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ゲンシカイオーガ

げんしかいおーが

ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場するカイオーガがゲンシカイキした真の姿。
目次 [非表示]

基礎データ編集

全国図鑑No.0382
分類かいていポケモン
タイプみず
たかさ9.8m
おもさ430.0kg
特性はじまりのうみ

概要編集

かいていポケモン・カイオーガゲンシカイキした本来の姿。『アルファサファイア』のパッケージを飾る重要な伝説ポケモン。

ゲンシカイオーガ

ゲンシカイキする事によって、全身にみなぎるエネルギーが澄んだ海水と化してあふれ出し、体の組織も透明度の高い海水そのものへと変化。


深い青色の皮膚はサファイアのような質感で輝くようになり、透き通った体の内部には黄色い発光体のみが見えているという、生物というよりは光を帯びた海そのものの様な神々しく神秘的な姿。

さらに「α(アルファ)サファイア」の名の通り、体に刻まれた模様が「α」に見える形状へ変化している。


また、体長は2倍以上に巨大化を果たしている(ハガネール以上の高さという事になってしまうが、これについては「先端から尾先までが9.8m」と解釈する説が有力)。

名前が判明するまでは「メガカイオーガ」「アルファカイオーガ」などの名前が予想されていた。


色違いのカイオーガでゲンシカイキすると黒色になり、元ネタのシャチを彷彿とさせる。ヒレの先の部分が色違いのカイオーガと同じ、紫色になる。

ちなみにゲンシグラードンと違い、タイプは水タイプ単色のままである。


ゲーム上の特徴編集

オメガルビー・アルファサファイア編集

『アルファサファイア』では、目覚めのほこら最奥部にてカイオーガがゲンシカイキし、バトルする事となる。

戦闘BGMは、RSE時代のものをアレンジしたもの。

アレンジの一部に原曲が入っていて、かなり凝っている。

(参照)


なお、ゲンシカイキに必要なあいいろのたまは、『オメガルビー』だとおくりびやまで貰え、『アルファサファイア』ではルネシティアオギリから貰える。


サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン編集

クチナシ大試練をクリアした後、メレメレ島ハウオリシティの骨董屋で10000円であいいろのたまが売られている。


性能編集

形態HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
通常1001009015014090670
ゲンシカイキ1001509018016090770
上昇値±0+50±0+30+20±0+100

ゲンシカイキすることにより攻撃が大幅に上昇し、特攻・特防もこれに追従する形で上昇する。とくこうの数値はメガミュウツーYに劣ってしまうものの、ゲンシカイオーガは高火力の一致技に恵まれているため、特性と合わさった特殊攻撃はメガミュウツーYを凌駕している。この特殊攻撃力で繰り出される専用技・こんげんのはどうは強力無比。


…だが、何故か攻撃に+50もされてしまっているのが相当に痛手。有用で相性の良い特殊攻撃(高威力の一致技及びサブウェポン)を多数習得できるグラードンと違い、攻撃能力が活かせる技がたきのぼりアクアテールじしん程度の上、攻撃+40の不憫な兄貴と違って一切の攻撃上昇技を習得できない(しかし「じしん」に関しては、採用も検討できる性能である。理由は後述)。うっかり「イカサマ」など喰らおうものならシャレにならないダメージを喰らう羽目になるので要注意。


特性は初登場となる「はじまりのうみ」。特性のページが詳しいので、詳細は該当ページ参照の事。


HP種族値100・特防種族値160と、砂嵐下でのバンギラスの特殊耐久をも超える圧倒的な高さから生半可な特殊技で突破されることはほぼない。特に弱点であるくさ・でんきタイプの技は特殊技が多く、弱点を突く戦法ではそうそうやられる事は無い。但し防御はそのままであるため、高威力物理技でのされる事もあるので注意したい。


そして、肝心の特性の追加効果が自分に対して恩恵が小さいという問題がある。そもそもほのおタイプは半減(元があめふらしであるためさらに半減)で受ける事が出来る。そもそもカイオーガに対してほのお技を撃ってくるポケモンはほぼいない。ただし天候変化なので味方のほのお弱点のポケモンの保護にはなる。専用技も含めてダブル以上向けだろう。ナットレイハッサムあたりがコンビとしてはいいだろうか。設定された経緯を考えるとレシラム殺しホウオウ殺しゲンシグラードン殺しのための設定上で考えられた設定といえる。


