胡帕 |
デンマーク語 | Frie Hoopa |
インドネシア語・マレー語 | Hoopa Bebas |
ノルウェー語 | Ubundne Hoopa |
ブラジルポルトガル語 | Hoopa Libertado |
ロシア語 | Свободный Хуппа |
タイ語 | ฮูปาร่างปลดปล่อย |
概要
第6世代初登場の幻のポケモン・フーパがフォルムチェンジした形態。
小さく可愛らしい姿は「いましめられしフーパ」と呼ばれる封印形態であり、その真の姿は魔神と形容していいものであった…。
映画公式サイトなどでは「超フーパ」とも呼ばれ、どこから生まれどこから来たのか、その経緯は謎に包まれている。
分類の「まじん」とは、魔神、魔人、マジ(シャ)ン、(空)間(をつなぐ)神/ジン、とも捉えられる。
変化前と比べると高さは13倍・重さは実に50倍以上と言う超絶巨大化を遂げてしまった。
身体はその全長に違わぬ屈強なものに変化し、腕も6本に増加している。
なお、第六世代までは、人型の体格をしているポケモンでは最大のサイズを誇り、人型最大だったゴルーグの2倍以上と、(実際は8肢だが)四肢があるポケモンとしては最大級。ただし、第七世代では更なる化け物が出現した。
しかしこんな厳つい巨漢でありながら、性格自体は封印時と何も変わっておらず、無邪気でイタズラ好きな子供のままである。
レイマンのように腕の間接などが存在せず、ファランクスのような動きを行う。腕と付随するリングは6つずつ。モチーフはおそらく「ランプの魔神」で、竜人のような顔や尻尾だけでなく、アゴヒゲや立派な歯列、「靴」のような足という点でも珍しい。爪はどことなくマニキュアっぽさがあり、髪型がある、装飾品を付けているなど、かなり洒落たポケモンでもある。
また、分類も「いたずらポケモン」から「まじんポケモン」に変化している。
フォルムチェンジによって分類まで変わってしまうポケモンは初となる。
なお、特性は引き続き「マジシャン」。
杉森氏いわく、「姿が変わるポケモン史上もっとも落差を意識しました」とのこと。
フォルムチェンジの方法は、劇場で入手できるフーパをホウエン地方のフレンドリィショップに連れて行く事でもらえるいましめのツボを使用するだけと言う簡単なもの。
但しフォルムチェンジできるのは何とリアルで3日間。そして元に戻ったらまたツボが使えると言う形になっている。また、シェイミ同様パソコンに預ける事でもFCが解ける。
ゲームでの特徴
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
80 | 160 | 60 | 170 | 130 | 80 |
タイプはゴーストがあくに変化し、マーイーカ・カラマネロと同様のエスパー・あくタイプとなる。(あちらは厳密にはあく・エスパーだが)
ただこのタイプの組み合わせは耐性がかなり悪いのが気がかり。
戒められているフーパの時点で何かおかしい数値になっていたが、力が解放されるとさらに狂った数値に変貌する。
合計種族値は680と禁止伝説と同等まで引き上がり、攻撃は+50され160・特攻は+20され170まで上昇する。ここまで来ると努力値を振らなくても相当な火力を出す事ができる。
非メガシンカでこれ程の数値を出せるのはフォルムチェンジ後のキュレム位であり、あちらはレシラム・ゼクロムも必要なので単品でここまで出せるのはフーパ一匹だけである。
素早さも+10され80になるが耐久面はそのまま。こんなにでかくなったのに…。
特に低い物理耐久がそのままなのは痛い(壺のような胴体を見ていると、中身がスカスカで脆いのかもしれない)。が、攻撃面の数値がおかしいので防御重視の努力値振りも一手であろう。ただ下記の専用技で防御は落ちていく為難しいところか。
専用技としていじげんラッシュが存在する。詳しくはページ参照。
なお、フーパは形態によってレベル習得できる技が変化する。
いじげんホールは戒められた姿専用の技だが、いじげんラッシュとの両立は可能である。
両方とも相手の守りを許さない強力な技。能力値的に両刀自体は十分可能なので揃えてしまっても問題ないだろう。
9世代
ポケモンホームの連携と共に解禁。剣盾のリストラを跨いでの内定となった。
めぼしい攻撃技の新規取得はあまりないが、4倍弱点を消せるテラスタルとは相性抜群。
鋼テラスタルや炎テラスタルにすると元の弱点を消せる上に、鋼タイプならフェアリーに、炎タイプなら虫を返り討ちにできる。
他の候補は悪テラスタルであり、いじげんラッシュの超火力をさらに底上げが出来る。またSVではまもるを絡めるてんねんのポケモンが多くいるので、いじげんラッシュの貫通効果もありつつ、デメリットを無視して何度も殴れるので非常に強力になっている。
主な戦法は、両刀の命の珠型や鉢巻眼鏡などの特化型やトリルを生かした物が考えられる。
ただ9世代のフォルムチェンジの仕様変更によっていじけんホールといじげんラッシュの両立が不可能になってしまっている。
使用トレーナー
番外作品
『ポケモンGO』
- フーパがいましめられた姿として実装された2か月後、トリミアンに次ぐフォルムチェンジ可能種族として実装。
- 2021年9月に配布された「いたずらポケモンを解明せよ!」というスペシャルリサーチを期間内にすべて達成した後の「フーパを解き放て!」の2ページ目をクリアすることによってアイテム欄には表記されていないが「いましめのツボ」を入手し、フォルムチェンジできる。
- なお、時間経過で戒の姿に戻る原作と異なり、好きなタイミングで変えられるが、戒→解の方がコストがかかることに注意。
- そして約1年後の2022年10月16日、なんとエピックレイドという新しいレイドバトルでレイドボスとして帰還。1匹しか入手できなかったために両方のフォルムが揃えられなかったユーザーの嘆きがようやく届くこととなった。また、2度目のエピックレイドの実施に合わせる形で、ときはなたれしフーパの姿でも博士に送れるようになり、状況が多少改善されることになった。
- なお、肝心のレイドバトルだが、ボスとして登場する関係上通常の個体と比べてHPがはるかに高くなっている上、驚異的な攻撃力は据え置きであるため、かなり突破が難しい。一応むし技に二重弱点を抱えているのだが、そもそもむしタイプは元より耐久が低い、威力の高い技が少ない、エスパー・あくの両タイプとも等倍で受けてしまう(他のタイプとの複合であればこの限りではないケースもある)といった難点を抱えているため、絶対的に有利というわけではないのだ。場合によってはサーナイトやトゲキッスといったフェアリータイプのポケモンで挑んだ方が良い場合もある。
- しかし、性能面ではエスパーアタッカーとしての適性に優れ、苦労してでも十分に手に入れるだけの価値のあるものとなっている。「ねんりき」「サイコキネシス」のコンボはメガシンカポケモンを除きミュウツーに次ぐ高順位を誇っている。レイドに挑戦できる機会が限られるのでフル強化するには途方もない労力がかかるが、何とか育て切る事ができれば、大きな戦力として活躍してくれることだろう。
- 一方、あくタイプの技はゲージ技の「あくのはどう」しかないので、あくタイプのポケモンとしての運用はやや難しい。一応、通常技の「おどろかす」と組み合わせればエスパー・ゴーストタイプの弱点を突くことはできるが、そこまでするくらいならあく技で統一可能なダークライやサザンドラ、バンギラス等を使った方が…ということになりがち。ここは素直にあくタイプの付いたエスパータイプのポケモンとして運用するのがベストだろう。
『ポケモンマスターズ』
- 詳細はこちら
- とある人物のバディであるが、「いましめられし姿」でいる。しかし、あるトレーナーの慟哭に影響され「ときはなたれしすがた」となってしまい、更にはあの男に利用されてしまう事となる。
- 召喚された伝説のポケモンが簡単に悪の組織に利用されてしまっているのはフーパの力とバディストーンの暴走によるものとNやアクロマからは推測されている(なので、ポケモン達が受けた仕打ちから人間たちと距離を置いている筈の聖剣士が単なる召喚獣扱いされている事にも説明が付く)。
『ポケとる』
- ステージ401〜450「サロンブラウ」の最終ステージに登場。ステージ最後のポケモンとしては初のメガシンカしないポケモンである(サロンブラウにもメガシンカポケモンはいるがこれより前のステージにいる。またこのようなステージの最後がメガシンカポケモンでないケースは後にも出てくる)。
- フーパの巨体から想像できるように(?)、とてつもない量のオジャマをしてくる(例えばブロックの大量配置や第5ポケモン(レジギガス)の混入)。そしてHPも30000弱と非常に高いため、フルアイテムを使わないと倒すのは困難、というより不可能と言って良いだろう。仮に倒したとしてもゲットしなければならないので(=捕獲率を上げるために手数をたくさん残しておく必要がある)、そう考えるといかにこのポケモンが恐ろしいかがよく分かるだろう。
- だがそれほど強力なのもあり(?)、初期攻撃力はなんと90。Lv.1でこれである。スキルはデフォルトでアップダウンであり、スキルチェンジを用いることでタイプレスコンボに変更できる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『光輪の超魔神フーパ』
余談
中の人的に、劇場版での振る舞いは某ランプの精霊っぽかった。巨大ながら無邪気すぎるなど、ある意味不気味でもある。
関連イラスト
関連タグ
0719.ディアンシー(メガディアンシー)→0720.フーパ(いましめられしフーパ/ときはなたれしフーパ)→0721.ボルケニオン