そして、最大の問題は相方のゲンシグラードンの特性・おわりのだいちに対し致命的な程に弱いということ。折角4倍弱点を突けるはずなのに天候による効果で主力のみず技を無効にされてしまう


その影響はかなり酷く、メイン技であるみず技は無力化され、自身の特性との相性の良いかみなりは命中50%まで引き下げられる上にそもそもグラードンに対して無効、頼みの綱のこおり技では相手が凍り付くことがなく運ゲーすら許されない(しかもグラードンがほのおタイプ複合になったため弱点すら突けなくなった)。散々にも程がある。下手すると特殊耐久が高いだけのただの的になりかねない。


このため、ほぼ唯一ゲンシグラードンにまともなダメージを通せる「じしん」は案外重要だったりする。「ぜったいれいど」は第7世代以降命中率2割と低く見積もられたため安定しない。


天候を確実に取るためには素早さを最も遅くする必要があるが、これをやるのはゲンシグラードンも同じであるため堂々巡りである。


トリックルーム」との相性も悪くないように見えるが、持ち物が「あいいろのたま」固定になる以上素早さは最鈍である85未満に出来ないため、天候を取れなかった時点で無駄足になってしまう。

他の対抗手段としてエアロックノーてんき持ちと組む方法もある。


なお勘違いされがちだが、ホウエン伝説同士が並んでいるときに天候主導権を握っていたポケモンが倒された場合残ったポケモンの特性は勝手に発動しないのである。つまりゲンシグラードンが主導権を握っていた場合倒した後に無天候と化す。


天候を取られた時にたとえゲンシグラードンを倒したとしても、倒した時点でゲンシカイオーガの特性は発動しないのである。よって相手のパーティにグラードンがいる時に安全に天候を取りたければ交代出しするしか選択肢がないことになる。


このような経緯から誕生したのがメガレックウザとの組み合わせ「オーガレック」である。グラードンが覚えている可能性のある技の大半を半減以下で受け止められる上にメガシンカによって天候を上書きできる(ゲンシカイキは場に出たその瞬間であるのに対し、メガシンカは技を使う直前が発動タイミングであるため)。

  • 従来のレックウザと異なり味方の天候も止めるわけではないため、カイオーガを交代出ししておおあめに変えた上でゲンシグラードンを攻めるという戦法も使えるのがプラスポイント。

実際この組み合わせが第6~第7世代を通じてカイオーガ入りのパーティで最もよく見かける組み合わせだった。そしてポケモンWCS2016で優勝メンバーの一員となった。


余談だが、実はゲンシグラードンと正面きって戦っても勝てる場合がある。ゲンシグラードンはとくこうが上昇していること、「だんがいのつるぎ」が命中不安定なことから、特殊型として運用されることもあり、この場合ゲンシカイオーガのとくぼうの高さが勝り十分勝てる。だがそれはゲンシグラードン側も心得ているため、別のポケモンなどで対策を仕込まれる可能性がないとは言えない。


性格は控え目・図太い・冷静などでゲンシグラードンやメガレックウザ意識で物理耐久を調整されることが多い。


番外作品編集

こちらも参照


ポケモンGO編集

2023年2月18日、ラスベガス限定イベントにてゲンシグラードン共々先行実装され、一週間後に日本でも登場。

所謂星6のメガ伝説レイドでゲンシカイキに必要な「ゲンシエナジーα」を入手でき、最初の実装時レイドで捕獲した個体は「こんげんのはどう」を覚えている。


元々ポケモンGOでは最強クラスと名高かかったカイオーガの強化形態だけにその性能は凄まじく、最大CPはなんと6500を超える破格の数値。ジム・レイド戦はもちろん、GOロケット団戦でも非常に頼もしい存在となってくれるはずだ。


複合タイプとなったことでやや使い勝手の変わったゲンシグラードンとは異なり、こちらはみず単タイプのままなので、元のカイオーガを純粋に強化したものと考えてよい。バトルでカイオーガをよく使っている人なら、使いこなすのにそこまで苦労はしないはずである。


…が、問題はゲンシカイオーガを手に入れるためのレイドバトルである。


元々カイオーガはレイドバトルの難易度が高いことで有名だったが、それがゲンシカイキする事でCP92860と最早馬鹿げたレベルにまで強化されたうえ、ゲンシカイオーガはゲンシグラードンと異なり二重弱点は無い。

特に脅威とされている「ふぶき」を覚えている個体を引いた場合、ゲンシカイオーガに有利なはずのポケモン達が瞬く間に一掃されるという地獄絵図が起こる。


また、他のゲージ技でも「なみのり」はタイプ一致の上に非常に発動が速く、「ハイドロポンプ」も発動が速くなみのり以上に威力が高いためまともに受けて耐えられるポケモンなどほぼおらず、人数頼みで袋叩きにする以外まともな攻略法が存在しないという有様なので覚悟を決めてかかろう。

ゲンシレイドの仕様上、通常のレイドと比べると使えるボールの数が減っているのでゲットチャレンジも難関である。


なお、上で書かれているように、原作では対となるゲンシグラードンとは相性が最悪であったが、本作では特性が存在しないために原作とは逆にゲンシカイオーガの方が有利な立ち位置を築いている。とはいえ、相手が「ソーラービーム」を搭載していた場合、状況によっては返り討ちにされる可能性があるので、一方的に有利になった…というわけでもないが。


アニメ版編集

スケール感が大きく、場面によっては数十mほどのサイズに見えることもある。また作画が不安定でCGでも描かれる。


アニポケサトシの旅シリーズ編集

最強メガシンカact3編集

ホウエン沖に出現した巨石の元にグラードンがゲンシカイキして来襲した後、同じように巨石の力を狙っていたカイオーガもゲンシカイキし、グラードンと交戦。


何故か水技も絶対零度も効かないグラードン、一方炎技で苦戦するカイオーガとやりたい放題である。

また、巨石の力を手に入れることを阻もうとするダイゴメガメタグロスと交戦。ダイゴのメガメタグロスですら寄せ付けないなど圧倒的な実力を見せたが、同じように巨石を狙って現れたメガレックウザとの激戦の末、レックウザのガリョウテンセイを受けてグラードンと共にゲンシカイキ解除まで追い込まれて敗れた。


劇場版光輪の超魔神フーパ編集

フーパの影によって他の伝説ポケモンと共に強引に呼び出され、闘争本能を操られてサトシとフーパ達に襲い掛かる。

劇中では何故かディアルガやパルキアと飛行能力を獲得しており(普段水中に棲んでいる分、肉体を地面に擦り付けないためと考えられる)、唯一飛行能力を持たないグラードンを置いてけぼりにしてやりたい放題な映画だった。グラードンが少々可哀想である。


なお、こっちの鳴き声は某怪獣王の声となっている。グラードンの鳴き声と比較すると、体型からしてどう考えても逆である


ポケモンジェネレーションズ編集

Episode 8: The CavernDeep(海底洞窟) にて登場。

アオギリが藍色の玉でイズミの説得も聞き入れずにカイオーガを目覚めさせた。

ゲームとは違いすぐにゲンシカイキを果たして海上に浮上。そして今作でも飛行している。その後は悠々と空を飛びながら凄まじい豪雨と海流に竜巻などとまさに世界中を海に沈めかねない程の大災害を発生させていた。

自身の理想とはかけ離れた事態を引き起こそうとしていることを理解したアオギリはゲンシカイオーガを制止しようとするも、その命令が気にくわなかったようで猛然と海を泳いで突撃し、今にも襲い掛かろうとするところで物語は終わる。


漫画版編集

ポケットモンスターSPECIAL編集

13章でフーパのリングから再び出現したカイオーガ。マツブサと共に復活したアオギリが持つ宝珠に秘められた自然エネルギーを吸収してゲンシカイキを果たす。


関連イラスト編集

ダイビング藍色の波動

ゲンシカイオーガゲンシカイオーガ


関連タグ編集


0381.ラティオス(メガラティオス)→0382.カイオーガ(ゲンシカイオーガ)→0383.グラードン(ゲンシグラードン)


関連ポケモン等編集

第3世代の伝説・幻ポケモン編集


天候を「あめ」にする仲間編集


海ポケモン関連編集


その他編集


外部リンク編集

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